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noteのモチベーションの話

noteを始めてからもうすぐ2年が経とうとしている。
これまで公開してきた記事は、さっき確認したら349記事だった。
自分でもよく書いたなぁと思う。

私がnoteを続けて来られた理由としては「毎日投稿」にこだわらなかった、というのも大きな要素だ。
2日に1回ぐらいで上等、何なら1週間ぐらい休む時もあったけれど、その間も「あ、これnoteに書こう」とネタだけは貯めていた。

が、ここに来て更新のペースが緩やかになっている。
週に1回か2回程度といったところ。
今の自分とnoteとの距離感について書いてみようと思う。



会員数は増加傾向、だけど…

公式の発表によると、noteの会員登録数は2022年4月時点で500万人を突破している。

SNSマーケティング会社「株式会社コムニコ」が運営するサイトWE LOVE SOCIALの調査によると、2023年2月末時点で登録者数は622万人というから増加傾向なのは間違いない。

けれど今年に入ってから、実際に読み書きしているユーザー数は減っているように感じる
あくまでも肌感覚の話だが、以前は毎日投稿していた人がパッタリ更新しなくなったり、いつの間にか見かけなくなることが多くなってきた。

「noteに飽きた」「他のSNSに移った」という人もいるだろう。
加えてコロナが収束に向かっていることも大きく関係しているのではないか。



リアルの充実

「おうち時間」の過ごし方のひとつとしてnoteを始めた人は多い。
私が登録をしたのもコロナの渦中だった。

今年に入ってようやく世間が少しずつ日常を取り戻し始めている。
あらゆる制限が解除され、以前のように飲み会やイベントに出かけることに抵抗もなくなった。
リモートワークではなく出社形式に戻す会社も多い。

「おうち時間」より「おそと時間」が増えてきたのだ。
これがnote離れを加速させる遠因にもなっていると考える。

例えばどこかに遊びに行き、その記録を残したい時。
noteに書くというのもひとつの方法ではあるが、そもそもnoteは長文投稿が前提だ。

普段から日記をつけている人や創作活動をしている人は別だが、多くの人は日常的に長文を書いたりはしない。
長い文章は起承転結や構成なども絡んでくるので、ある程度まとまった時間を要するからだ。

日々の忙しい時間を縫って発信するのであれば、Twitterやインスタなど短文・写真で投稿するほうが手軽だし反応も得やすい。
「noteを書く時間がない=実生活が充実している」と考えれば、更新頻度が減るのは別に悪いことではないのだ。



「書きたい」という感情

私自身はどうかというと、コロナ禍と比べてやはり家での自由時間は減った。
といってもnoteを書く時間は充分にあるような、のんべんだらりとした生活だ。
では何故更新頻度が減ったのかを考えてみると、ひとつはある程度書き切ったから。

冒頭でも触れたがすでに349記事も書いてきたわけで、おそらく私の哲学だったりスタイルというものは大方言葉にできた。
もちろんまだ書きたいテーマも色々とあるのだが「一旦落ち着いた」という表現が一番近いだろうか。

そしてもうひとつ大きな理由がある。
私がエッセイやコラムを書く時には原動力となる感情が必要なのだ。

以前とあるnoterさんから「夏木さんは魂で物を書いている」とコメントを頂き、とても感慨深かった。

webライター時代、来る日も来る日も毒にも薬にもならない文章ばかりを書いていた。
仕事としてはそれが正解だったので編集者には喜んでもらえたが、私は鬱屈した思いを抱えていたのだ。

心の底から湧き出る、魂の入った文章を書きたい。

そう思ってnoteを始めた。
私の記事は過剰に放埒で節操がなく、臭いものに蓋をしない。
自身の心のままに書いているからだ。

喜怒哀楽の感情が一定以上になると「書きたい」と思えるし、爆発的な勢いがある時に書いた記事のほうが自分でも納得感がある。
そうした意味では、いま私は穏やかに日常を過ごせているのだろう。



だが情熱はある

最近は日記や食レポ・旅レポなどをメインに書くことが多くなった。
今年はバスケ&ラグビーのW杯もあるし、高校野球の地区予選もすでに始まっているのでスポーツ記事も書くかもしれない。

エッセイやコラムを楽しみにしてくれている人には申し訳ないが、しばらくは日常の雑記が中心になるだろう。

だが私から情熱が消えたわけではない。
心を動かされる何かが起きれば私は想いをnoteへ書く。
文章にすることを魂が望んでいる限り、私はここで書き続けるだろう。

そして多くの人にとっても、noteが心を整理する場であるといいなと思っている。
誰かに読んでもらうことを前提として文章にする作業は、冷静に自己を見つめ直す機会にもなるからだ。

これからもゆるりとnoteと付き合っていきたい、というお話でした。


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