natsumi

元タウン誌記者/心理学や哲学が好きです/最近Bリーグにはまる

natsumi

元タウン誌記者/心理学や哲学が好きです/最近Bリーグにはまる

最近の記事

【幸せのために、戦う】世界から戦争がなくならない理由

私の父は、中学校で社会科の教師をしていた。 大学では第二次世界大戦中の歴史について専攻していたので、平和に対する思いや熱意は人一倍強い。 しかし、思い込みの激しい性格ゆえに周囲の人間とぶつかることも多く、平和を説きながら生徒や教員仲間と喧嘩をしまくるという大きな矛盾も抱えていた。 端から見ればなぜそんなに自分の考えだけに固執するのか違和感しかないのだが、本人は自分が信じているただ一つの正しい価値観を皆に知らせるべきだと強く思い込んでいるようだった。 教師という職業柄も相ま

    • 【詩】Hello world

      世界のはじまりがいちばん好き。 夜と朝のはざま。 カーテンが引かれる瞬間。 まぶたがひらくみたいに いのちが立ち上がるの。

      • 【詩】AIと神業(かみわざ)

        文字そのものは、器でしかなくて そこに込められた「いのち」がアートの正体 無機質が息を吹き返す 色のない世界が鮮やかによみがえる 今この瞬間 どんな状況にいたとしても 目の前のモノに「いのち」を込めれば 世界は美しく生き返る そんな巨大な力が 私たちにはダウンロードされている どこまでも気持ちが先にあるんだ モノは私たちを超えられない たとえどれだけ、優れようとも 悔しいな 逃げるなよ 自分だけの世界に閉じこもって 心豊かになったつもりでいるけれど そんなのまだ この世

        • 分かち合う世界

          芸術とは、なんて大それたことを言える立場ではありませんが、それでも体の奥にあるたしかな感触に耳を澄ませるとき、分かち合うことこそが芸術の正体なのではないのかと、どうしても思ってしまうのです。 悲しみ、喜び、楽しさ、怒り、そして愛なんかを共有して一緒に感じて同じ世界観を分かち合う。 自分と同じものが見えている人がいるということは、つまり一人ぼっちじゃないということで。 その世界線の中にいる限り私は、孤独に泣いて、丸ごと自分と一体化してしまえるモノを探す必要がなくなります。 芸術

        【幸せのために、戦う】世界から戦争がなくならない理由

          【詩】透明な眼差しと孤独を踊る

          悲しい夜に毛布に隠れて、 君が涙をながしているとき。 じっと静かに佇んでいる、 ただひとつの透明な存在のことを、 君は知っている? その静かな眼差しの奥にある、 深くて広い愛のことも。 君は バラバラになった僕の欠片を集めるために 旅に出てくれたんだよね。 色とりどりの記憶たちが 嵐のように目まぐるしく 君のまわりを過ぎ去っていったけれど、 ただひとつの魂だけが ひたむきに巡礼する その姿を見つめ続けていたこと。 どうか覚えていてほしい。 さぁ、今夜はもう眠ろう。 そのと

          【詩】透明な眼差しと孤独を踊る