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2100年の未来 ~人口は今の三分の一になる!?

下図は、日本の人口の2100年までの超長期予測です。「ノストラダムスの大予言」的なやつではなく、国土交通省が出している極めて真面目なやつです。

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「鎌倉時代」の人口をどう調べたかの疑問は残るにしろ、「何これ!?」って感じです。「少子高齢化」は知っているけど、後80年で人口がピークから三分の一になるんだっけ?」という疑問です。ちなみに世界人口は、今の69億人から2100年には100億人になるそうです。しかし、逆にこんなに急激に人口が減るのは日本だけです。

これは、真面目な話で、もう10年前から言われていることです。明治時代から100年で日本の人口は3倍になり、2006年をピークにその後100年で、元に戻るということらしいです。

「じゃあ、高齢化はどうなの?」という疑問にもネットは瞬時に答えてくれます。ぶっち切りの堂々世界一位の高齢化です。しかも既に一位(再涙)。


今から20年後の2040年には、65歳以上の人口は36%とほぼ4割。私が82歳の時です。「皆一緒に高齢者天国だ、やったー!」とか言っている場合ではありません。


こうデータで見せられると困惑しますよね。未来予測の中で一番当たる確率があるのは人口予測なんですよね。ちなみに今の状況は40年前の予想とピッタリなそうです(再々涙)。

さあ、「涙」も出尽くしたところで、これを元に近未来を大胆に予測しましょう。後半の100年の半分以上は我々生きるわけですから。国連の発表では、2100年の日本人の平均寿命は94歳だそうです。ということは、皆100歳くらいまでは生きる可能性が高いということです。

ちなみに2030年にがんの予防薬がでるそうで、2035年には、若返りの薬がでるそうです(ふㇺ、と言うことは私が77歳の時だからまだ若返りに間に合うかもしれません ( ^)o(^ )。


今から2100年までの80年間に何が起こるのでしょうか。2030年頃の人口は1000万人減の1億1000万人までに減っています。しかも65歳以下の労働人口が1000万人(25%)減るということです。65歳以上の高齢化は30%を超えます。

ということは、まず、労働人口の減少のためと年金対策のために定年が70歳まで義務づけられるでしょう(今年から70歳までが推奨されています)。最初は、2025年ごろに第二次ベビーブーマーが60歳になる前に65歳定年になり、その5年後の2030年頃に70歳定年になるでしょう。


今から30年後の2050年くらいになるともういけません。人口は今から3,000万人減の9,500万人になってしまいます。カナダの総人口がなくなる規模です。三大都市圏以外、過疎地のような地域が激増します。65歳以上は4割を超えます。

私もまだ生きているでしょう。私の娘たちが60歳くらいです。この頃になってくると、もう女性も皆働いてもらわないと、それこそ移民政策をとらないといけなくなります。戦時中のように、女性も皆働き、専業主婦はいなくなります。

じゃあ、だれが、子供や高齢者の世話や介護をするのかということになりますが、それが「高齢者」の仕事になっていきます。まず、高度成長期の「核家族化」が昔の「二世代住居」に戻っていくでしょう(孫の面倒をみるのはあたりまえ)。

そして、まだ元気な高齢者は、その地域の子供や高齢者の面倒をみる仕事につきます。身体の動くときにこれをやるとそうできなくなった時に自分が今度は面倒みてもらうようになる制度ができます。昔ながらの地域コミュニティーの復活です。

「昭和」が戻ってきて、案外いい社会になるかもしれません。

その20年後の2070年は、今から5,500万人減の7,000万人になります。韓国の総人口がなくなる規模です。

私はいなくなっているでしょうが、私の娘たちはまだ80歳くらいでピンピンしています。今のフランスとかタイくらいの人口です。もう人口ではたいしたことないですね。渋ーい国にならざるおえません。その30年後の2100年には5,000万人を切るわけですから(それ以後も減るらしい、、、)。

多分このころは、アンチエイジング整形なんてあたりまえでしかも高度化して見た目で高齢者なんかいなくなり、名目的な年齢の概念なくなっているでしょうね。体力さえあれば、見た目全然わからない時代が来て、「生物本来の死ぬまで生きる」という動物として当たり前の環境になるのでしょう。

体力も、パワースーツなんかが発達してそこそこ丈夫にもなっていて肉体労働もできるだろうし。また、高齢者は皆 ITネイティブですから、仕事も在宅勤務でできます。この頃重要になるのは、「生きる気力」です。

これもある意味、いい社会かもしれません。

この超長期予想はあくまで、今のトレンドが続いたらということです。未来を作るのは「我々」ですから、統計が予想する通りにはならないかもしれません。社会で女性がもっと活躍するようになり、ダイバーシティによるイノベーションが生まれる可能性もありますし、ぶっちぎりの高齢化をテコに「高齢者向けビジネス」の先駆者になり、海外展開もできるようになるかもしれません。医療・環境ビジネスも狙い目です。そういう経済成長が人口増をもたらすかもしれません。

20世紀の人はこういう予測を知らずに生きてきました(でも人口ボーナス期でうまくいった)。人口オーナス期(「オーナス(onus)」は重荷・負担の意》の21世紀に生きる我々はこういう予測を知りました。

今から100年前の平均寿命は44歳でした。今から90年後は94歳です。「清の始皇帝」は不老長寿の薬を追い求め、結局手に入れることはできませんでしたが、今、我々はそれを手にしたわけです。

さあ、不老長寿を手に入れた我々、「これから、どう生きますか?」ということですね。

80歳、90歳まで働けるということは、定年後にもう一回仕事人生がおくれるという幸運に恵まれると考えましょう。そうすると、今、中年の方は、次の人生は何をしたいかと考えることができます。これを考えるのは、結構楽しいです。80,90歳まで働き続けるには、「やる気」が必要ですので、本当にやりたい仕事でないと長続きしません。

そのやりたい職業につくための準備として、今からスキルアップをしなければなりませんので、仕事と別にその学習をしましょう。そうすると、その学習が、新たな視野を広げてくれて、現在の仕事にもいい影響を与えると思います。

若手の方は、人生は長―いので、早くいろいろリスクをとって、チャレンジしておきましょう。失敗の経験を早くたくさんしておいたほうが後半戦でもいつもやりたいことにチャレンジできる可能性が高くなります。「今、リスクを冒しておく」がキーワードだと思います。

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