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ラッキーセブン・アセットマネジメント入門

第1章: 人生の豊かさを左右する7つの資産

 人生の豊かさとは一体何を指すのでしょうか。金銭的な富だけでは表すことはできません。本当の豊かさを手にするためには、複数の資産がバランス良く揃っている必要があります。

 ここで重要になるのが、「時間」「金銭」「情報」「経験」「評価」「健康」「精神」の7つの基本資産です。これらが人生の豊かさを左右する7つの要素なのです。  

 一つ一つの資産を手に入れても、他が欠けていれば心の豊かさは得られません。例えば金銭は豊かでも、時間や健康が失われてしまっては意味がありません。逆に金銭は少なくとも、精神的な充足さえあれば人は幸せを感じられます。

 このように7つの資産はお互いに深く関係し合っています。一つを手に入れれば、別の資産を得やすくなったり、失っても別の資産で補うことができます。バランスが大切なのです。

 私たちは、この7つの資産を、いわば7本の糸のように上手に織り交ぜていく必要があります。一つでも欠けていると、人生の豊かさの布に穴が開いてしまうのです。

 ラッキーセブンアセットマネジメントでは、この7つの基本資産に着目し、バランスの良い運用を行うための手法を提案しています。つまり、人生の「宝石」をちりばめた美しいネックレスを作り上げるための近道を示しているのです。

 次章では、この7つの資産をわかりやすく可視化した「7芒星モデル」について解説します。​​​​​​​​​​​​​​​​

第2章: 7芒星モデルでつかむ資産間の交換


ラッキーセブンアセットマネジメントでは、7つの基本資産の関係性を視覚化するため、「7芒星モデル」を用いています。正七角形の各頂点に、時間、金銭、情報、経験、評価、健康、精神の7つの資産を配置したモデルです。

この七角形の構造から、資産同士が入れ子状に関係し合っていることがわかります。例えば、時間の隣に情報が、情報の隣に経験がくるように、隣り合う資産は密接な関係にあります。

 時間があれば情報を得やすくなり、情報を活かせば経験の質が高まります。経験を積めば名声が得られ、名声があれば時間の使い道が広がる、といった具合です。このようにスパイラル状にひとつの資産から次の資産へと連鎖していきます。

 7芒星モデルでは、このように7つの要素がバランス良く構造化されています。一つの資産に偏るのではなく、相互作用を意識しながらすべてに目を配る必要があることがわかります。

 つまり、この7芒星モデルを頭に描くことで、人生の豊かさを富むための基本的な感覚が体得できるはずです。​​​​​​​​​​​​​​​​

【資産の交換例】

各資産の交換による運用

✅金銭から時間への交換
・家事代行サービスや移動手段(新幹線など)に金を払い、時間を確保する  
・高額な個人レッスンを受けることで、短期間で技術を身につける時間を買う

✅情報から金銭への交換
・ウェブ開発の知識を活かし、自らサービスを立ち上げて収益を得る
・コンサルタントとして専門知識を提供し、対価を得る  

✅時間から経験への交換
・アルバイトなどで時間を費やし、実務経験を積む
・インターンに時間を使い、現場での貴重な経験を得る

✅名声から金銭への交換
・著名人となれば、広告収入やタレント料などの収入源が増える
・高い実績があれば、高額な講演料や執筆料が得られる

✅金銭から経験への交換
・コスパの良い定食屋や安いのに最高のサービスを提供してくれるフレンチレストランのランチサービスなど、少ない金銭で多大な経験をもたらしてくれる物を指す。
・貧乏世界一周バックパッカーは使う金の少なさの割に最強ガクチカや一生話せるネタとしての濃密な経験をゲット出来る

✅金銭から情報への交換
・専門家への適正な料金の支払いで良質なコンサルティングサービスを得たり市場には出回っていない情報を購入し優位性を生み出す。

✅時間から評価への交換
・誰もやりたがらないような掃除や無駄なタイミングでのわざとらしい挙手による内申点稼ぎ

 このように、ある資産を減らす代わりに別の資産が増えるという、入れ替え(トレード)が可能です。重要なのは、一つの資産に偏るのではなく、常に全体のバランスを保つことです。  

 ラッキーセブンアセットマネジメントでは、こうしたトレードを意識的に活用し、正七角形の総量を最大化していきます。
 部分最適ではなく、7つの資産全体での最適化が目指されているのです。​​​​​​​​​​​​​​​​

第3章: 環境と運が生み出す多様性

 7芒星モデルは個人個人の資産を表していますが、実際には環境や運気といった外的要因も、人生の豊かさに大きな影響を与えています。

 ラッキーセブンアセットマネジメントでは、このような外部要素を「環境」と「運」の2つとして捉えています。

 環境とは、個人を取り巻く生活環境や置かれた状況を指します。経済的な恵まれた環境であれば教育を受けやすく、人間関係の面でも有利になりますし、自然環境に恵まれていれば健康面での助けにもなります。

 一方の運とは、偶然の好機や不運に見舞われることを意味します。いわゆる"ラッキー"なことがあれば資産を得やすく、逆にアンラッキーな出来事に見舞われれば資産が奪われかねません。資産全体にランダムで影響を与える天変地異、厄災、マリオカートのサンダーみたいなものだと思っておきましょう。地震と同じようにいつ来るかは分かりませんが、日頃から避難袋や水分食料を用意して万が一に備えることは出来ます。また、こういう不確定な要素はマーケットの世界ではブラックスワンと呼ばれたりして、一夜にしてヘッジファンドが全財産を失ったり逆に何も持っていなかったうだつの上がらない男が一夜にして億万長者になるまで一財を築き上げるチャンスであるとも言えます。
 運を知覚して、運を掴み、そしてその運を活かす技量を磨くという魂の免震構造を建築しましょう。

 このように、個人の力だけでは変えられない環境と運気が、7つの資産に影響を及ぼします。環境が恵まれていれば資産を得やすく、運気が良ければチャンスが舞い込みます。

 しかし逆の場合、環境が過酷であれば資産の獲得は難しく、不運に見舞われれば資産が失われてしまう可能性があります。

 つまり、個人個人で7芒星モデルのバランスを整えるだけでなく、環境と運気といった外的要素にも注意を払う必要があるのです。世の中がすべて運だと考える運命論的な思考も昨今のTwitterでは影響力がありますが、私から言わせて貰えば地震大国日本で免震構造ある家を設計しないぐらい愚かで自業自得な行動だと言えます。全天候型で対応できる資産運用が重要なのは投資の世界だけではありません。体を鍛えたり精神を鍛えて幅広い分野の読書を怠らないようにし、しなやかで柔軟性があり強固でちょっとのことでは潰れないアセットを築こう。

 また置かれた場所で咲きなさいというアドバイスも、芒星の集まる場所こそが環境であるという考え方によると自分の力で積極的に切り開いて楽園を見つけるべきだと導出可能です。

 環境と運への対処次第で、同じ資産の構成でも人生の豊かさは大きく変わってくるのが実情です。ラッキーセブンアセットマネジメントでは、こうした外的要因をも包括的に捉えています。​​​​​​​​​​​​​​​​

第4章: 芒星間ネットワークの可能性

 ここまで、個人個人の7芒星モデルとその最適化について解説してきました。しかし、ラッキーセブンアセットマネジメントにはさらに大きな可能性が潜んでいます。それは、複数の個人の7芒星同士がつながることで生み出される、「芒星間ネットワーク」の形成です。

 一人ひとりが7つの資産を持った7芒星を構成しているとします。そしてその芒星同士が、お互いにリンクしネットワークを形作っているとしたらどうでしょうか。

時間と情報交換したり、健康と経験を交換しています

 つまり、自分の7芒星における「情報」の部分から、他者の7芒星の「金銭」の部分へとつながれば、自身の情報を提供することで相手から金銭を得ることができます。

 このようなネットワークが構築できれば、ひとりひとりが独立した7芒星を有するだけでなく、相互につながった大きな資産の循環圏にアクセスできるようになります。

 自身の持つ資産から、直接的には得られない他者の資産にもアクセスが効き、その分さらなる交換と運用の可能性が広がるのです。

 また、これらつながりが3人、4人と増えていくことで環境自体を形成し、相乗効果で交換活動が盛んになっていきます。一度なにか交換できる資産を有していれば、わらしべ長者のように雪だるま式に手元の資産を大きくできるのです。

 まさにインターネットと同じように、個々が結び付くことで一つの大きなネットワークシステムが生まれ、そのネットワーク内の莫大な資産を有機的に活用できるようになります。

 周囲にいる多様な人々との芒星同士のリンクさえ構築できれば、自身の可能性はいくらでも広がっていきます。多種多様な7芒星が相互に影響し合うことで、新しい価値が生み出されていくのです。

 ラッキーセブンアセットマネジメントでは、そうした芒星間ネットワークの可能性を追求し、よりダイナミックで包括的な資産の運用を促しています。​​​​​​​​​​​​​​​​

第5章 アンラッキーセブンと浪費理論

 ラッキーセブン・アセットマネジメントモデルは、人生の豊かさを生み出すための資産運用の指針を示しています。
 しかし、現実の世界では必ずしも理想通りにはいきません。時として、私たちは負のスパイラルに陥り、本来の目標から遠ざかってしまうことがあるのです。
 そこで注目したいのが、「アンラッキーセブン」の概念です。これは正の七芒星の逆の性質を持つ存在で、怠惰(時間)、強欲(金)、病魔(健康)、陰鬱(精神)、偏狂(経験)、虚栄(名誉)、妄想(情報)の7つの要素から構成されています。

アンラッキーセブン


 人生が負のスパイラルに陥っている人は、本来目指すべき理想の七芒星ではなく、この「反=七芒星」に支配されているのです。
 そして、アンラッキーセブンの要素同士が結びつくことで、負のスパイラルが加速していきます。
 浪費の具体例を見てみましょう。金と時間の頂点から、強欲、妄想、虚栄へと繋がる負のネットワークを想像してください。

 金銭的な強欲さから、必要以上の物を購入してしまう。高級ブランド品や新作ガジェットを衝動買いし、結果的に使いもしないモノであふれかえる。これは金銭の無駄遣いであると同時に、モノを管理する時間の浪費にもつながります。
 また、虚栄心からSNSで自分を美化した情報を発信し、承認欲求を満たそうとする。しかしその妄想めいたストーリーは現実とかけ離れており、フォロワーからの共感を得るために更なる時間と金を浪費することに。まるで中毒のように虚栄の世界にのめり込んでいくのです。
 こうした行動は一見、自分の満足感を高めているように思えます。優越感に浸れば、一時の高揚感を得られるからです。
 しかし、それはあくまで「アンラッキーセブン」の罠。本来持っている才能を発揮するための時間とお金が、負の連鎖に吸い取られていることに気づかなければなりません。
 重要なのは、私たちが持つ本来の七芒星を、このアンラッキーセブンに結びつけてしまわないことです。
 つまり、せっかく築いた自分の資産を、浪費によって反対側の要素に吸い取られてしまわないよう、注意しなければならないのです。

朱に交われば赤くなる

 怠惰な人と一緒にいれば自分の貴重な時間を奪われ、虚栄の人とつるめば根拠のない自信に胡座をかいて大事な経験を積み損ねてしまいます。
 こうした「テイカー」との交流は、まるで自然発生的な連帯保証契約のようなもので、知らず知らずのうちに自分の資産を毀損してしまうリスクが伴うのです。
 人生の負のスパイラルを抜け出すためには、落ち着いて、「アンラッキーセブン」の構成要素との結びつきを断ち切る必要があります。
 そのためにはまず自分の行動を冷静に分析し、どの部分で反対側の要素に通じてしまっているのかを見極めることが肝要です。

 真に充実した人生を手に入れるためには、アンラッキーセブンの誘惑に負けない強さを持たなければなりません。七芒星の頂点どうしを正しく結びつけ、理想の自分に近づいていく。そのためにこそ、ラッキーセブン・アセットマネジメントの理論が必要とされているのです。
 今一度自問自答してみましょう。

 今の自分は、本当に自分の人生を豊かにする方向に時間とお金を使えているだろうか?

第6章 七資産の家計簿を付けよう

 金ですら家計簿をつけないと管理できない人が多い。況や時間、健康、精神をや。マネーフォワードなどのアプリを用いるとクレジットカードなどに紐づけて自動的に収支報告をしてくれる良い時代である。一方で精神状態や時間の使い道、己の健康状態を継続的に把握し続けることはよっぽどの自制心がない限り難しい。人は月々に決められた上限額を設けないとクレジットカードは限界まで使って破産してしまう生き物だ。 
 同様に暇な時間を持て余すと、上記のアンラッキー七芒星に接続するような浪費行動を取ってしまう。健康な肉体を持て余すと暴飲暴食や酒池肉林、いくら飲んでも太らない体質に甘えて体がぶっ壊れるまで酒や煙草、ドラッグやジャンクフードを接種し続けてしまう。このようなアセットの無駄遣いはもうやめよう。七つの資産で金銭以外は把握するのが難しいが、一日の終りに100点満点でそれぞれ採点していこう。今日は目標の重量挙げを達成しマラソンも出来たから80点。今日は前から行きたかった食べログ一位のとんかつ屋に行けたから精神が100点。紙やエクセルで簡単な図表を作成して、一週間継続して各資産の点数を記録しよう。週ごとに700点満点でどれだけ満足行く「資産運用」ができたか振り返ろう。
 お金にとことんケチになれるこのノートの読者のようなひとは、おそらく時間や肉体にもケチになれるし、時間や肉体の運用をしたくなってしょうがなくなってくるはずだ。

第7章 才能と努力のパラダイムシフト

 ラッキーセブン・アセットマネジメントモデルを利用して、才能と努力という問題も再定義していこうと思う。
 努力とは「交換作業」を指す。電気回路で言うところの電流を流す電圧がやる気でありそのやる気をもとに流れる電力量が努力となる。七芒星モデルを回路図に見立てると、時間という電極から金銭という電極が結ばれて交換されるその行為自体が努力である。努力なしに時間を換金することはできないし、努力なしに名声を得ることも、なにか大きな経験をすることはできない。努力至上主義者というわけではないが、何かを換金し続けないとアセット自体を肥大化させることはできないので努力というのは必要条件だ。

 それでは、才能とは何を指すのだろうか。ここでは才能とは、抵抗(Ω)の少なさを表す。つまり、七角形における辺や対角線である白線を電気回路に見立てるとその電線の抵抗を表すのだ。時間を換金する能力に恵まれた人間はそうでない人間に対して白線上の抵抗が少なく機微に伝達され意思決定や行動を起こせる。逆に才能がない人間はお金を経験に変換する場合高い金を払っているのに効率の悪い食事にありついて、安かろう旨かろうの反対、ムダに高い金を払っている。これは俗にセンスがない人だとか金持ちなのに馬鹿舌と言われる。

 才能に恵まれた人は回路上の電気抵抗が0に等しく、超伝導のような状態が発生する。こうなると本人はあまり努力している自覚がなくて突っ立っているだけで無限にお金が稼げたり、少ない情報から金脈を見つけ出したり、健康を犠牲にしても回復速度が早いため長時間労働できたりハードな一人旅やレジャーを行うことで経験に交換できる。人は彼らを「天才」と呼ぶ。

 つまり、七角形の白線の中に才能が溶け込んでおり、電気回路で言えば電線の抵抗値、人体なら神経などを表すことになる。人生は才能がすべてとよく言われるが実際問題このモデルでも才能が「すべて」の要素にまたがっており交換作業における重大な役目を果たしている。しかし全ての要素にまたがっているからと言ってそれで決着がつくわけではなく、交換作業というたゆまない努力を行い続ける必要がある。白線はレジリエンスを担保するに過ぎず肉体部分であるアセットは後天的に運用し大きくできるのだ。

終章 正のスパイラルで無限の核分裂を起こせ

 まず把握すべきは我々に共通して平等に与えられた資産である時間である。一見、量が途方もなく莫大でなんの価値もないように思える時間だが、365日に平均年齢80歳を掛けると約30000日しかない。

そして今あなたが20歳ならば
もうすでに7300日が過ぎているし
残りは22700日しかない。
あなたが40歳ならば15000日
ちょうど人生の折り返し地点だろうし
健康寿命などを考えても
残された日数は8000日程度しかない。

 そして、この与えられた時間というアセットを何もスキルがない状態からではひたすら金に換金し続けることになる。何事も金がなければ始まらないし、まずは金から稼ぐのは定石だ。
 そして、そこで手にした金を円や金融資産としてひたすら寝かせるのではなく、経験や健康、情報に交換して運用していこう。そしてできる限り、赤いアンラッキーセブンへの浪費からは距離を取ろう。

 そうして正七角形の資産配分がきれいな形のまま大きく成長し運用を繰り返していくときにあなたは気づくはずだ。これが正のスパイラルの核分裂的威力なのだと。

正の運用スパイラルのイメージ

 負のスパイラルというのは往々にして一度入り込んだら抜け出せないと言われる。確かに負のスパイラルは無限の負債や浪費の相乗効果で無に向かって急速に縮小していく。
 だからこそ、スパイラルの効果は「使いこなせさえすれば」テキメンで抜群なのだ。
 グルグルとわらしべ長者のように自身のアセットを大きく大きく交換し続けて、時には他者とアセットを交換しネットワークを構築し、winwinの関係で正七角形を大きくしていく。

 そうすれば、金だけに囚われていた名誉だけに囚われていた、その日暮らしで楽しければ何でも良いと思っていた「あの時期」を振り返り見違えるような成果が得られるだろう。

 お金に関してドケチに生まれた人は幸運だ。それも自動販売機やコンビニエンスストアでは決して買い物をせず、隣町のスーパーにまで安い釣瓶の麦茶を買いに行くような本物の守銭奴には。それと同じ分のケチさ、ストイックさを時間や肉体に関しても執着し無駄遣いで「損」しないように防衛し運用していけば良いのだから。
 白線の才能に着目し、交換という努力を繰り返し、人と出会い環境を切り開き、運という震天動地のブラックスワンにもメゲズ挫けない丈夫な体ヲモツ耐震構造を備えた、全天候型の資産運用を心がけよう。

 そして、「時間」という慈悲深くも平等に与えられ、無慈悲にも平等に奪われる掛け替えのない期限付きクーポンを、価値あるものに交換しよう。

 残り20000日という限られたかけがえのない財産でラッキーセブンが達成できますように。 

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