天野夏海

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天野夏海

フリーランスで編集やライティングの仕事をしています。noteは趣味です。 【お問い合せ】https://forms.gle/KiBCPdztt8E8iiBF7

マガジン

  • 日々の記録

    日記以上、エッセイ未満

  • 放浪記

    2022年秋からふらふらし始めた記録

  • お仕事

    毎月のお仕事のまとめと、制作に携わったnoteの記事

  • 雑記

  • 2017年オーストラリア横断

    2017年7月から約1カ月かけて車でオーストラリアを横断した記録

最近の記事

2024年5月2週目の日記

2024/05/08日常も3週間ぶりだと新鮮だな〜とコーヒーを淹れ、フィスターを捨てようとして湿った粉をぶちまける。これは望んでいた日常ではない。 取材前に珈琲館でピザトーストを食べ、外に出てお店の前に置いてあるベビーカーから子どもの足が見えることに気づく。お店はガラス張りで、窓際のテーブルには男女がおり、ベビーカーとはガラス一枚へだてて隣合わせている形。 おそらく店内が狭くてベビーカーが入れず、子どもは寝てるし、ガラス越しに様子も見られるし、という判断なのだと思われる。

    • 福井から東京へ帰る新幹線に乗り損ねる

      東京に帰る日。余裕を持って出発し、レンタカーを返し、お昼ごはんやお土産を買い、新幹線の時間まで残り5分強あったのでコンビニでコーヒーも買う。コーヒーの抽出を待つ間、手をベトベトにしながらカップラーメンを作っている外国人におしぼりを開封して手渡す親切までした。 そしてしっかり乗り損ねた。ウェブでチケットを買っていたのでスマホで改札を通過するも、時刻表に乗るはずの新幹線がない。慌てながらとりあえずホームに上がり、乗車時間が過ぎていった。 普段は融通のきく自由席を買うけれど、は

      • 福井で食べてばかりの日

        目覚めたら雨の音が聞こえる。連日の晴天に疲れながらも、晴れているのであれば外に出ないともったいない気がしていまう。だから雨でうれしい、みたいなことを寝ぼけながら思う。 下に降りたらここ数日お出かけしていた家守さんが帰ってきていた。ホタルイカと昨日が消費期限だった刻みネギとごはんを炒めた朝ごはんを食べ、軽井沢でも会った宿泊者さんから高山土産をいただき、家守さんからのお土産もいただき、しばし歓談。 鯖江は国産メガネフレームの90%を製造しているメガネの聖地。わたしは30代以降

        • 福井の恐竜博物館で考えたのは恐竜と関係ないことばかり

          油揚げ屋さんに油揚げを食べに行く。「小さい時、なっちゃんはおいなりさんの油揚げをうっとりしながら食べてたねぇ」と今なお叔母から言われるが、37歳のなっちゃんも変わらず油揚げが大好き。 油揚げの御膳は大豆製品尽くし。普通の油揚げと半熟揚げ、煮油揚げに絹ごし豆腐、豆腐カツ、そして油揚げの炊き込みご飯。さらにわたしは胡麻豆腐まで追加した。油揚げは1枚3センチ、300グラムもあるらしい。 食べ切れるか不安だったけど、案外ぺろりと食べられた。生命線は大根おろし。胃腸のために汁まで飲

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        記事

          福井で晴天にへとへと

          昨夜は23時前に寝て、7時半のアラームで目覚めるも信じがたいほど眠い。二度寝を繰り返し、起きたのは結局9時半。20代の頃から薄々気づいていたが、長く太陽の下にいると時々頭が痛くなる。昨日は晴天で、ずっとほんのり頭が痛かった。その影響だろうか。 先日同い年の女性から「福井名物のソースカツ丼は胃にキツい」と教わった後、大根おろしとキャベツと水菜が乗った醤油カツ丼なるものを見つけたので遅めの朝ごはん兼早めの昼ごはんに食べる。 わたしは37年半の人生でカツ丼を食べたことがない。一

          福井で晴天にへとへと

          福井で昔々に思いを馳せる

          家守さんからおすすめいただいたそば屋のオープンまで時間があったので、近くの越前和紙の資料館をのぞく。 「ここは山が多くて田畑をやるのに適さないけど、良い水があるから紙を作りなさい」と川上から現れた女性が紙の作り方を伝授。それが越前和紙の起源らしい。謎の女性は川上御前と呼ばれるようになり、今でも地域の神社で祀られているとのこと。 真相はどうだったんだろう。ドラえもんの世界なら、川上御前はきっとしずかちゃん。 近くのお土産屋さんにはかわいい和紙が貼られた茶筒があり、ちょうど

          福井で昔々に思いを馳せる

          福井で雑に扱ってOKな車を借りた

          おうちから最寄駅までは車で10分ほどの距離。駅に出るバスは驚くほど本数が少なく、北鯖江駅に行くバスは8時台と10時台に1本ずつしかない。スカスカのバスの時刻表を家族LINEに送ったら「どの時間に乗るの?絶対的な決断」と母から返信が来る。絶対的な決断、というのが良い。 北鯖江駅は無人。ホームには小さな待合所があり、椅子には座布団が敷いてあった。手作り感のある座布団には暖かみと優しさがある。地域の方が作ったのだろうか。 福井駅に出て、レンタカーを借りる前に福井県立歴史博物館へ

          福井で雑に扱ってOKな車を借りた

          福井で体の衰えに震える

          今日もお仕事デー。朝ごはんに一昨日富山で買った、燻したますの寿司を食べる。間にはしそも挟まっていてかなりおいしい。うれしくなって家族LINEに写真を送ったら「まずいすし、かと思った」「まずいぶすすし」など、ぼろくそな返信が来た。ひどい。 昼ごはんを調達に行きがてら近隣を散歩する。山、川、田んぼに古い家。散歩が楽しい道。 田んぼには鳥がたくさん。この辺に今年の冬、シベリアのあたりから絶滅が心配されているソデグロヅルが迷い込んできたらしく、田んぼのあたりにいると聞いたので目を

          福井で体の衰えに震える

          2024年4月に公開されたお仕事まとめ

          なんでないのプロジェクト・福田和子さん/Woman type企画・取材・執筆・編集を担当しました。「コール・ジェーン」という映画のタイアップです。 日本では当たり前のように「人口が減っているから産みましょう」と言われますが、同様の発言をフランス大統領がしたところ、フランスでは大ブーイングが起きたそうです。 自分自身も含めて、日本の遅れと感度の低さを痛感した取材でした。 週末北欧部chikaのフィンランドおしごと日記/Woman type連載担当として、タイトルや漫画後の

          2024年4月に公開されたお仕事まとめ

          福井で終日引きこもり

          今日は仕事デー。外は雨で、天も味方をしてくれている。働け、と。 朝ごはんに昨日富山の地産センターみたいなところで買った赤飯と、昨日近くのスーパーで調達したホタルイカ、豆腐、そして近所のおばあちゃんおじいちゃんがお裾分けしてくれたという煮たけのこを食べる。なんてすてきな朝食。 ホタルイカはなんと100グラム158円。こんなに入って161円という破格のお値段。さすが北陸。 今日の取材は基本わたしは聞いているだけだったけど、最初のご挨拶や企画の説明は全く冴えず。少し落ち込む。

          福井で終日引きこもり

          富山から福井へ移動

          散歩がてらガラス美術館へ行く。独創的な建物の中にはなんと図書館がある。開放的で明るく、パソコン用の席まであった。通いたい。 今日から福井県の鯖江に滞在する。利用中の宿泊のサブスクサービスで、いろいろな人から評判を耳にするおうち。乗り換えの福井駅はとても賑わっていた。これが新幹線開通効果か。 家守さんに駅までお迎えに来ていただき、西山公園にも立ち寄っていただく。つつじが有名で見頃を迎えていると聞いたが、想像以上に見頃だった。 小学生らしきお子さんが「一つだけ犬のしょんべん

          富山から福井へ移動

          富山ではまだまだ雪山を歩ける

          足の裏に疲労回復シート的なものを貼って寝て、朝剥がしたら土踏まずにあざができていた。毒素が出た、みたいなことなのか? 大学の先輩と無口な同級生に加え、富山に移住した後輩が合流し、雪の大谷に行く。後輩と会うのはおそらく卒業以来なので、ざっくり15年ぶり。当時彼女は大学1年生。終始テンションが高い元気な子だったけど、15年たったらしっかり落ち着いた大人になっていた。そりゃそうだ。 先輩が激戦の末に雪の大谷のチケットを取ってくれ、アテンドされるがまま何も調べず考えずついていった

          富山ではまだまだ雪山を歩ける

          富山の夜は驚きがたくさん

          久しぶりにベッドでうだうだ惰眠をむさぼり、朝昼兼用ごはんを食べに行く。Googleマップにブックマークされていたうどん屋さん。なぜブックマークされているのか、全く記憶にない。 たまご入りのもつ煮込みうどんを頼んだら、「たまごが崩れちゃったから」とおじさんはもう一つたまごを割り入れてくださった。食べ終えた後も「大丈夫でした?」と聞いてくださり、優しくてうれしかった。オープン前から25分並んだかいがあった。 コンロにはたくさんの煮込みうどんが並んでいて、グツグツ吹きこぼれてい

          富山の夜は驚きがたくさん

          北海道から富山へ移動し、大学の友人と合流

          幼馴染に別れを告げ、1人富山へ。昨日写真に収めた余市蒸溜所の展示を飛行機の中で読む。 竹鶴政孝は大学の醸造科で学び、洋酒を作りたい一心で社長に直談判して大阪の洋酒メーカーに就職。熱心な仕事ぶりを見た社長から「スコットランドで学んできなさい」とウイスキー留学を提案され、第一次世界大戦末期の不安定な情勢の中、5カ月かけて単身スコットランドへ。もうこの時点でバイタリティがすごい。 当然知り合いはゼロ。孤独を感じながらも学校へ行き、スコットランド各地の醸造所を周り、そこで学んだウ

          北海道から富山へ移動し、大学の友人と合流

          余市と札幌で酒三昧

          幼馴染とそのママと兄と4人でニッカウヰスキー余市蒸溜所へ。道中、電車からは今は亡き幼馴染の祖母のおうちが見えると聞き、全員で外を眺める。思ったよりしっかり見えた。 余市蒸留所はかつて大日本果汁株式会社という名前で、設立当初、最初のウイスキーを熟成する期間中はリンゴジュースを売っていたらしい。今の「ニッカ」という社名は「ニッポン」と「果汁」をとったもの。わたしだったらアナだろうか。航空会社になってしまう。 蒸留の装置にはしめ縄。創業者の竹鶴の実家は造り酒屋で、実家の酒蔵にし

          余市と札幌で酒三昧

          札幌は人々がフレンドリー

          サッポロビール博物館へ行く。北海道のあちこちで見かける星のマーク、なぜ星なんだろうと不思議に思っていたら開拓使のマークだった。「アイヌから見れば侵略者のシンボルなのかもね」という幼馴染の一言が印象に残る。 日本のビールの祖は中川清兵衛。政府から海外渡航が禁止されている中、1865年に17歳で単身イギリスに渡り、そこからドイツに辿り着き、ビール作りを学ぶ。修行ののち30歳くらいで日本に帰国する頃、日本は明治維新を迎えており、ビール作りを主導する人として重宝されたよう。 国を

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