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アレ観た報告#44 【バトルランナー】

どうも、ワイヤレスイヤホンが片方無くなってしまったと思ったら・・・あったよ・・・おにぎりの具になってたよ・・・です。

それは冗談でして肝数値高男です。
年度末でバカ忙しいでございますよ。忙しいのはいいことなんですけれども、毎晩バカ疲れちゃって気絶するように速攻で寝て仕事の数時間前に起きて出勤、の毎日でございます。別に仕事に生きがいも感じていないし、それよりは自分の好きなことを生きている間にできるだけやりたい、ってのが俺の理想的な生き方なんですけれども、それができていない。これはシーキビでございます。「こんなの生きていて楽しいか?」とさえ思いはじめてきました。

やばいぞ俺!かなり病んでいるぞ!!!
このままじゃヤバい。って言っても、俺以外の周囲の状況が俺に合わせて変わってくれるわけでもないし、こういう時は自分自身が行動をして、変わらないと行けない。
こんな時パワーのある映画を見てテンションを上げないといけないな。そこで前から気になっていた「バトルランナー」という古い映画を視聴することにしました。
今日はその映画の感想文でございます。まずは簡単に作品の紹介です。

  • タイトル:「バトルランナー(邦題)」「The Running Man(原題)」

  • 制作;アメリカ

  • 公開日:1987年12月12日(日本公開日)

  • 上映時間:101分

  • 試聴方法:U-NEXT

ネタバレなしにあらすじをサクッと書いていきます。
時は2017年。世界経済が崩壊し、警察権力が完全に独裁政権を持つというイヤ〜な世の中になっていました。貧富の差が明らかに広がり、国民は行動を厳しく規制され、テレビだけが民衆に与えられた数少ない娯楽になっています。中でもデーモン・キリアンという人気司会者がやっている「ランニング・マン」という番組が、すべての国民から熱狂的な人気を得ているのです。

「ランニング・マン」って番組名からしてかなり香ばしいものではありますが、どういう番組なのかと言うと、広大なフィールドに犯罪者を放出し、そこに「ランナー」という殺傷能力のある危険な武器を持った「ストーカー」と呼ばれる者たちを放出し、犯罪者たちが逃げ切れるか、もしくは「ストーカー」に追い付かれて惨殺されてしまうのか、それを楽しむ番組でございます。「風雲!たけし城」の「Z バージョン」という感じのカオスな番組です。

主人公は元警官の「ベン」という男なんですけれども、演じているのが若き日のシュワルツェネッガー!とは言っても、彼は小田和正さんと同い年の1947年生まれなので映画公開時でも40歳になるかならないかの頃ということで、十分におっさんですけれども、全然若く見えちゃう。多分ですけれども全身筋肉イケメンの当時40歳のシュワちゃんと、全身ブヨブヨ豚野郎の32歳の現在の俺の2人を並べ「どっちが若く見える?」ってたくさんの人に聞いたら「シュワちゃんの横に豚がいる!」と、全員騒ぐでしょう。

フワちゃん・・・ではなくシュワちゃん演じるベンは警官時代に無実の罪を着せられて刑務所に収容されてしまいます。この刑務所もかなりイカれており、囚人全員に謎の首輪が巻かれており、それは何なのかというと「爆弾」刑務所の敷地内から脱獄しようとすると、センサーが反応して首の爆弾が爆発=死というわけでございます。
知り合った仲間と協力し、爆弾が反応するセンサーのロックを解除し、激しい銃撃戦の末なんとか脱獄することに成功します。爆弾も取り外すことができ、自由になったベンは弟が住んでいるアパートに行き、めちゃくちゃ単純なパスワードを解いて中に入るのですが、弟の姿はそこにはなく、代わりに綺麗なチャンネーが住んでいて鉢合わせに。ベンはチャンネーを利用し、夫婦のフリをしながら空港へ向かい、国外へ逃亡しようとするのですが、チャンネーが隙をついてが大声で助けを求め、ベンはまた捕まってしまいます。

「ランニング・マン」の司会者のキリアンは、ベンの超人的な身体能力に注目し、テレビ出演させることに。大観衆の中から死ぬほどのブーイングを浴び、ベンは出場者の格好をさせられて入場。これが笑ってしまったんですけれども、昔あった「武富士」の CM のダンサーみたいな格好をしているのです。
共にフィールドに放たれた犯罪者の仲間と協力して、どこまでも追いかけてくる「ストーカー」から逃げつつ、時には勇敢に戦い、ベンはここから出られるのかどうなのか?というのがざっくりしたあらすじでございます。

一番最初に気になったのが、映画の劇中の世界観。
繰り返しになりますが、映画が公開されたのは1987年。そこから30年後の2017年が映画の中の時代設定なのです。1987年の時代から考えた「2017年」がこの映画の舞台なのですが、2017年からさらに7年も経過してしまった2024年にコレを見るのはなかなか面白い。
例えば世の中のいろんなものがコンピューターで制御されているってのは、間違ってはいないんだけれども、それに使われているキーボード関係がどう見ても古い見た目だし、モニターがブラウン管サイズでゴツかったり、登場する人たちの格好や髪型がどう見ても1980年代。
1987年の映画だし、それは仕方ないことだし完璧はもちろん求めていませんが「これは2017年じゃない感」が個人的には楽しかったです。

その中でも「これはほぼ正解だ!」と思ったテクノロジーがありました。それは、あらすじでも紹介したベンが脱獄をして向かった弟の家に住んでいたいい感じのチャンネー。この人が家に帰ってくるなり、「電気つけて」「テレビつけて」「コーヒー淹れて」と、実際に声に出すとそれぞれの家電が作動するのです。
これ、いわゆる「アレクサ」や「Google Nest」のようないわゆる「バーチャルアシスト AI」ですよね。実際にデッカイドウのバカ田舎のボロ家に住んでいる俺でさえ、自宅に「アレクサ」を導入しています。例えば買い物から帰ってきて両手が塞がっている時に真っ暗な家に帰ってきたら照明をつけるだけでも大変じゃないですか。そこで真っ暗な部屋の中で「アレクサ、電気つけて」と言うだけで家の照明がつきます。
作業部屋にも「アレクサ」を設置し、モニターにブッ刺している「Fire TV Stick」に同期しているので、「アレクサ、Netflix いれて」「アレクサ、TVer いれて」など指示をするだけでモニターの電源がつきアプリが立ち上がります。
2024年現在の俺がやっていることとほぼ同じことが1987年公開の「バトルマン」の劇中で描かれていたのは感動的でした。

それともうひとつ。これはトリビアなんですけれども、大人気ホラーゲーム「バイオハザード」シリーズで、本編クリア後に遊ぶことができる「THE MERCENARIES」というミニゲームがあるのですが、この遊びこそができたキッカケが「バトルランナー」ってことはご存知でしょうか。

1999年に発売された「バイオハザード3 ラストエスケープ」ではじめて実装され、その後のほとんどのシリーズでも収録。2011年には「THE MERCENARIES」のみを遊ぶだけの「BIOHAZARD THE MERCENARIES 3D」というタイトルが「ニンテンドー3DS」で発売されました。
ルールというのが箱庭ステージの中を、制限時間内に永遠に湧き続けるクリーチャーをただぶっ殺しまくるのです。ただ倒すだけではなく、コンボをつなぐように倒すと得点がどんどん上がっていき、時にはフィールド内あちこちにある「時間延長」のアイテムを回収して時間を延ばし、さらには一定時間得点が倍になるアイテムがあるのでできるだけ大勢の敵を引き寄せながら、そのアイテムを発動させて敵をバコバコ倒しまくったりと、本編では楽しめない遊びができることで大人気のモードだったりします。

自分が叩き出した「最高得点」をさらに上まる得点を狙うのも楽しいし、オンラインに接続して世界中のプレイヤーの得点と競うのも楽しい。しかしだ、俺は基本的にはゲームが苦手なので世界に挑戦したところで自分のスコアが埋もれちゃって見つけられない感じになってしまうのでやりませんけれども。でも、そんな下手くそな俺がやっても楽しいし、何よりも爽快感があります。

しかし、一番最初に「THE MERCENARIES」が実装された「バイオハザード3 ラストエスケープ」では少しばかりルールが違います。内容は「アンブレラ・バイオハザード対策部隊」に所属しているカルロス・ニコライ・ミハイルの3名がなぜか体に爆弾を埋め込まれており、クリーチャーだらけの街の中を疾走し制限時間内に指定された部屋まで向かわなければ行けません。
時間に追われるだけのヒデーゲームだ!と思いきや、敵をいい感じに倒すと時間が数秒単位で延長されるのです。逆に、しょうもない倒し方をしたり、逃げてばかりいたらどんどん時間がなくなっていってしまうのです。

というのも、設定としては主人公たちの前に現れるクリーチャーってのは「アンブレラ」というあたおあ企業が作り出した生物兵器で、企業の幹部たちは自分達が作った生物兵器と生身の人間がどんなふうに戦うのかがすごく興味があるわけでございます。
つまりは主人公たちが爆弾を埋め込まれた体で戦っている姿は、アンブレラの幹部たちが視聴しているモニターに中継されており、派手にクリーチャーたちを倒したり市民を救出したりすると視聴率が上がり、放送時間も延長されるということです。逆に視聴者の幹部たちを楽しませることができなければ放送時間は終了し、体に仕込まれた爆弾は爆発=爆死、ということでございます。この爆弾は序盤の刑務所のシーンで囚人たちが首に爆弾を巻かれているところからインスパイアされていると思われます。

目的地に到着すると謎の男から多額の報酬をもらい、自由になることが許されます。おそらくこの男こそ「バトルランナー」に出ていたデーモン・キリアンがモデルになっているそうです。
つまりはこの「バトルランナー」がなかったら、たくさんの「バイオハザード」ファンが大好きな「THE MERCENARIES」が生まれていなかったという可能性もあるのです。

テレビゲームの仕様のアイデアの元が映画ってのはなかなかに面白い話だなと思います。
「THE MERCENARIES」なんですけれども、比較的新しめのシリーズのやつは難しすぎてじぇんじぇん楽しめないのですが「バイオハザード4」のやつは結構な高得点を出したのはいい思い出。
プレイ時間で言えば「バイオハザード3 ラストエスケープ」のやつがダントツなんじゃないかな。あまりの爆難易度で、いつも途中で死亡してばっかりでしたが、一度だけ最後の場所まで行けたことがありました。なんだか、久しぶりにプレイしてみたくなったな〜。仕事辞めてニートになってガッツリプレイするか・・・。

そんな気持ちにさせてくれる「バトルランナー」
「バイオハザード」のファンこそ観るべきなのではないでしょうか。U-NEXT で視聴することができますので、興味のある方、どうぞ。

・アレ観た報告 目次

https://note.com/preview/n553765964065?prev_access_key=53f3cc40521b1a8de670c2bfff33dd43

というところまで書いて文字数が4768文字になりましたので今日はこの辺でオヒラキにしたいと思います。ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございます。明日も元気いっぱいにテキストを更新しますのでその時また会いましょう。 ・・・俺が逮捕されていなければ。

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