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私が子宮頸がんになった話 vol.18 お金のはなし

病気の治療にはお金がかかる。でも、過剰に恐れることはない。利用できるものがいくつかある。

高額療養費制度(公的医療保険に加入しているだれでも)
傷病手当金(健康保険組合に加入している場合)
・医療保険(任意の医療保険に加入している場合)

私の場合、精密検査、入院・手術2回治療終了まで約20万円ほどかかった
今後も定期的に検査・診察代はかかっていくが、一区切りでこのくらい。

高額医療費制度(健康保険に入ってれば適用)

がんになって病気そのものが治ることと同じくらいお金の心配をする人も多いだろう。
私ももちろんそうだったが、出産時に高額医療費制度を知ったので「なんとかなる」と思っていた。
ちなみに高額療養費制度は後精算だが、あらかじめ限度額適用認定証を発行してもらい窓口支払いの段階で自己限度額にしてもらうこともできる。私はそちらを利用した。(加入している健康保険組合に連絡してみよう!)

傷病手当金(職場の健康保険から出る)

また、職場で有給休暇を使わず3日連続で休むと4日目から傷病手当金が支給される。
私は、度重なる通院で有給休暇の残日数が危うかったので、入院期間は「欠勤」にして傷病手当金を申請した。この手続きは、欠勤日が終了してからでないと病院側に書類を書いてもらえないので、退院後療養期間としてさらに休む場合は、それが終了してから病院に書類記入を依頼することになる。(この書類は健康保険適用なので3割負担なら300円で済む)忘れた頃に支給されるので、もらえてラッキーぐらいのマインドで
他にも職場によっては見舞金が支給される場合もあるので、良く調べてありがたく頂こう。

任意の医療保険(自分で入ってる保険)

最後は任意の医療保険について。
「貯金があれば任意の医療保険に入らなくても良い」論があるが、20万円と聞いて高いと思うなら、掛け捨てで安めの医療保険に入るのが良いのでは、と思う。女性疾病特約を付けると今回のような婦人科系の病気のときにプラスで保険金が給付されるので、そのあたりも確認するといい。私は、20代の頃に掛け捨てで入った安い保険に良く助けられている。帝王切開2回、コロナ罹患時、そして今回。もらわず健康なのが一番に決まっているが、今回だと100万円以上のまとまった給付があり、本当に助かった。当たり前だが、がんになってしまった後に医療保険に入ろうとすると、入れる保険が限られるし、掛け金が病歴なしの人に比べて高額になる。加入するのであれば、健康リスクがなく、一日でも若いうちだ。

任意の医療保険の保険金を請求するためには病院側からの診断書が必要な場合が多いので、すぐにはもらえない。
早く給付を受けてほっとしたくて、がんと診断されたときに1回目の入院費と併せて保険金請求しようと思ったが、
保険会社から「2回目の手術が終わってからまとめて請求できる用紙があるので、それだと一回で済むよ」と教えてもらい、結果、様々な書類を病院側に書いてもらうことなく保険金請求ができた。(病院に診断書を書いてもらうと1通あたり3,000円〜7,000円程度お金がかかる。高っ!)タイムラグはあるが、まとまって給付されたときの安心感たるや。今後しばらくは心に余裕が生まれる。

おわりに

私が初めて子宮頸がん検診に引っかかり、大学病院に紹介状を書いてもらったとき。がんと診断されてどのような治療をするのか選択肢を示されたとき。

頭の中では常に、
「このまま何もしない、という選択肢もあるんだよな」
と考えていた。自然派とか運命に逆らわない派とかそういう意味でなく、金銭的に。
私(お金はそんなにない)は治療して生きるという選択をするけれど、もしかしたらお金が理由で治療を選択しない人もいるかも知れない。今回はそういう人たちに、医療費を助けてもらえる制度があることをぜひ知ってもらいたい気持ちがあり書いた。お金が理由で治療を迷っている誰かの目に止まればいいと願って。

治療して、ぜひ共に生きよう。
入院費をクレカ払いにしてて、保険の給付金が無事入金されてほっと胸をなでおろした私より。

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