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福井で食べてばかりの日

目覚めたら雨の音が聞こえる。連日の晴天に疲れながらも、晴れているのであれば外に出ないともったいない気がしていまう。だから雨でうれしい、みたいなことを寝ぼけながら思う。

下に降りたらここ数日お出かけしていた家守さんが帰ってきていた。ホタルイカと昨日が消費期限だった刻みネギとごはんを炒めた朝ごはんを食べ、軽井沢でも会った宿泊者さんから高山土産をいただき、家守さんからのお土産もいただき、しばし歓談。

鯖江は国産メガネフレームの90%を製造しているメガネの聖地。わたしは30代以降すっかりメガネなので、メガネミュージアムへ行く。室内だし。

視力矯正のためのメガネの誕生は1300年ごろのヨーロッパで、日本に持ち込まれたのは1551年。ザビエルが日本のえらい人に献上したらしい。わたしにとってはキリスト教よりもメガネの方が一大事。ザビエルの見方が変わった。

メガネ年表

庶民にも普及し始めたのは1700年以降。明治以降に教育制度が整い、印刷技術が発達したことで文字を読む機会が増え、メガネの需要は拡大していったとのこと。

識字率が低く、液晶画面もなく、今より目を酷使する機会が少なかったと思われる1700年頃にもしわたしが生きていたら、どのくらいの視力になっていたのだろう。たしか小学校低学年からメガネをかけていた気がするけど、江戸時代だったら37歳になった今0.8くらい見えていたのかしら。

江戸時代のメガネ

福井でメガネフレームを作り始めたのは増永五左衛門さん。農家の人で、雪の時期の産業を探す中でメガネフレームに目をつけたことがきっかけ。毎日お世話になっているメガネの日本市場を築いた人であり、自然と敬称を付けてしまう。

施設に置いてあった鯖江のメガネに関するパンフレットが職人の技とメガネ作りへのプライドが感じられる良い冊子だった。QRコードで紹介されていたYouTubeも良い。

鯖江の眼鏡橋

おろしそばを食べ、個人書店をのぞき、山うに入りのしょっぱい今川焼きを食べ、帰宅して大福あんぱんを食べ、そばクッキーをつまみながら「JIN」の続きを読む。

「JIN」を読み終えてからは「ハイキュー!!」に切り替え、毎日変わり映えしない夕飯を食べる。なんとなく物足りなくて北海道で買った山わさびプリッツも食べる。ろくに動いてないのに食べてばかりの1日。

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