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ドラマ【おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!】名台詞集

2024年1月期 東海テレビ土曜ドラマ「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」より、心に残った台詞をまとめました。


●作品情報

公式サイト


●名台詞集

第2話

自分の尺度で否定するじゃん

「お父さんって、他人が大事にしてるもの、自分の尺度で否定するじゃん。」

「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」第2話 - 沖田萌

娘の萌が父親の誠に言った言葉です。
自分の常識の中に無いことを、人は無意識に否定してしまうことがある。
その無意識が、誰かを傷つけているかもしれません。

頭ではわかってる

「自分の今までの尺度で否定してはいけないと頭ではわかってる。それに否定したくないとも思ってる。でも、俺に彼らを心から理解出来る日が来るだろうか。」

「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」第2話 - 沖田誠

今まで自分が拒んできた世界を知ろうと変わり始めた誠がつぶやいた言葉です。
人は、そう簡単には変われない。
特に自分の価値観を変えることは、そう簡単ではない。
それでも、まずこのままじゃいけないと気付くこと。
変わりたいと思うこと。
それだけでも、意義のある一歩なのだと思います。
 

第3話

自分の子どもが望む生き方を尊重したい

「そういう理屈を抜きにしても、私は自分の子どもが望む生き方を尊重したいんです。自分にとって大切な人が何をしたいのか、何を欲しているのか、何を好むのか、それを理解したい。理解した上で本人の希望を叶えてあげるのが、愛情じゃないかなって。」

「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」第3話 - 五十嵐美穂子

美穂子が母としての想いを誠に語った時の言葉です。
多様性とか、時代とか、社会とか、それらしい言葉を並べて定義しようとする前に、まずその人を尊重すること。
難しく考える前に、まずその人を大切にしたいと思うこと。
根本はいつだってそんなシンプルなことだと気付かされる台詞でした。


第4話

こう考えたらどうかな

「こう考えたらどうかな。"お母さんに迷惑かけて悪い”じゃなくて、”お母さん、迷惑かかるのに僕の考えを尊重してくれてありがとう"って。頑張りきれいないかもの方は"無理かもしれないのにやってみようと思ってる僕偉い”。心配って、別の心配をエサにしてどんどん増えていっちゃうからさ、どこかで切り離すことも必要だと僕は思ってる。」

「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」第4話 - 五十嵐大地

大地が翔にかけた言葉です。
考え方ひとつで、変わることがある。
その変化で、踏み出せる一歩がある。
おまじないのようにこの言葉を唱えて、ひとつ踏み出した翔でした。


第7話

いろんなもんを持たなきゃいけない

「悩むのは当然だよ。大切な相手がいると、いろんなもんを持たなきゃいけないもんだと思う。心配とか悩みとか。だからもし相手が、悩みを吹き飛ばしてくれるとか、励ましてくれるとか、そういう力をくれたら最高だ。」

「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」第7話 - 沖田誠

誠が大地にかけた言葉です。
荷物が増えることは、時に迷いや悩みを増やすこと。
だけど、それを持って進む力をくれる人がいる。
もしも自分が誰かに荷物を持たせるのなら、その荷物を持てる力を、与えられる人でいたいと思います。

決めつけられると苦しくなる

「どうして?どうして誰かと仲良くしてるとすぐに好きとか付き合ってるとか考えるの?そういう風に決めつけられると苦しくなる。僕はただ一緒にいたい人と一緒にいて、話をしたり、いろんなことを教えてもらったりしたいだけなのに。嫌いなんだよ、誰狙いとか誰が好みとか。可愛いとか可愛くないとか。誰かのことを物みたいに言う、そういうこと言う人ってきっと僕のこと…。そんなの窮屈すぎる。もうほっといてよ。」

「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」第7話 - 沖田翔

誰かと仲良くしていると、その人のことを好きなのかとすぐに周りから聞かれたり噂を立てられたりする。
それを窮屈に感じていた翔の言葉です。
こんな風に周りから言われるかもしれないことを気にして、一緒にいたい人、もっと知りたい人、もっと話をしたい人との距離をとってしまった経験、ある人は多いのではないでしょうか。
こういう周りからの視線や決めつけが、誰かの本音や可能性を潰してしまうことがある。
簡単にはなくならないのが現実だから、せめて自分は、そうじゃない人でいたいものです。
 

学校に行けない理由は学校だけにあると思っていた

「翔が学校に行けない理由は学校だけにあると思っていた自分を、殴ってやりたい。」

「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」第7話 - 沖田誠

親である自分の価値観が息子の翔を苦しめていたことに気付いた誠が呟いた言葉です。

まさか自分が。
自分は大丈夫。
そんな風に思って過ごして、誰かを傷つけていたことを知る。
その傷はもう取り返しがつかなくとも、誠のように自分をアップデートし続ける姿勢を忘れないことが、未来の誰かを守るための唯一の術ですね。

第8話

世間と関りを望むなら、アップデートは必要

「私も会社の若いみんなも、馬鹿にしてるわけじゃないです。ただ、彼らへの接し方がちょっと。これは俺自身が人から言われて気付いたことなんですけどね、世間と関りを望むなら、アップデートは必要ですよ。」

「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」第8話 - 沖田誠

誠が職場の先輩に対して伝えた言葉です。
自分を変えるよりも、人を変えることは難しい。
変わることが出来ない人が、社会の歯車から弾かれていく姿を見ることは寂しい。
こんな風に諦めずに言葉をかけてくれる人がいるのは、ありがたいことです。

 

色々と上手くやれなくてごめんな

「父さん、色々と上手くやれなくてごめんな。こういうこと全部いちいち躓かないで出来る人もいるんだろうけど、もう頭が固くてな。」

「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」第8話 - 沖田誠

不器用で、上手くいかなくて。
そんな自分のせいで、人まで傷つけてしまって。
それをごめんと言えるのは、弱さではなく、強さだと思います。
何度間違えても、躓きながらでも自分をアップデートしようとする父親の姿に、家族も変わっていきました。


せめて俺は自分を変える

「女性がお茶を淹れる。妻は夫をたてて家事を全て担う。社会人たるものプライベートより仕事を優先する。男は男らしく。それが常識だった時代もありましたよね。だから私も古池さんも、部下に家族にそれを強いたのは社会がそうだったからと、自分が自分を擁護することは出来る。社会のせいだ、俺は悪くないって。でもその価値観を押し付けられた相手は、誰も嫌な思いをしなかったとは言えんでしょう。つまりあの、本当は謝らないといけないんですよ。先輩も俺も、嫌な思いをさせた全員に。でも全員には会えないし、もう思い出したくない人もいるでしょう。だからせめて、せめて俺は自分を変えるんです。変えなきゃいけないって思ってるんです。古池さん、あなたには尊敬すべき粘りと根性がある。それを台無しにしないためにも、一緒に変わりませんか。」

「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」第8話 - 沖田誠

誠が古池に伝えた言葉です。
その時その時の時代があって、その中で傷ついた人も、嫌な思いをした人も、歯を食いしばって自分を奮い立たせた人も、必死にくらいついた人も、みんなみんな、頑張ってきたことには変わりはなくて。
だけど今この世の中を生きていくためには、今に合わせて自分を変えていかなければならない。
それが、今まで頑張って踏ん張って来た自分を報うことでもあるから。
誰かを否定するのではなく、過去を非難するのではなく、みんなでアップデートして進んでいく。
そんな誠の姿には、いつも勇気をもらいます。


第9話

男だらけだなあ

「男前だよなあ。あ、男前って言葉はあれだな、男気がある…それもだめだな。なんか、仕事ぶりを褒める時に使ってきた言葉って、男だらけだなあ。」

「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」第9話 - 古池正則

自分をアップデート中の古池が、女性社員の働きぶりを褒めようとした際に、これまで当たり前のように使ってきた言葉に気付いた時の台詞です。
ありふれた言葉の中にも、たくさんの無意識がある。
無意識が文化をつくり、世の中を染めていく。
なぜだろうと思いを巡らせて考えることだけでも、大切な一歩になりますね。

いい子だよ

「萌はいい子だよ。」

「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」第9話 - 沖田誠

人に興味がなく、うまく関係を築けない自分が、何か欠けた人間なのでは、親の期待に応えられないのではないかと悩む萌に対して、父親の誠がかけた言葉です。

いい子だよ。

何が出来ないとか、人と違うとか、もしもそういう個性があったとしても、お前はいい子だ。
そんな風に肯定してくれる人がそばにいることは、何よりも心強いです。


でも、それが必要だったの

「家族以外に目を向けたのは久しぶりだった。すごくキラキラしていて、ひとりでぐるぐる考えていた私を遠くに連れて行ってくれる気がした。逃避だって言われたらそう。でも、それが必要だったの。」

「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」第9話 - 沖田美香

美香がアイドルグループを推すようになったきっかけについて誠に話した言葉です。
推しがいる人にとっては、とても共感できる台詞だったのではないでしょうか。
単純にかっこいいとか、可愛いとか、それだけじゃなくて、少し弱ったり落ちたりした時に、前を向かせてくれたり、遠くへ連れて行ってくれたり、そんな風に救ってくれた人を好きになることは、とても自然なことです。

 

第10話

自分を守ってるんだろうなって

「室長も変わっていく環境の中で、"俺は今までこうやって育ったんだ" "昔からそれが常識だろう"って言いながら、自分を守ってるんだろうなって。知らない価値観の中に裸で出ていくのは怖いじゃないですか。俺は間違ってないって態度の室長見てて、あれ俺と同じだ、不安なんだろうなって、どっかで思ってました。」

「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」第10話 - 原西匠

以前の自分について、誠が部下に言われた言葉です。
変わっていくのが怖いのは、それまでの自分を否定される気持ちがするからでしょうか。
この言葉を受けて、あらためてはっとした様子の誠でした。

 

本当じゃない姿に押し込めることになる

「ここでやめたら大地さんは自分のことを本当じゃない姿に押し込めることになると思う。」

「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」第10話 - 沖田翔

自分を貫くのは、苦しい。
諦めそうになった大地に、翔がかけた言葉です。
一度負けると、ずっとそれを背負って生きていかなければならなくなる。
本当は、自分らしくあることに誰も苦しむ必要のない社会が望ましいのですが。

第11話(最終話)

こっちが間違った気にさせる

「大地さんのお父さん、怖い人だった。怒鳴るとかじゃないけど、こっちが間違った気にさせる。」

「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」第11話 - 沖田翔

こういう人、いますよね。
自分が正しくて、相手が間違っているかのように、決めつけて理路整然と追い込んでくる人。
でも、その人に悪意があるわけでもなくて。
悪意のない刃物が、いちばん怖いです。
 

人生の醍醐味を味わいたいなら、自分に慣れないことだ

「俺はこの中で一番長く生きている。だから言わせてもらおう。生きていると思いがけないことが起こる。良いことも悪いことも。それをいくつも乗り越えるうちに、鈍感になる。鈍感ってことは生きやすさでもある。でも、感動も失くす。だから、人生の醍醐味を味わいたいなら、自分に慣れないことだ。慣れて、自分も周りの人間も、雑に扱わないことだ。向き合って、感謝して、必要なら謝る。今なら間に合うぞ、若いんだからみんな。ありがとう。」

「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」第11話 - 古池正則

誠たちと働くようになってから大きく自身をアップデートした古池が言った台詞です。
自分に慣れないこと。
それはきっと、意識しないと難しいことで。
世代問わず、性別問わず、立場も問わず、常に自分をアップデートしていく気持ちを自分自身が持つことが大切だと気付かされます。

俺たちが頑張って出世させないとな

「ああいう何事も見逃さない人間は、俺たちが頑張って出世させないとな。」

「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」第11話 - 古池正則

少し前に、女性の仕事ぶりを評価する言葉には「男勝り」など男の言葉しかないなと気付いた古池が、女性社員を性別や年齢のフィルターを外して評価して、口にした言葉です。

もちろん、出世だけが幸せではありませんが、上司として、社会人の先輩として、性別や経歴がどうではなく、その人自身を見て適切な評価を与えたいと思えること。
そんな風に変わった古池を感じられる台詞でした。 

どんなに泣いたんだろうって

「大地くんは私の思い込みを責めずに笑い飛ばした。なんてはつらつとした思い切りのいい子なのかと思いましたよ。でもね、あの時笑うまでの時間に、大地くんがどんなに泣いたんだろうって、だんだん気が付きましてね。堀内さん、あなたが仰ることは正しい。世間は厳しいです。うちの家族が大地くんと円くんの結婚を賛成したり応援したところで風よけにもならない。でもあなたの心配が二人を救いますか?」

「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」第11話 - 沖田誠

世間は厳しい。
そんなことはわかりきっていて、家族ですら風よけにもなれない。
たけど、一緒にその風を受けてくれる家族がそばにいることで、救われることがある。


あなたが選ぶ方にいる

「私はずっとあなたが選ぶ方にいる。すぐ近く。」

「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」第11話 - 五十嵐美穂子

美穂子が息子の大地にかけた言葉です。

人生にはいくつもの岐路がある。
あなたが選んだ方を、いつも肯定する。
そんな風に支えてくれる母がいるからこそ、大地は自分の心を信じて、自分らしい選択をしていけます。





以上、ドラマ「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」の名台詞集でした。

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