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夏の短歌2024⑥【短歌】-風邪-

シャワールーム もう明けた夜 鏡前で
熱気を帯びた 頬を触る


麻布団 38度4分を
冷やしてくれる? 君の声と


ご老人 元気にしている 待合室
夏の日差しに 嫌気が差す邪


ガサガサと ビニール袋の 優しい声
スポーツドリンク おかゆとゼリーと


大輪の 花火が咲くのは ラブホテル
気怠い身体が 心地良くなる


校長の あいさつの声 夏の空
保健室の 静けさ咳で埋める


はじめては 君を看病するベット
今は僕が 看病される方


海の中 塩の味で 目が覚めて
喉が辛いと 痛み壁のシミ

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