飾りとしての女
飾りとしての女。
中身はなにもない。
ただ女の格好をしてバッグを持ち、男の群れに黙って付いている。
呼ばれれば酒場にすぐ出向き、女として置物のようにハイボールを呑んでいる。繰り返すが中身は何もない。ブスギリギリ。ギリギリブス。
ただ、マツエクをし、メイクをし、スカートを履きブランドもののバッグと靴を履いて、女をしている。
ただ飾りでいいのだ。本人も女を呼んだ男たちも。
今夜は4軒、最後に自分の行きつけ閉店間近の居酒屋に一人で女は行った。
酔い潰れて居酒屋で寝かせてもらった。
居酒屋の主人に一回やらせればいいだけ。
べつにどうでもいい。気持ちいいし。
中身がないから、わたしは。
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