萎縮して小さな存在になってしまう自分にどう関わる?
先日、『Dayaのプロセスワークの入門講座・3Days』というDayaさんからプロセスワークの基礎的なことを学べるBASIC講座に参加させてもらった。
昨年の秋から半年間の間に、プロセスワークの場に何度か参加していて、2回の合宿、1Dayのグループプロセスフェスタ、2Dayのオンラインのドリーミング講座でプロセスワークに触れてきた。
今でもふとした時に、それぞれの場での質感や情景がぶわっと思い出されることがある。
じんわりとした温かさ。
真っ暗闇の長い長いトンネルの先に見えた光。
どしゃぶりの大雨のあとの虹。
ひらひらと自由に舞うちょうちょ。
忘れた頃に、私の心にスッとおとずれて、質感のカケラだけそっと渡して、またね、と言って去って行く。
一つ一つの場が、数ヶ月経っても手に取るようにリアルに鮮明に思い出すことができる。
そんな濃密な体験を踏まえて、さらにプロセスワークを理論的にも深められるこのBASIC講座は、とても貴重な機会なのでずっと心待ちにしていた。
濃密な3日間で、たくさんの理論的なインプットや体感を伴うリアルな体験があった。
まだまだプロセスワークに出会って半年のビギナーの私は、今、何を受け取り、何を感じて、何を持ち帰ったのだろう?
濃密過ぎて言葉を紡ぐのに時間がかかったけど、プロセスワークの面白さと、私の長年の悩みへの持ち帰りポイントについて書き残しておきたい。
プロセスワークの懐の壮大さ
まずは、プロセスワークの面白さを存分に語りたい。
今回のBASIC講座では、これまでの体験と理論が紐づく機会になったらいいなぁという期待があった。
実際に参加してみて、プロセスワークの全体像が見えてきたり、これまでの体験が理論によって肉付けできたり、そういうことだったのか!と理解し直したり、色々ガッテン!があったり、さらなる探究したい問いが浮かんだり、期待以上の豊かな時間だった。
その中でも、特に驚き、感動したことがある。
それは、"プロセスワークの懐の壮大さ"だ。
抽象的でもあるんだけど、具体的でもあって
ダイナミックなんだけど、繊細さもあって
ロジカルなんだけど、スピリチュアルでもあって
しっかりと握ることでもありつつ、手放すことでもあって
フレームワークでもあるんだけど、あり方や生き方そのものでもあって
人の内面のにある小さな宇宙のことなんたけど、空に広がる広大な宇宙の話のことでもあって
一人ひとりの中の一つ一つのことなんだけど、世界のあらゆることとも繋がっていて
なんでこうもたくさんの両極なものやミクロからマクロまでをも、あわせ持つことができるのか?
驚きと感動と不思議!
そうか!
だから、プロセスワークを通して見てみると、こんなに日々の出来事、人生、自分自身、関係性、チーム、組織、社会、世界のこと、すべてに新たな発見があって、ハッ!!とするのか!
例えば、「アイデンティティ」っていう言葉って、日本語では単語としてはあまりぴったりする表現がなくて、表現しにくい概念だと思う。
それに近い感覚がある。
今まで表現しにくかったけど、確かにそこにあるんだよっていうものが、プロセスワークの言葉や概念によって、形があらわになってくるような感じで、物事の捉え方がくっきりしてくるのが本当に面白い。
しかし、この懐の壮大さゆえに、概念の捉えにくさだったり、この壮大な知恵をどうやって日常に活かしていくのか?というところに難しさが出てきてしまうのだろう。
だからこそ、日常に戻った時へのはしごかけはとても大切なんだろう。
そのはしごかけをDayaさんがご自身の体験やデモや実験台となって、繰り返し繰り返しあの手この手でいろんな角度から伝えてくれる。
もし、もっともっと日常へのはしごかけが出来たとしたら、人生のあらゆる場面で活かされ続けるという期待がやっぱりめちゃくちゃある。
その日常へのはしごかけは、本を読んだり、一人でやるだけでは難しくて、Dayaさんのプロセスワークの場ならではの唯一無二なところだなぁと思う。
萎縮すると小さな存在になってしまう自分
ところで、今回のBASIC講座に参加したのには、もう一つ大切な目的があった。
私は長年解決したいと思っていることがある。
関係性の中で
『萎縮して小さな存在になってしまう自分』
が時々現れることだ。
一瞬にして萎縮してしまい、自分が小さな存在になってしまう。
シュンッとエネルギーが小さくなるように。
この小さな自分が出てきてしまうと、急に発言することへのハードルがあがってうまく話せないとか、本当はもっとうまく説明できたり考えられるはずのことがしどろもどろになってしまうとか、変なことを言わないようにしなきゃとか、自分の考えや想いが取るに足らないもののように感じて自信を持てないような感覚になる。
本当の自分という感じがしないから、居心地が悪いし、心がモヤモヤするし、やたらと緊張して汗をかいたりするし、自分らしさというものがすっかりなくなってしまう。
いい加減、繰り返し繰り返し起こるこのパターンを抜け出したいとずっと思っている。
でも、なかなか抜け出せなくて、よくすっぽりとはまり込んでしまって、気づくとなんだか心がぐったりしているのだ。
今回のBASIC講座の中で、このことについて向き合うのか?、自分にどう関わるか?についてのヒントを持ち帰りたいと思っていた。
ランク概念を通して見えてきた自分
ヒントとして持ち帰ったのは、プロセスワークのランク概念から見つけたもの。
特に、今回、ランク概念を通して、萎縮しているときに自分の中で何が起きているのだろうか?ということへの解像度がグッと上がったように思う。
たとえば、こんなことが自分の中で起きてるんだなぁと見えてきた。
相手の強さ、すごさ、優秀さばかりにやたらと着目する
必要以上に自分のランクを低く見積もる
自分はイマイチだとダメ出しを始め、やたらと反省モードになる
自分を自分でないがしろにする
ランクが低い側は、我慢しなければならないという思い込みが私の中に色濃く存在する
こういうことって確かに自分の中で起こってるよなぁと、そう自分で認めてみると、少しずつこんな変化が訪れそうな兆しがある。
漠然と「なんかこの人と相対する時には、いつも萎縮してダメな自分」という得体のしれないものに絡め取られる状態
↓
自分の中で何が起きているかが、整理されて捉えやすくなっているから、起きていることへの気づきを持ちやすくなっている状態
↓
気づいた上で、自分の豊かさに繋がるためのアクションを取ることができる状態
三段階目は、本当にうまく行けば・・・って感じだけど。
日常でどんな風に使えそう?
実際に日常でどんな風に使えそうな兆しがあるのか?というところを書いてみると。
まず、ランク概念を知って、自分自身に起こりがちなことがわかったからこそ、何度かリアルタイムに気づきを持てる瞬間があった。
その瞬間瞬間に、私がどんな罠に陥ってるのか?が少し見える感じがした。
そうすると、今、私は何をやめて、何を選ぶのか?を選択できそうな手応えがあった。
いつもできるわけではないけど、リアルタイムに「あ、いつもの小さな自分が出てきてる」と気づいたら、ひとまず・・・
深呼吸をしてみる
体の正中線を意識する
物理的に手を広げて胸を張る
好きな場所の景色を思い浮かべる
自分のランクの高い部分(しかもできれば揺らぎないランク)を思い出す
などそんなことを意識的に選択して試している。
気づいた時点ですでに少しの冷静さを取り戻しているし、さらに、何か一つでも試してみるとちょっぴり自分の根っこと繋がれる感じもあった。
うん、なんかいい感じがする。
つまりは、今回のランク概念についての学びにおいて持ち帰ったこととしては、このあたりかな?
小さくなってしまう自分って一体どんな状態なんだろう?というひも解きを丁寧におこなえた
ひも解くことで自分を解像度高く認知することができた
認知できたことによって、リアルタイムで気づきを得やすい状態へと繋がっている
リアルタイムでの気づきが可能になることによって、その場で自分らしさに繋がるための選択をできる可能性が少し上がったかも
また同じように小さな自分が出てきたら、同じ循環を回してみると良さそう
小さな存在になってしまう自分にどう関わる?という私の問いに対して、良きヒントを持ち帰れたなぁと思っている。
一步一步、積み重ねていこう。
自分の豊かさをうまく思い出せない時に見る動画
ちなみに、私がうまく自分の豊かさと繋がれない時にリマインドのために見ている動画を最後に紹介したい。
あぁ、本当はそうなんだよなぁ、というところに立ち戻らせてくれる感じがあって、とても好きな動画。
短い動画の中に大切なことが詰め込まれている。
もし、読んでくださっているあなたが、自分のことを十分に大切にできていないかも?と感じた時には、ぜひ見てみてほしい。
そんなわけでBASIC講座の3日間をたっぷり堪能してとっても楽しかった!!!
自分のことをもっと知りたい人、長年抱え続けている悩みがある人、より良く生きたいと思っている人、社会に変容を創り出したい人、そして、すべての人にプロセスワークに触れてみてもらいたいなぁ。
Dayaさんのプロセスワークの場は今、三つオープンになっているそう。
必要としている人に届きますように!
6/28(金)-6/30(日) 2泊3日合宿!!
【札幌開催】
「人生のダンス~喜びに満ちた智慧への旅~」Dayaのプロセスワーク合宿
7/27(土)・7/28(日) 2days!!
『LGBTQ+&アライがより繋がっていくために、分かち合いたい!Dayaのプロセスワーク』
9/14(土)-9/15(日) 1泊2日合宿!!
LGBTQ+と現場に立つアライに贈る
『ディープデモクラシーへの扉@大阪』 2024
〜「葛藤・つながれなさ」の先へ〜
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