なつめ

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あなたの読みたい本が見つかる。無類の本好きが、読んでよかった本の紹介をしていきます。時々エッセイも。コメント、フォロー嬉しいです。

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    内向型の私が日常で感じたことを綴ります。

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    無類の本好きが、実際に読んで面白かった本を紹介しています。 読書や本に興味のある方におすすめ!

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〈呆然〉洗濯してショックだったもの

あなたが、洗濯をしてしまってショックを受けたものは何ですか? このnoteでは、私が洗濯をして呆然としてしまったものを紹介します。共感したりほほえましく?思ったりしてもらえたら嬉しいです。 1.車のスマートキー はい。ショックでした。ズボンのポケットにカギを入れる癖があったので、そのまま洗濯したようです。何よりショックだったのは、電池を洗濯してしまったということです。私は、軽く電池恐怖があるんです。中から有害な物が出てくるのではないかと、不安でしたねー。もう一度洗濯機を

    • 〈ブックレビュー〉怪談刑事(かいだんデカ)青柳碧人著

      シュールな表紙に目がくぎ付けの1冊。 第2種未解決事件整理係・通称『警察庁・呪われ係』 この部署に55歳で転属となった只倉恵三。 白髪のミイラのような眼帯男、髑髏を磨く男、木札を削る女、アカヒデさんごめんなさいと謝り続ける女という濃いメンバーに翻弄されながらも怪事件に挑む。 怪異を全く信じない只倉は、奇怪な事件を論理的にばったばったと推理し、再捜査にこぎつけていく。しかし、『怪談師』という娘の恋人・関内炎月にが事件を怪談に関連させて、話は思わぬ方向に…。 只倉がなぜ『

      • 傷つけるのが人なら癒やすのも人だ

        メンタル病んでから、ずっと行けてなかった地域の運動サークル。最後行けた日からもう1,2年経っただろうか。 その日は、なぜか気持ちが前向きで久々に重い腰をあげた。 ずっと家にこもりっぱなしで別の意味でマイナスイオンを存分にまとっている自分を受け入れてくれるか…いささか疑問ではあった。 が、何しろ健康診断で血圧とコレステロール値が異常で、かかりつけ医にこっぴどく叱られ、運動しなくてはいけない状況になっていた。 行くなら今日しかない。意を決して出かけた。 下を向いてとぼとぼ

        • 挨拶したわけじゃなかった

          その日、家族で買い物にでかけた。 私が助手席。運転は父だ。 少し肌寒い日で、父は信号待ちの間、くしゃみを連発していた。 青になり車が発進し、対向車とすれ違う。 その時にまた父が大きなくしゃみをした。 すると、対向車のおじさんが頭を下げた。 怪訝そうではあったが。 「えっ、お父さんがくしゃみをしたはずみで頭を下げたから?」 家族は、大爆笑。 父は、照れ笑い。 何でもない一日。でも忘れられない。 間違いなく幸せだった日が私にもあった。 その時は、気が付いていなかっ

        〈呆然〉洗濯してショックだったもの

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        記事

          〈書評〉 それは令和のことでした、歌野晶午著

          はじめに 8編の令和ならではの短編ミステリ。怖いよ。SNSや引きこもりなど現代の世相が作り出す犯罪だったり冤罪だったり。どの短編もひねりがきいていて「そういうことだったのか…」と驚きあり。絶望あり。ブラックな感じを楽しめます。 ※以下8つの短編と簡単な内容(ネタバレと感じる方もいらっしゃるかもしれません。読み進める場合はご注意ください) 1.彼の名は 43歳のワンピースを着た女性の死の謎。君の名はならぬ彼の名は… 2.有情無情 偽りの名前と経歴で仕事を探す岩切。妻

          〈書評〉 それは令和のことでした、歌野晶午著

          書評 女の国会 新川帆立著

          衆議院議員・高月馨46歳。 政治家の世界は思っている以上に男社会だ。女性が政治家としてやっていくには苦労が尽きない。その壁を破ろうとしているのが高月だ。 その高月は、遺書をのこして自殺した議員・朝沼侑子(通称 お嬢)の死の真相を秘書の沢村明美と探ることになる。 『女の国会』というタイトルからも分かるように、この物語の1つのキーワードが「女性」だ。 ベージュパンツに丸眼鏡、通称「憤慨おばさん」こと衆議院議員・高月馨とその秘書・沢村明美。 損な役回りを押し付けられながら

          書評 女の国会 新川帆立著

          書評  定食屋 「雑」

          少し潔癖で真面目な沙也加。料理も体のことを考え真面目に作る。丁寧に作った料理をビールで流し込むなんて考えられない…そんな性格の彼女は、物語の冒頭、早々と夫から離婚を切り出されてしまう。 彼女の悪意のない正義感に疲れている夫。そんな構図に読者もピリリと身構えながら読み進める。 夫は、週の何日か定食屋で夕食を食べるようになっていた。疲れが取れてほっとするという理由で。 沙也加にはそれが理解できず、夫が家を出た後、その理由を確かめに『定食屋 雑』に行く。そして、面白いことにそこ

          書評  定食屋 「雑」

          〈読書記録〉照子と瑠衣

          〈ネタバレあり〉 70歳からの女二人の逃避行 今までの鬱屈された人生をやり直すかのように、2人で今いる生活を飛び出していくシスターフッド小説。 客観的に、2人のやってることはハチャメチャだ。 人の別荘に忍び込み、自分たちのアジトにしてしまう。 夫の口座から「分けてもらう」と称してお金を引き出してしまう。 でもね。きっと読者は爽快だ。自分にはできない逃避行を照子と瑠衣が代わりにやってくれている。 理不尽な要求をする若者や客にスパッと言い返したり、自分たちの気の赴くまま

          〈読書記録〉照子と瑠衣

          〈読書記録〉八秒で跳べ

          なんと瑞々しい物語なのだろう。 遥か昔の高校時代を思い出させてくれた。 確かにそこにあった部活への情熱と淡い恋愛感情のようなもの。そして友情。 主人公の宮下景は淡々とどこか冷めた調子で部活をし、バレー部のレギュラーだが情熱らしきものは感じない。 ある日、漫画を描くという真島綾との出会いをきっかけにケガをしてしまい、1か月、まともに練習できなくなる。 その間に、補欠の北村がみるみるうちにうまくなっていく。 逆に、久々の試合でうまくプレーできない景。部活仲間の 梅太郎とも

          〈読書記録〉八秒で跳べ

          〈読書記録〉じい散歩 

          夫婦合わせて180歳。散歩が趣味の新平と妻の英子。 息子は、3人。借金まみれの3男。次男は、自称「長女」、長男は、引きこもり。 そんな明石家の日常が綴られる本書。毒づく新平が甲斐甲斐しく妻の世話をし、息子たちを甘やかす姿がなんとも言えず胸にぐっときてしまう。 妻の英子は、少しぼけてきていて散歩にいく夫の浮気を疑っている。その姿がかわいく描かれているのがいい。新平を慕っているのが伝わってくる。 90を超えて妻の面倒をみる新平にとって散歩は重要な息抜きである。好きなコーヒー

          〈読書記録〉じい散歩 

          〈読書記録〉となりのナースエイド 知念実希人著 ドラマもいいよ

          ドラマ『となりのナースエイド』が面白いので原作も読んでみた。 原作はどちらかというと「竜崎大河」の物語色が強いような気がした。彼の生い立ちから手術にかける思い、その原動力などが細かに描写されていて、頭の中で高杉さんのイメージで読み進めた。 印象に残ったエピソードは、『二人三手の旋律』結合双生児のピアニストの物語。これも澪が、患者の本当の想いに気が付くのだけれど、いつも一心同体の彼女らの一人とだけ話すというシチュエーションを作り、話す場面がよかった。 原作の桜庭澪は、ドラ

          〈読書記録〉となりのナースエイド 知念実希人著 ドラマもいいよ

          〈読書記録〉2月新刊『推しの殺人』このミス大賞・文庫グランプリ受賞作を読んだ

          大阪発のアイドルグループ『ベイビー★スターライト』は、 初期メンバーのルイと元センターのテルマ、現センターのイズミの3人組。 元センターのテルマは、お嬢様で何の苦労もせず、順調にセンターで売り上げを伸ばすイズミが気に食わない。 通称『ベビスタ』は、グループ内に格差がある上、グループ全体の売り上げは落ち続けるなど危機的な状況にある。初期メンバーのルイは、23歳になりアイドル卒業を考えている。 そんな中、メンバーのひとりが、殺人という罪をおかしてしまう。その現場に集まったメ

          〈読書記録〉2月新刊『推しの殺人』このミス大賞・文庫グランプリ受賞作を読んだ

          〈読書記録〉宙わたる教室 藤竹先生が魅力的 最高の1冊

          最初の章で、定時制高校で今にも学びをやめてしまいそうな生徒・岳人の内なる想いと才能を見出し、彼の弱点であったある障害を見抜き、それを補う方法を教え、科学への興味を誘う藤竹という教師にまず魅力を感じる。 藤竹の授業は、まるで理系ができない私にも興味を持たせてくれるものばかり。「みそ汁で積乱雲」「タバコで青空」「お酢のマグマ」こんな実験を見せられたら、科学を好きにならずにはいられない。 そして、ことあるごとに彼が話す「なんとか手を動かす大切さ」が刺さって仕方ない。どんな環境で

          〈読書記録〉宙わたる教室 藤竹先生が魅力的 最高の1冊

          〈読書記録〉祖母姫、ロンドンへ行く 軽快で楽しいエッセイ

          「一生に一度でいいからイギリスに行きたい。お姫様のような旅がしてみたいわ。」 この一言から、実際に旅行に行くことになる祖母と孫。 祖母は、人生最後の海外旅行。「できるだけの贅沢を」という叔父たちの支援を受けて、5泊7日のプランは贅沢三昧のプラン。 昼間は、足元がおぼつかない英語のできない祖母をつれて秘書のごとく甲斐甲斐しく世話をする。 夜は、祖母の就寝後、バッドガールとなり夜遊びをする。在英時代の友だちと会うなど満喫。 そんな筆者の軽妙な語り口。テンポの良さ。時々出

          〈読書記録〉祖母姫、ロンドンへ行く 軽快で楽しいエッセイ

          映画 『夜明けのすべて』

          原作が大好きなので、映画を見に行った。 一番の理由は、藤沢さんと山添君のイメージに主演の二人が重なったからだ。 上白石さんの演技は素晴らしかったし、松村さんの山添君感は間違いない。 見終わって思ったことは、 「よかった」 小説『夜明けのすべて』の「夜明け前が一番暗い」のメッセージも伝わってきたし栗田化学のみなさんと主演の二人から、支え合いのよさや優しくもあたたかいお節介の大切さが、あふれ出ていた。 人々の生きづらさを少し軽くしてくれる珠玉の物語。 いい映画だと思う。

          映画 『夜明けのすべて』

          表紙買いすることありますか?

          最近、表紙の人物が気になることがある。 イラストに力がありすぎるのだ。 内容は、ともかくその表紙が魅力で本を購入してしまうのだ。似たような経験をお持ちの方がいると嬉しい。 昔は、表紙に重きを置いていなかった。購入の決め手は主に筆者や内容。 これを言うと怒られるかもしれないけれど、最近、表紙が気に入って買った作品が、自分にまったく合わなかったということもある。 もうイラストを愛でるために購入しているようなものである。まあ、いいか。 ちなみに、私が一番気になる表紙は、雪

          表紙買いすることありますか?