夏至から数えて11日目。半夏生には「冷やしトマトとタコのマリネ」で、からだケア。
ここ(香川)では当たり前のことが、わたしにとっては新鮮で、ときに衝撃的。毎年【半夏生】が来るたびに思い出す「タコ」にまつわるエピソードがあるんです。
|タコを買ったことがない
友人もいない、車もない、魚の名前もわからない、地域のことを何も知らない。香川に来たばかりの頃のわたしに色々なことを教えてくれたのは、レッスンに来てくれた生徒さまでした。
ある日のレッスンで、タコを使ったレシピを紹介したら「いつも父が釣ってきてくれたので、タコを買ったことがないんです」と言われて、ビックリしたのです。
え!?どういうことですか!?と確認してしまったほど衝撃的でした…。
「たけのこは買うんじゃなく、貰うもん」と知った時も、けっこう驚いたのですが、まさかタコまで…!と、舌を巻きました。おそるべし、香川県…!
|7月2日「半夏生」にはタコを食べる
スーパーに行くと香川県産のタコがほぼ1年中売っていますが、半夏生が近づくと「タコを食べよう!」と謳うポスターを見かけるようになります。2023年は7月2日が半夏生なんです。
「半夏生」って、どう読むかもわからない。そんな風習や暦があることさえ香川に来るまで知りませんでした…。皆さん、ご存知でしたか?
県産のタコは、ぷりっぷりの新鮮そのものです。いままで食べてきたタコは、一体なんだったの!?と思ってしまうくらいです。ときどき生タコまるごと(茹でる前の赤くないやつ)や10cmほどの小さなイイダコが売っていることも。
ぜひ、香川県を訪れた際にはうどんだけじゃなく、タコも召し上がっていただきたいですね。
そんなわけで、今回は旬のトマトとタコを使ったマリネをご紹介したいと思います。
|材料(2人分)
タコ 100g
トマト 2個(250〜300g)
小ねぎ 飾り程度
にんにく 1スライス
ナンプラー 大さじ1
酢 大さじ1
砂糖 小さじ1
ごま油orオリーブオイル 大さじ1
|作り方
底が広めの保存容器に、にんにく1スライス、ナンプラー大さじ1、酢大さじ1、砂糖小さじ1を入れてよく混ぜ、薄くスライスしたタコ100gを重ならないように並べます。
ピタッと落としラップをし、表面にも味が染みるようにしたら、冷蔵庫で最低10分冷やしておきましょう。
平らなお皿に、タコを放射線状に並べます。トマト1〜2個(200g)はくし形に切って盛り付けて、タコを浸しておいた調味液を上からかけましょう。
ごま油orオリーブオイル大さじ1を全体にかけて、お好みの量の小ねぎを散らします。
▼ナンプラーって他にどうやって使うの?という方にオススメのガパオライス。バジルなしでも大丈夫です。
|切り方を変えるだけで「居酒屋のおつまみ」が「レストランの前菜」に
実は、当初の完成イメージはこんな感じでした。
ざっと混ぜ合わせた居酒屋っぽいおつまみのイメージ。ビールに合いそう。決して悪くなかったのですが「なんかありがち」な見た目で、しっくりこなくて…。
試しにタコを放射線状に並べたら、まるでレストランの前菜。白ワインにピッタリ。「わ!いいかんじ」と心ときめく写真が撮れました。
全く同じ材料と調味料なのに、切り方や盛り付けでこんなにも雰囲気が変わるのです。もちろん食感や調味液の浸り具合も変わるから、味も違います。
お酒と一緒にゆっくり料理を味わいたいときには、ちょっとキレイに盛り付けてみるのも良さそうです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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発酵調味料・旬ごはんの食材別レシピ索引、作りました。今日のご飯作りにお役立ていただけたら幸いです。
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