見出し画像

福井で晴天にへとへと

昨夜は23時前に寝て、7時半のアラームで目覚めるも信じがたいほど眠い。二度寝を繰り返し、起きたのは結局9時半。20代の頃から薄々気づいていたが、長く太陽の下にいると時々頭が痛くなる。昨日は晴天で、ずっとほんのり頭が痛かった。その影響だろうか。

先日同い年の女性から「福井名物のソースカツ丼は胃にキツい」と教わった後、大根おろしとキャベツと水菜が乗った醤油カツ丼なるものを見つけたので遅めの朝ごはん兼早めの昼ごはんに食べる。

わたしは37年半の人生でカツ丼を食べたことがない。一口もらうくらいはあるけれど、一人前を食べたことはない。そもそも丼が好きじゃないし、トンカツは思い出せないくらい食べていない。でも名物らしいし、久々にトンカツを食べたい気持ちもある。

そう思って頼んだ醤油カツ丼。おいしかったし、ソースカツ丼にしなくて本当によかったけど、一生食べられなくても大丈夫。おいしいけど、やはりそこまで好きではない。

昨日のnoteに書いたカイカムリがかわいいと妹から連絡が来たので、画像検索してかわいいカイカムリを送ったら「ロシュフォールの恋人たちみたいっ!!!」と返信が来る。たしかに。すごい。

カイカムリ
ロシュフォールの恋人たち

歴史好きの家守さんからおすすめいただいた朝倉氏遺跡博物館に行く。近くの道の駅には大多府島や島根で見かけた空き缶で作ったくるくるが一つ150円で売っていた。野鳥撃退効果があるらしい。ただの飾りではなかった。

大多府島のくるくる
島根のくるくる

朝倉氏は越前の要所である一乗谷を100年に渡り統治していた家の人。一乗谷は山に囲まれ、川もあり、天然の要塞のような場所だったようで、福井に来てから20巻ほど読んだキングダムのリアリティーが増した。きっと函谷関とか黒羊ってそういうこと。

朝倉氏遺跡の土からは大量の寄生虫の卵の痕跡が見つかり、そこがトイレであることと、サケやマスの刺身を食べていたことがわかっている。そんなことまでわかるのかと思うと同時に、今の世は後世にどう伝わるのだろうと想像してみる。

書籍の保存状態は良いだろうし、何よりインターネットがある。過去の歴史より多くの情報が残るのだろうなと思う一方、例えば糞便の痕跡から食べていたものを推測するようなことはできるのだろうか。インフラや社会システムが整備された今、情報は残っても生きていた人間の物理的な痕跡は案外残りにくいのかもしれない。

城下町の再現

子どもの遊具には魔除けの意味が込められていたらしく、例えば独楽は「胡魔」とも書く。人形も災いやけがれをうつして祓うためのものだったようで、いよいよ妹のぬいぐるみの呪物感が強まる。

くしくも今日は妹のぬいぐるみのお誕生日らしく、お誕生日ケーキとぬいぐるみの写真が送られてきた。そして、その写真のぬいぐるみがうれしそうなことがついにわたしにもわかってしまうようになった。わたしは妹の特級呪物の顔色が読める姉。

37歳になったそうです

なお、蹴鞠には武将として必要な判断力などを養う目的があったとのこと。ただ遊んでいるだけではなかった。

朝倉氏遺跡も巡れるけど、あまりに天気が良いので帰ることにする。寄ろうと思ってた近くの滝も駐車場がいっぱいだったので即断念。

かろうじてお祭り中のうるしの里会館をチラ見する。福井の給食では越前漆器が使われることがあるらしい。すてき。

そして帰宅。もやしっ子は天気が良すぎると疲れる。おうち大好き。

夕方に来た新しい宿泊者は去年の夏に軽井沢のおうちでご一緒した二人組。こういうことがあるから、このサービスは長く続けた方が楽しい。

今のおうちは屋根に上がれるので、屋根の上で夕陽を眺めながら富山の蒸留所のハイボールを飲む。アルコール度数が9%もあり、しっかり酔っ払った。

精一杯の自撮り

夜、蛙がゲコゲコうるさいほど鳴いている。ふと外に出てみようと再び屋根へ。この間小樽のプラネタリウムで教わった春の大曲線と春の大三角が見えた。自力で見つけられてとてもうれしい。

まさか映るまいと夜空の写真を撮ったらしっかり映った。何ならわたしの貧弱な肉眼よりはっきり見える。iPhoneすごい。

北斗七星と、春の大曲線の途中まで

ドライヤー後は汗だくになり、夜の屋根の上が涼しい。もう季節はすっかり初夏。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?