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枠組みで考えてみる。【ビジネスフレームワーク図鑑】読書感想

お疲れ様です。総務部総務課マモたろうです。

今回は「フレームワーク」についてです。
SWOT分析、4P分析、ロジックツリー……、よく聞く言葉もあると思います。
ビジネスにとっては「あたりまえ」となっているものもあるでしょう。しかし、私の会社では活用されていません。あなたの会社ではどれくらい活用しているでしょうか。

【ビジネスフレームワーク図鑑】という本があります。ビジネスフレームワークを集めたものです。まずは「フレームワーク」について引用します。

フレームワークとは「枠組み」のことです。何かを考えたり分析したりする際に一定の枠組みを設けることで、何を考えるべきなのか、何を整理すべきなのかを明確にし、思考を加速させることができます。(中略)特定の目的を果たすために、目を向けるべきポイントや指標、範囲、流れなどを標準化した、先人たちが残してきた知の財産がフレームワークなのです。

株式会社アンド (著) 【ビジネスフレームワーク図鑑】14P

「先人たちが残してきた知の財産」、これに尽きると感じます。
私が「知的」だと感じる特徴の一つに「先人たちへの敬意」があります。例えば「スパン・オブ・コントロール」。状況により異なりますが、一般的に一人の管理者が直接管理できる部下の適正人数は5人~8人とされています。(現在はITの活用度により、もう少し増やせると感じます)
これを無視して10人以上を管理させたり、俺はもっと管理できると豪語したりする人がいます。なぞの挑戦です。部下は迷惑をこうむります。

効率化の話になると、まず無駄な会議を無くそうと言い出します。コンサルや研修、書籍でもそういうことを見聞きします。「確かにそうだ、無駄な会議が多い」と共感する人も多いと思います。でもこれは何十年も前からいわれていることでは無いでしょうか。はじまりは必要な会議だったはずです。それがどこかのタイミングで無駄になったのでしょう。でも止めることができない。
何がいいたいのかというと「無駄な会議がうまれるプロセス」「会議の無駄度を定期的に観測する仕組み」。つまり組織風土に目を向けるべきです。

話が逸れました。
先人たちの知の財産を軽視して自分の頭で考えることが知的だといえるのか。自分の頭で考えることに偏重し過ぎやしてないかと感じます。
また、フレームワークを使用すると分析され、整理され、見える化され、原因や問題が明らかになることがあります。それがフレームワークの目的ではあるのですが、「見えすぎてしまう」ことが組織に悪影響を及ぼすこともあります。「見えすぎてしまうかも」という不安や恐怖がフレームワークを活用しない理由かもしれません。

よくわからない話になり申し訳ありませんが、フレームワークを活用していない会社の方は、まず個人的にフレームワークを学び、個人的に使用してみることをおすすめします。ただし、フレームワークは選択を間違えると見落とされるものがでてきますので注意も必要です。
なにせ数も多く、流行り廃り、新しいものも増えますので……。

ほとんど雑感になってしまいましたので、役に立てるように最後に目次を引用します。

序章 フレームワークを活用するために
第1章 問題・課題を発見する
 STEP1 問題をあぶり出す
  01 As is/To be
  02 6W2H
  03 なぜなぜ分析
  04 コントロール可能/不可能
 STEP2 問題を整理する
  05 ロジックツリー
  06 課題設定シート
 STEP3 優先順位の決定
  07 緊急度/重要度マトリクス
  08 意思決定マトリクス
 コラム 他責と自責のどちらで考えるか

第2章 市場を分析する
 STEP1 マクロ環境や自社について分析する
  09 PEST分析
  10 ファイブフォース分析
  11 VRIO分析
  12 SWOT分析
 STEP2 顧客について分析する
  13 パレート分析
  14 RFM分析
  15 ペルソナ
  16 共感マップ
  17 カスタマージャーニーマップ
 STEP3 競合について分析する
  18 4P分析
  19 4P+誰に何を分析
  20 バリューチェーン分析
  21 コア・コンピタンス分析
 コラム 定量・定性の違いをきちんと知っておこう

第3章 課題解決のためのアイデアを練る
 STEP1 制限なくアイデアを発想する
  22 ブレインライティング
  23 マンダラート
  24 形態分析法
  25 シナリオグラフ
  26 オズボーンのチェックリスト
 STEP2 アイデアを形にしてみる
  27 アイデアシート
  28 ストーリーボード
 STEP3 アイデアの評価と選択
  29 プロコン表
  30 SUCCESs
  31 ペイオフマトリクス
 コラム アイデア発想や評価の場面では「バイアス」に気を付けよう

第4章 戦略を立案する
 STEP1 戦略の方向性を考える
  32 プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント
  33 アンゾフの成長マトリクス
  34 クロスSWOT
  35 STP
  36 ポジショニングマップ
 STEP2 どのように実現するかを考える
  37 ビジネスモデル・キャンバス
  38 スキーム図
  39 AIDMA
  40 ガントチャート
  41 組織図
 STEP3 目標を設定する
  42 ロードマップ
  43 KPIツリー
  44 AARRR
  45 SMART
 コラム バックキャスティングとフォアキャスティング

第5章 業務を改善する
 STEP1 結果を振り返る
  46 KPT
  47 YWT
  48 PDCA(チェックシート)
 STEP 2 業務の状態を可視化する
  49 業務棚卸シート
  50 業務フロー図
  51 PERT図
  52 RACI
 STEP3 改善策を考える
  53 ムリ・ムダ・ムラ(ダラリの法則)
  54 ECRS
  55 業務改善提案シート
 コラム 会議運営を担当する場合に押さえておきたいポイント

第6章 組織をマネジメントする
 STEP1 目的を共有する
  56 ミッション・ビジョン・バリュー
  57 Will/Can/Must
  58 Need/Wantマトリクス
 STEP 2 メンバー間の関係性の質を高める
  59 ジョハリの窓
  60 認知/行動ループ
  61 ウォント/コミットメント
  62 PM理論
  63 ステークホルダー分析
 STEP3 メンバーのモチベーションを高める
  64 動機付け・衛生理論
  65 Will/Skillマトリクス
  66 GROWモデル
 コラム 会議を行う際はグランドルールを設定しておく

第7章 他者に伝える・共有する
 STEP1 情報を伝える
  67 商品企画書
  68 イベント企画書
  69 PREP
  70 TAPS
巻末付録1 フレームワークの活用MAP
巻末付録2 フレームワーク活用場面の一覧表

株式会社アンド (著) 【ビジネスフレームワーク図鑑】目次

お読みくださりありがとうございます。

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