再掲【詩】「さよならあいするひとよ」
さよならあいするひとよ
もう僕はここには来ないから
君が綺麗だといつも言っていた向かいの公園の花たちの
その行く末も僕にはもう興味はない
さよならあいしたひとよ
さよならあいするひとよ
もう僕は君にはうたえない
君に抱きしめられたいがために心から絞った詞(ことば)たちを
そう集めた辞書も僕にはもう必要ない
さよならあいしたひとよ
いつまでもあいしてると
そう思い込めた時よ
今は傷となっていても
いつかはかさぶたははがれ微かな染みとなっていくだけだろう
それでもきみをあいしてた
さよならあいするひとよ
もう僕は君を二度と愛さない
君を知りたいだけ知って知らないことなんか多分君の「未来」だけ
そう思わなきゃ僕はもう誰も愛せない
さよならあいしたひとよ
どこまでもあいはつづく
そう信じ込めた時よ
今は涙流れても
いつかは虹がかかって記憶に小さな花を咲かせることだろう
それだけきみをあいしてた
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