見出し画像

いとおしいあなたへ

あなたが
ウチにやってきてくれて
1年が経ちました。

「ネコを飼ってみたい」
という思いが
ずっとあったものの
行動に移せなかったから

かわいそうなほどに
痩せ細ったあなたが
突然私の前に現れたのは
運命としか
思えませんでした。

あなたは私に
愛とは何かを
教えてくれました。

病院に行くと緊張して
お人形さんのように
静かに抱っこされて
座ってる時も

家に帰って安心して
仏様のような顔して
ゴロリとお腹見せて
1人で寝てる時も

犬たちと身体を
ピッタリくっつけて
寝てる時も

なぜか怖い顔して
じっと私を見てる時も

私の太ももやお腹や
背中や首などに
乗っかってきて
磁石のように
私にくっついてる時も

持病の鼻詰まりのせいで
ビービー音をたてながら
呼吸してる時も

足元にいることに
気づかない私に
踏まれそうになって
「わ〜」って
大声を出して逃げる時も

トムとジェリーのように
犬と激しく
鬼ごっこしてる時も

寒いから
服を着せようとしたら
嫌がって逃げる時も

私の顔に自分の顔を近づけて
ほおずりしたり
ザラザラの舌で
なめたりする時も

瞳孔が開いた
真っ黒な眼で
こっちを見たと思ったら
爪や口という
凶器を使って
いきなり私を攻撃する時も

トイレで猫砂を
思いっきり
散らかしたと思ったら
変なポーズで
用を足してる時も

その後は急に
ハイになって
家中をフルスピードで
駆け回ってる時も

家中の家具など
手に届くもの全てを
けちょんけちょんに
負かしてる時も

身体を撫でると
ゴロゴロという音を出して
ひっくり返る時も

後ろ足をバレリーナのように
ピーンと伸ばし
不思議な格好で
身繕いをしてる時も

窓の外にいるヤモリを
一生懸命ジャンプして
捕ろうとしてる時も

1日何回にも分けて
ほんのちょっとずつ
私の手のひらから
キャットフードを
食べる時も

私の姿が見えなくなって
ミャーミャー鳴いてる時も

すべてすべて
いとおしい。

家族でも誰でも
自分の思い通りに
変えようとするような
「条件つきの愛」しか
知らなかった私の中に

もっとピュアで
もっと深い愛があった
ということを
あなたは私に
気づかせてくれました。

「あなたは
あなたのままでいい」

をも超えてしまった

「あなたは
あなたのままだからいい」

という大きな愛が
あったことを。

私のところに
来てくれてありがとう。

愛してます。

いつも、そして
これからもずっと。

この記事が参加している募集

猫のいるしあわせ

他の人に喜びを与えるアナタは、きっともっともっと与えられるはずだわん💕