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 そうやって無邪気に後ろなんか振り返るなよ。僕の前を行く君とコイツ。陰気な顔しないであれ見てみなよなんて僕の前で指なんか差してる。だけど僕が見たかったのは、そして行きたかったのは君といる未来だった。だけど横からコイツが入り込んできた。コイツ悪い奴じゃないって事はわかってる。僕に気を遣ってくれてる事はよくわかってる。だから尚更辛い。いっそ君が僕を嫌ってくれたらいい。二度と近寄らないでなんて言ってくれたらスッキリするのに。秋の夜の寒さは独り身には肌に染みる。僕は友達。ただ彼女を和ませるだけのそんなただの友達。

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