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さくまゆうこのエッセイ

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2022年1月の記事一覧

不安は簡単にはなくならない。けど行動すれば一歩前進。

不安は簡単にはなくならない。けど行動すれば一歩前進。

15年くらい前のこと。
パニック障害を持つ友人と出かけて
電車に乗ることになりました。
彼女は「実はパニック障害で急行には乗れない」
とカミングアウトされました。
あたしは
「じゃ、各駅停車に乗ろう、それでもダメなら
とりあえず一旦降りよう」
そう提案しました。

彼女は後日「救われた」と言ってくれました。
各駅停車に乗れる
ダメなら降りられる
という、2つの行動の選択肢をくれたから
そう言って泣

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「認知症になるとしたら」と想像してみた。

「認知症になるとしたら」と想像してみた。

あたしの周りには、
認知症になった人がいない。
正確にいうと、関わったことがない。

93歳で死んだおじいちゃんも、
103歳で死んだおばあちゃんも、
最後の日まで会話ができて、
本人も周りも穏やかなまま
静かに死んでいった。
辻褄の合わないことを言ったりやったり、
どっかに行ってしまったり、
大きな声を出したり、
そんな姿は見たことがなかった。

ほぼ日の今日のダーリンを読んでいて、
「正直でい

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卑屈になっちゃう理由をかんがえてみた。

卑屈になっちゃう理由をかんがえてみた。

本当は「よくやった」と誉められたかった。
本当は大切にされている実感が欲しかった。

でも、
子どものころの私はそう感じることができずに、
「そうしてはもらえない」と諦め
どうせ無理という絶望感が拭えず、
今でも卑屈になりやすい。

と、前の記事で書きました。

でも、実際は愛されていた(今も)し、
認められてるし、
なんなら信頼されてるし、

って、頭ではわかっています。
もう大人だし。
だから

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幼少期を振り返って思うこと。

幼少期を振り返って思うこと。

1970年
太陽の塔と同時にあたしは誕生しました。
岡本太郎は好きです。

横浜に住んでた頃のことは
よく覚えていません。
最初の記憶と思われるのは、
富山で暮らした家の小さなブラウン管テレビから流れる「沖縄返還」の報道。
年代から考えるとおそらくそれはライブではなく、振り返り番組でしょう。

弟が記憶に登場するのはもう少し後のことになります。

弟とあたしは3歳ちがい。
母がとても大切そうにして

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