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【無料】ポーカーフロップCB戦略 CO BTN 3BP編

ポーカーフロップCB戦略

このNoteはポーカーのGTO戦略におけるフロップのCBサイズをある程度大きなミスなく選べるようになるよう自分なりにまとめたものです。シチュエーション、ボードの種類ごとにcheck頻度からBet頻度、サイズ別まで細かく集合分析の画像とともに掲載しています。フロップごとの特徴と簡単なCB戦略説明、そして簡易的なディフェンス戦略まで書いてあります。

無料で公開していますので、少しでも皆様のポーカーの支えになれば幸いです。有益だと思っていただけた場合は、SNS上での拡散や議論、支援してくださると大変ありがたいです。前回、UTG BB SRP編のNoteを投稿していますので、よければそちらもご覧ください。

【このNoteを読んでほしい対象】
・A high・K highのフロップが出るととりあえずCBを打っている人
・T highなどのミドル〜ローのフロップが出るとなんとなくcheckしてしまう人
・3BPのポットを落としてしまう人が多い人
・SRPと3BPのCB戦略の違いがわからない人

ただし、このNote自体は自身の座学のためにまとめたものであり、外部に公開する予定はありませんでした。そのため、少々説明が雑な部分や、ポーカーの専門用語が多い部分があります。

*集合分析に対する所見は全て自分の見解です。自分の見解が必ずしも正しいわけではありません。ご了承ください。

4-1:CP BTN 3BP A highボード

・CO BTN 3BP A high check頻度

CO BTN 3BP A high check頻度

BTN SB 3BPではモノトーンボードのようなレンジチェックのボードもあったが、CO BTNでオリジナルがIPになると全体的にcheck頻度が低下し、Bet頻度が上昇する。A-L-Lやモノトーンボードでも30%以上のBet頻度が存在しており、A highの多くの場面でCBを打てる。

・CO BTN 3BP A high Bet頻度

CO BTN 3BP A high Bet頻度

BTN SBの時はAA Xの形のペアボードが上位を独占していたが、CO BTNでは少し異なる。最もBet頻度が高いのはAKTのモノトーンボードであり、他にも、AKハイやブロードウェイ3種のモノトーンボードはレンジBetが可能な部類に入る。他にも、AQJレインボーなどのブロードウェイのフロップも広く安くCBを打つことが正当化される。

・CO BTN 3BP A high 20%Bet

CO BTN 3BP A high 20%Bet

20%Betを使用するボードの種類はBTN SBの時と大きく変わらない。一般的にオリジナルに有利と言われるようなペアボード、ブロードウェイボードはレインボー、ツートーンに関係なくレンジで20%Betを打っている。

最も20%Betを使用するAAQのツートーンボードの戦略を見ると、BTN側はハンドに関係なく全レンジで20%Betが可能である。

ミニCBに対してCOは、たとえ20%であってもTT以下の全ポケットをフォールドするのが均衡である。さらにはJTsやKJsのようなバックドア+ガットのコンボドローもフォールドする。コールするのはAのTripsとKQのK Hitのみである。レイズレンジはAQsやAJs、22〜55のローポケ。

AAQ CO defense vs20%CB

・CO BTN 3BP A high 33%Bet

CO BTN 3BP A high 33%Bet

20%Betはいわゆるブロードウェイフロップのようなブロードウェイが2種以上存在するフロップが多くを占めていたが、33%Betになると、ミドルやローの数字も含んだA highフロップが多くなってくる。最も33%サイズの使用頻度が高いフロップはAKJツートーンなものの、その下にはA62やA84といったドライなA highフロップが見られる。

ブロードウェイのボードはレンジBetなので今回はA62の戦略を簡単に見る。

A62レインボーでは全てのハンドでcheckもしくは33%の混合戦略となる。Aが出た時に悩みがちなTTやJJも高頻度でBetの選択肢を持っている。

33%のCBに対してCOは、98s〜KQsまでのハイカード全てをフォールドする。ポケットに関しては一応全てにコール頻度がある。レイズレンジは幅広い。
22、66のセットや、44、55のローポケでもレイズを返す。他にも45sのガットショットや、56s、67sの6 Hit系でもレイズを返している。78sでもレイズを返すが、その際フロップのAと同じスートの78sの方がフラッシュになった時に相手のAハイフラッシュの可能性が低いので、レイズに適している。

A62 CO defense vs33%CB

・CO BTN 3BP A high 50%Bet

CO BTN 3BP A high 50%Bet

50%が多く使われるボードはモノトーンボードである。特にAKハイやブロードウェイ3種のモノトーンボードはcheck頻度自体も少なく、高頻度でBet可能である。

AKQモノトーンボードを見ると、全てのハンドで高頻度50%Betが採用されている。

50%CBに対してCOは77以上の色ありのみコールできるが、66以下のポケットは色ありでもフォールド頻度が生まれてくる。A HitでさえもA5sやA9sといった弱いAはほぼピュアにフォールドである。レイズレンジは45s〜78sのようなスーコネのパッツモフラッシュとストレートのJTsで行う。ブラフはそれらのブロッカーであるQTsやTTで行う。

AKQ CO  defense vs50%CB

・CO BTN 3BP A high 75%Bet

CO BTN 3BP A high 75%Bet

実践的な場面においてCO BTN 3BPのA highフロップでは75%サイズは基本使用されない。

・CO BTN 3BP A high 125%Bet

125%サイズのCBは基本使用しないので省略とする。

5-2:CO BTN 3BP K highボード

・CO BTN 3BP K high check頻度

CO BTN 3BP K high check頻度

K highのフロップに関しては、最もcheck頻度が高いものでも50%ほどであり、モノトーンボードも含めてほぼ全てのボードで50%以上の頻度でBetの選択肢を持つことができる。薄い赤が多いことから多くの場面で小さなCBを打つことが有効な選択肢となり得る。

・CO BTN 3BP K high Bet頻度

CO BTN 3BP K high Bet頻度

画像全体が赤に染まっているため、check頻度そのものが存在しないボードも多数あることが伺える。そのため、CO BTNの3BPにおけるK highフロップはとりあえずミニCBを打っておけば間違いなさそうだ。

・CO BTN 3BP K high 20%Bet

CO BTN 3BP K high 20%Bet

A highの時は20%Betにはモノトーンボードは含まれていなかったが、K highだとモノトーンボーでさえも高頻度で20%サイズの小さいCBを用いることが増える。他は、今まで通りペアボードやKQJ、KTハイのようなブロードウェイ2種以上のボードが多く見られる。

KQQレインボーの戦略を見ると、オリジナルのBTNはcheck頻度は持たずに20%サイズのレンジBetが可能である。

CO側は、TTに多少のコール頻度はあるものの基本ポケットはフォールドとなる。ただ、コール頻度自体もKJsやKTsなどの弱いK Hitに限られていて、その他の多くのハンドで幅広くチェックレイズを返している。KQsやAQs、QJsのようなナッツ級のハンドやATs、JTs、T9sのようなドロー系のハンドを幅広く5倍弱のレイズを返している。

KQQ CO defense vs20%Bet

・CO BTN 3BP K high 33%Bet

CO BTN 3BP K high 33%Bet

20%サイズの時はKJハイやKTハイのブロードウェイボードが多く見られたが、33%サイズにはK64やK85といったそれ以下のK highボードが多い。
Bet頻度自体も超高頻度で設けてあり、K highフロップはかなりオリジナルに有利なことが分かる。

最も33%サイズの使用頻度が高いK64ツートーンの戦略を見ると、オリジナルのBTN側はレンジで33%Betを打てる。

33%CBに対してCOは、バックドアフラッシュのないポケットは全てフォールドする。色持ちは22〜TTまでほぼコール可能である。6 HitやK Hitの現物系は降りずにコールできる。A high系のハンドはバックドアではコールできない。
チェックレイズは44・66のセットとAQsやA5sのナッツフラドロで行う。

K64 CO defense vs33%CB

・CO BTN 3BP K high 50%Bet

CO BTN 3BP K high 50%Bet

50%サイズを用いるメインボードはペアボードとKJハイボードである。
20%サイズの時にはK XXの形のペアボードが見られたが、50%サイズになるとKK Xの形のペアボードが増えてくる。基本、20%や33%サイズとの混合戦略となるボードが多いため、どの選択肢を取っても大きなEVロスにはならない。

KK4レインボーの戦略を見ると、BTN側のcheck頻度は0%であり、50%のレンジCBを打っている。

CO側は77以下のポケットをフォールドし、88〜TTでコールを選択する。45sやA4sの4 Hitはバックドアがなければコールできない。
ハイカード系のハンドも基本コールできないが、QJsに関してはコール可能だ。これは、ターンのカードによってはオープンエンドフラッシュドローなど強力なドローに発展する可能性を見込んでのことだと思われる。その点、AQsはオーバーカードを有しているが、KのTripsには捲り目はほぼなく、ドローの発展性にも乏しいためフォールドを選択する。
チェックレイズはKQsや44をバリューとして、56sや22、QJsなどをブラフとして使用する。

KK4 CO defense vs50%CB

・CO BTN 3BP K high 75%Bet

CO BTN 3BP K high 75%Bet

実践的な場面において75%サイズのCBは基本使用されない。
そのため、CBを打つ場合は20%〜50%サイズを高頻度で打っておけば間違いない。

・CO BTN 3BP K high 125%Bet

125%サイズについても同様に、実践的な場面で使用する機会はないため省略とする。

5-3:CO BTN 3BP T highボード

・CO BTN 3BP T high check頻度

CO BTN 3BP T high check頻度

CO BTNの3BPにおいてもBTN SB 3BPの時と同様にT highでも多くの場面で50%以上CBを打つことが多い。ただ、BTN SBの時は75%サイズを多く使用し、ポラーなレンジ構築が求められることが多かったが、CO BTNではオリジナルがIPのためか多少CBサイズは小さくなっている。

数字がバラけているT highのモノトーンまたはツートーンはレンジ全体の半分で33〜50%程度のCBを打つことが多い。

・CO BTN 3BP T high Bet頻度

CO BTN 3BP T high Bet頻度

Bet頻度もBTN SB 3BPの時と同様にレンジBetが可能なほど有利なフロップは少ないものの、T highボードにしては高頻度でCBを打っていける。加えて、BTN SBの時は75%サイズがメインサイズとなっていたが、CO BTNになると50%サイズがメインとなっている。

そして一般的には33%サイズが用いられがちなペアボードもCO BTNでは50%サイズが多く使用されている。加えて、ツートーンボードに比べてレインボーボードの方がBet頻度自体も高く、またBetサイズも75%サイズと高くなっていることがわかる。

・CO BTN 3BP T high 20%Bet

CO BTN 3BP T high 20%Bet

CO BTNの3BPのシチュエーションにおいては、20%Betを使用する機会はそこまで多くない。ただ、20%というミニCBはモノトーンボードで好まれやすい傾向にある。

ほぼ全てのモノトーンボードで20%と33%の混合戦略となっているため、checkと混ぜながらミニCBを打つことが有効である。

T98モノトーンボードでは、オリジナルのBTNは全ハンドcheckと20%の混合戦略となる。もちろん、スートによってはピュアにcheckなこともあるが、基本的にスートに関係なく50%の頻度で20%CBを打てる。

20%CBを打たれた場合、COはフラッシュドローを有していない22〜55のポケットはフォールドとなる。ハイカード系はガットしかないAQsやKQsはフォールドよりだが、OESDであるAJsやKJsはコール以上の選択肢をとれる。チェックレイズの幅も広く、88〜TTのセットに加えて、ペアドローとなっている66と77や78s、97sまでレイズに回る。あとはA5sのナッツフラッシュもレイズに回す。

T98 CO defense vs20%CB

・CO BTN 3BP T high 33%Bet

CO BTN 3BP T high 33%Bet

33%BetはT9ハイ・T8ハイのようなTopカード2枚が接近しているフロップで好まれる。レインボーやツートーンに関係なく、T9ハイボードは50%ほどの頻度で33%Betを打つことができる。またTT9、T99のペアボードでは33%CBが使用されやすい。

T99はレンジCBなのでここではT97レインボーの戦略を簡単に見る。

T97レインボーでは checkと33%がほぼ半々の混合戦略となる。プロテクション要素の強いJJ・QQは超高頻度でCBを打っているが、スケアカードの少ないAA・KKになると半分ほどのcheck頻度が生まれる。その他のA2s〜AQsやK9s〜KQsなどのハイカード系はスートに関係なく頻度で33%CBを打つ。

CO側の対応としては、55以下のポケットをフォールドし、ガット以上のドローがついているポケットをコールする。T Hitは全てコールし、7のボトムヒットもコールできる。チェックリズは、77・99・TTのセットやT9sの2ペアをバリューとして、78sのペアドローやAJs、KQsなどの2オーバードローをブラフに用いる。

T97 CO defense vs33%CB

・CO BTN 3BP T high 50%Bet

CO BTN 3BP T high 50%Bet

50%サイズが使われやすいボードの特徴はペアボードとT-L-Lである。上位層にはT88やTT7といったペアボードが並んでいて、さらにその下にはT52やT54といったローの数字が多いT highボードが多く並んでいる。T-L-Lのボードの場合、ツートーンの方が50%の使用頻度が高くなる。

T88レインボーではBTN側は、レンジで50%Betを行う。

50%CBに対してCOは22〜44のローポケを高頻度フォールド。55〜TTのポケットはコールできる。AJs・AQsの強めのA highはコール可能だが、A9s以下とK highはコールできない。チェックレイズは78sや89sのTrips、JTs・QTs・ATsのトップペアをバリューとして、QJsやA9sのストレートドローをブラフとして行う。

T88 CO defense vs50%CB

T52ツートーンの場合は、多少全ハンドにcheck頻度が生じる程度で基本、50%Betを全ハンド高頻度で打てる。

CO側は、ポケットは全て高頻度でコールできる。56sなどの弱いHit系もコールできる。K high・A high系のハイカードはバックドアがあってもコールできない。チェックレイズはATsのTPTK、TTや55のセットをバリューとして、AQsやKJsの強いフラドロとポケットペアを頻度で行う。

T52 CO defense vs50%CB

・CO BTN 3BP T high 75%Bet

CO BTN 3BP T high 75%Bet

75%Betが使用されるボードはT22やT44のローカードのペアボードと、T-L-Lのレインボーボードである。

ローカードがペアになったボードではTripsのレンジが互いに少ないので、AA・KKを有するオリジナルが有利と判断して大きめのBetでポラーに仕掛ける。
そして、T-L-Lのボードではツートーンでは50%が多かったものの、レインボーになると75%が増えるようだ。

T22レインボーではほぼ全てのハンドで75%Betの選択肢が高頻度で存在し、相手のレンジに対してプレッシャーをかけている。

75%を打たれると、33〜66のポケットは高頻度でフォールドするものの、77〜TTまでのポケットはコール以上の選択肢を持てる。もちろん、滑ったスーコネはピュアフォールドであり、ツーオーバーのハーカード群もAQs以外基本フォールドしていい。
チェックレイズはJTs〜ATsまでのトップペア、77〜99までのミドルポケットで行なっている。なお、フルハウスのTTはピュアコールに留まる。

T22 CO defense vs75%CB

T53の場合も同様に、オリジナルのBTNはほぼ全てのハンドで75%Betの選択肢をもち、プレッシャーをかける。

CO側は、ポケットは77〜99にフォールド頻度が生まれる。逆にローポケはストレートドローある分コールしやすい。ハイカードは同様にAQs以外基本降りる。チェックレイズも同様にT Hitのトップペアや33・55のセット、77〜99のミドルポケットで行う。

T53 CO defense vs75%CB

・CO BTN 3BP T high 125%Bet

実践的な場面で使うことはないアクションなため省略とする。

5-4:CO BTN 3BP 7 highボード

・CO BTN 3BP 7 high

CO BTN 3BP 7 high

BTN SB 3BPの時と比べると、Bet頻度自体が高くなっており平均して50%ほど存在する。

基本的にはモノトーンの場合はcheckし、それ以外のペアボードやT-L-Lボードときは50%か75%でポラーなレンジで打っていくことが求められている。

742レインボーでは、TT〜AAをポラーの上側、QJsやKTsなどの大量のハイカードをポラーの下側として75%Betを行なっている。

75%CBに対してCOの対応は、AQs以外のハイカードは基本全て降ろされる。コールレンジのメインはポケットになる。

742 CO defense vs75%CB

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。読者の方のポーカー経験に少しでも役立てたら幸いです。ぜひ、SNS上での拡散やお友達への紹介、そして支援をいただけると大変助かります。食費になります。

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