学校教育に「即効性」とか「実用性」求めすぎじゃない?
私の大好きな「どこがく」のYouTubeでとても深〜い学びをさせてもらったので、ここに書き留めたいと思います。
その学びを一言でまとめるなら、
タイトルの通り
学校教育に「即効性」とか「実用性」求めすぎじゃない?
です。
動画はこちらを見ました。
なんだかタイトルからして、ちょっと私説教されそう〜〜と思ったのですが、やはり予想的中でした!笑 ガツンと殴られた感じ!!
以下では学校教育における即効性と実用性について考察したいと思います。
「即効性」について
教員が生徒に何かを教えたり働きかけたりした後、10分や1日、1週間、1ヶ月で効果が現れることもあれば、生徒が学校を卒業してから5年、10年、20年経ってから「ああ、あの時先生が言っていたことはこう言うことだったんだ…」と生徒が気づく瞬間が訪れることもあります。
なんと5年、10年、20年越しの教育効果です。
自分自身を振り返っても、そうした瞬間は学校を卒業してから何度かありました。
きっとこの先もあるのだと思います。
つまり、教育に即効性があるとは限らない。むしろ効果が出るまでに時間がかかることの方が多い。ということです。
私自身、このことを頭では理解していたつもりなのですが、少し振り返ってみると私はどこか「即効性」を生徒に求めすぎていた側面があったのだな、と気づきました。とにかく反省です。
例え生徒がすぐに変化してくれなくても、教員は気長に、寛容に待ってあげることが大切だと改めて肝に銘じたいと思います。
そういえば以前、尊敬している先生からこんな言葉をかけていただいたことがあります。
「教育は種まきと一緒。いつ芽が出るかはわからないし、そのスピードは人それぞれ違う。同じ人間に蒔いた種でも、早く出る芽と遅く出る芽がある。それが教育の面白さなんだよね。」と。
素敵な言葉です。
忘れずに心に留めておきたいです。
「実用性」について
「社会と学校をつなぐ」
「社会に開かれた学校」
最近の教育界のキーワードですね。もはや流行語?
でも、そもそも社会と学校をつなぐこと、社会に開かれた学校にすることのメリットはなんだろう?
そもそも本当に社会と学校は繋がなきゃいけないの?
教育界の流行に乗る前に、このあたりの「そもそも問題」「根底」をしっかり大人たちが考える必要があることをどこがくが気づかせてくれました。
私自身は、学校と社会をつなぐことや、社会に開かれた学校にすることには基本的に賛成です。
それらを通して、生徒の思考力や創造性、学びへのモチベーションを刺激したいからです。
ですが、「実用的な教育」をするために「学校と社会をつなぐ」のであれば、それは反対です。
なぜなら教育に「実用性」を求めてしまったら、純粋に何かを学ぶ「楽しさ」を子どもたちは失ってしまうからです。
何かに役立てるために学ぶことは大人になってからいくらでもできるますし、大人になってからの方がそういった機会は増えると思います。
それなら、子ども時代くらいは純粋に学ぶことを楽しんでも良いのではないか?と思います。
これって教育の醍醐味ではないでしょうか。
何かのためではなく、純粋に楽しいから学ぶ。「学びの高等遊民」になれるって素晴らしい。
もちろん今までの教育が楽しい学びを提供できていたのかは定かではないし、それは教員一人一人の腕にかかっていると思います。
だからこそ、教員は授業力を上げなきゃいけない。英語や国語、数学、理科、歴史、倫理、音楽、美術…それぞれの楽しさを伝えるために。
今後、「学校と社会をつなぐ」とか、「社会に開かれた学校」といったことに関わる時は、その目的が「実用的なスキルを身につけること」に置かれていないかどうかをチェックしていきたいと思います。
そして、子どもたちの考える力、創造する力、モチベーションを刺激するために、「適度に」学校を開いていけたら良いですね。
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