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登山初心者 高尾山で息切れ

2月なのに。2月だっていうのに。
温かい日が続いていてちょっと怖い。桜が春と勘違いして咲いている所もあるし、ちょっと気温おかしくないか?

と思いながら…だったら山登れるかも!?と思い立っての高尾山。
少し時間は経ってしまったけど、2月の登山記録です。

実はこれまで高尾山を避けていた。誰もが知る、誰もが気軽に登れる、年中多くの人が訪れる名山。人が多い場所が苦手な私には向いていないと思っていたからだ。

いくら温かいとはいえ、この時期北アルプスじゃ雪山確実だし初心者には難しい。だから今回は行かず嫌いになっていた高尾山を目指すことにした。

朝、ちょっとゆっくり出発して8:45着。高尾山口駅はすでに多くの人で混雑していた。

「あ〜やってしまったかも… 人が多すぎる」

どこかの中学校のジャージを着た学生集団が登山口に向かって歩き始めており、私はその後ろをついていく形となった。
先日登った御岳山と同様ハイキング客も多い。だけど完全武装で登山の装いは変えない浮いた存在の私。

中学生集団はおしゃべりに夢中で歩くペースはゆっくり。追い抜くにはけっこうな人数だったので、なかなか自分のペースが掴めずにいた。いきなり始まる緩やかで長い上り坂で、すぐに息切れが始まり、坂の途中で何度も立ち止まってしまう。

私の体力の無さもさることながら、中学生集団はおしゃべりもペースも変わらずぐんぐんと進んで行き、彼らとの距離が随分空いた。恐るべし若さ!
ただ、そのおかげで人が減ってマイペースに戻ることができた。

地面に這う木の根っこ。力強くてかっこいい!
葉っぱもかわいい!

2月とは思えないほど、薄手のベースウエアとウィンドブレーカーで快適に歩ける気候。地球の具合が心配になるけど、この季節でも初心者の山歩きができるのはありがたい。

登り始めて2時間弱。綺麗に舗装された登山道が多く、怪我なく山頂に到着することができた。
そしてもちろん、山頂にも多くの人たち!
同じ目的を果たした人たち同士なので親近感は湧きつつも、ここに留まっていることがしんどくて、休憩も早々に下山開始。

帰りのルートも山肌が綺麗に舗装されているところが多くて降りやすかった。下りが怖い私にはちょうどいい。こちらを往路にしている人も多く、たくさんの人たちとすれ違った。

ゆっくりと着実に目的に向かって進んでいく。多分わたしが山歩きに目覚めたのはこの感覚を味わいたいからなのかもしれない。
目標に向かって進んでいたこれまでの生き方から、突然目指すべきゴールが無くなり、どこに向かえばいいのかわからなくなった。だから自分にそのゴールを課すことに安心感を覚えるのだろう。

今はそのゴールが自分のなかにある気がする。何か具体的なものはないけれど、自分と向き合う時間を作ることで、その何かが少しずつ輪郭を帯びてくるはずだと信じている。

麓に下山して新しくできたっぽいお店でドーナツを買った。

甘さが全身に染みる…。おいしい!
こういう当たり前の感情を改めて味わったり、小さな幸せを噛み締めるための山歩きなのかもしれない。

それにしても、今回の序盤の息切れはちょっとショックだった。体力足りてないな。理由は明確で、寒さを理由に日課の散歩をサボっていたからだ。

登山初心者へ山から突きつけられる現実と課題はたくさんある。
今回もひとつ学びが増えて、私はまた次の山を目指す。

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