自ら動かないのに

こんにちは。ぱるむです。
今日は最近感じた悲しいことを話します。

日本は様々な問題を抱えています。
少子高齢化、労働力不足、国内総生産量の減少など、大小問わず問題をあげていくときりがありません。
私は日本に対する漠然とした不安を少しでも取り除きたい、自分の中で少しでも希望を見出して生きたい、と思い
就職してからは日本の経済を促進する一端となり、前向きに生きたいと考えています。

先日、AIロボットの導入を体験できるインターンシップに参加しました。取り扱ったロボットは介護補助ロボットです。
私がその企業の社員という設定で、ゲームのように進めていきました。介護施設の職員の方や入居者の方はすべてプログラム上の架空の人物です。
そのロボットは、AIを利用して施設に入所している方々と円滑にコミュニケーションをとったり、画像認識システムを利用して入居者の名前を呼んだりすることができます。
それだけでなく、入居者ひとりひとりのデータを整理できたり、管内見回りなどの仕事をしたりするなど、職員の方の負担削減にも大きな影響を与えています。

このワークでは、実際にロボットを導入した後の保守運用の体験をしました。入居者、職員の方、会社のマネージャーなど様々な人にヒアリングを行い、ロボットの改善を行います。

介護業界は専門性が求められます。そのうえ、体力を要する労働の割合が高いです。低い賃金をはじめ労働環境が整っていない場合が大半です。
日本全国にある施設は日本全国にあるコンビニの数よりも多いそうです。そしてその50%以上が赤字だそうです。
老人ホームなどの施設が無ければ、身内で介護しなければいけなくなり、最悪の場合ヤングケアラーを強いられる可能性がより大きくなります。

テクノロジーの力で社会問題にアプローチをかけることが、本当の解決につながるのだろうか。
ワークを行っていて強く感じたことは、ロボット開発企業の私が実際に介護を行ったことがない社員にヒアリングをされて、ロボットを導入されて不快な気持ちにならないのだろうか。

違う企業ですが、農業とITを掛け合わせた事業を展開している企業がありました。
ドローンの力を使ったり、高度な技術で局所的な部分に農薬を散布したり、生産者に一切リスクを負わせずに商品に付加価値をつけたりなど、第一次産業にテクノロジーを用いてアプローチしている企業でとても面白かったです。
それと同時に、大学生の中で生き方や社会の仕組みに疑問を持ち、一度一次産業に立ち返った知り合いを思い出しました。
彼女がこの技術を知ったらどのように受け止めるのだろう。

現場で働いている人と、最新技術を用いて課題解決しようとしている人の乖離は無いのだろうか。



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