私の乳がん体験記④~入院、手術~
入院までの約2か月、手術をしたらしばらくできなくなることをやろう!と温泉に行ったりゆずのライブに行ったり。
なるべく手術のことを考えないように生活をしていました。前職を退職したもこの時期です。
せっかく慣れてきた仕事、とても残念でしたが、体力を使う仕事なので仕方がありませんでした。
いよいよ入院の日
2023年9月20日、手術の前日に入院。
入院してすぐに昼食。パジャマに着替えた私は、いよいよ入院したんだと実感しました。
少しして「センチネルリンパ節生検」のため、外来の診察室に呼ばれます。
センチネルリンパ節生検は、すべての患者さんが行うわけではありません。
私は、腋窩リンパ節の転移はないとの診断だったため行いました。
前日に乳輪にアイソトープを注射して、センチネルリンパ節を探し出すという方法でした。
センチネルリンパ節生検、事前にネットで調べてみるとものすごく痛い!という体験談が多数あり、かなりビビっていた私。
先生にも「怖いです・・」と半べそ状態で訴えていたら、「なぜかネットでものすごく痛いという書きこみが多いようですが、そんなに痛くないですよ。」とさわやかにおっしゃいました。
「本当ですか?」と半信半疑な私。
右の乳輪の部分に注射をさして液体が注がれる時、びりびりと神経に触るような痛みがありました。
我慢できないほどではなく、注射の時間もあっという間なので、思っていたより痛くありません。先生の腕が良かったのかなぁ?
明日の手術時に、センチネルリンパ節への転移の有無を確認します。
「なつみかんいろさんのしこりはよく動きますね。動くしこりは良性と間違われやすいんですよ。」と先生がおっしゃいました。
えっ?それって良性と診断されていたら、大きくなるまでがんと気がつかなかったのかなぁ・・
私のがんは色々な偶然が重なって、初期で見つかったんだと改めて思いました。
いよいよ手術へ!
入院2日目、いよいよ手術当日です。
朝から食事はとれず、点滴が始まりました。
午前中に手術が一件入っていて、終了次第私の番ということで、午後としか時間がわからない状態。
緊張と不安と早く終わって欲しいという焦りで、感情はぐちゃぐちゃ。
そんな私に気がついたベテラン看護師さんが、「大丈夫?手握ろうか?」と優しく声をかけてくれました。手を握ってもらい大号泣。
看護師のさんの優しさに感動しました。まさに白衣の天使です。
1時半頃いよいよ手術室へ。ベテラン看護師さんが付き添ってくれたので、とても心強かったです。
手術室は、先生や看護師さん達が明るく迎えてくれました。
「麻酔のマスクをしたら酔ったみたいになって眠くなりますよ。」と説明され、目をつぶったら目の前がぐにゃっとゆがんだように見えました。
(たしかに酔っぱらったみたいだなぁ。)と思っていたら、「終わりましたよ!」と肩をたたかれ目覚めます。
「え!もう?」とびっくりしました。そして、意識がもうろうとしながら先生に「リンパの転移はありましたか?」と聞いたのを覚えています。
「大丈夫!転移はありませんでしたよ!」という先生の言葉を聞き、安心してまたねむりにつきました。
手術時間は約2時間半。がんの部分と周辺を少し多めに切りとりました。
傷の痛みと背中の痛みで苦しむ
痛み止めの点滴が全然効かず、痛みで何度も起きてしまいました。
そして、背中が痛くて仰向けに寝るのがとても辛かったです。
体中を様々な管で繋がれているので身動きが取れません。
少し動けば傷口に激痛が走ります。
何度も看護師さんに体の向きを変えてもらいましたが、すぐに背中が痛くなり、全然眠れませんでした。
熱が出たのか、体が熱くなったり寒くなったり。
看護師さんは嫌な顔もせず、氷枕や毛布を持ってきてくれました。
本当にありがたかったです。
夜中に2回目の痛み止めの点滴をして、やっと痛みが落ち着き少し眠ることができました。
④へ続く・・
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?