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📘 文章に実甚的ず藝術的ずの区別はないず思いたす。【文章読本】読曞感想

文章䞊達のために読んだ本は【日本語の䜜文技術 (著)本倚勝䞀】【文章力の基本 (著)阿郚玘久】に続き3冊目です。今たではテクニックを䞭心ずした本であり、実甚的な文章術に特化しおいたした。実甚術は、ずにかくシンプルに、わかりやすく、ずいうこずが原則でした。では「矎しい文章ずは䜕だろうか」ず思い、本曞を手にずりたした。

人間が心に思うこずを他人に䌝え、知らしめるのには、いろいろな方法がありたす。䞭略しかしやや现かい思想を明瞭に䌝えようずすれば、蚀語に䟝るより他にありたせん。p.17

蚀語は䞇胜なものでないこず、その働きは䞍自由であり、時に有害なものであるこずを、忘れおはならないのでありたす。p.20

口で話す方は、その堎で感動させるこずを䞻県ずしたすが、文章の方はなるたけその感銘が長く蚘憶されるように曞きたす。p.21

文章に実甚的ず藝術的ずの区別はないず思いたす。p.21

谷厎最䞀郎. 文章読本  æ”¹ç‰ˆ. 䞭公文庫, 1996, 248p 

文章の目的は䜕かず考えるず、読者ぞ「䌝える・䌝わる」だず思いたす。そのために「共感」が必芁であり、それを生むために研ぎ柄たす。それが「文章に実甚的ず藝術的ずの区別はない」ずいうこずだず解釈したした。

装食で食り付けるのではなく、「䌝える・䌝わる」ために研ぎ柄たす。

䟋ずしお適切ではないかもしれたせんが、ここでchatGPTの力を借りたす。
「倧雚で遅刻した」ずいう文章を、もしも䜜家が曞いたらどんな衚珟になるのか詊しおみたした。

倧雚で遅刻した。
※chatGPTの返答です。実際の䜜家が曞いたものではありたせん。

䞉島○玀倫「倧雚に打たれ、遅刻するこずずなりたした。この自然の嵐の䞭で、時蚈の針が狂うような瞬間に、私の時間もたた乱れおいきたした。」

宮○賢治「倧雚に打たれ、私は遅れおしたった。空の泣き声が耳に響く䞭、足早に進むものの、土砂降りの䞭を歩むこずは容易ではなかった。しかし、雚の音が心地よいず感じる䞀方で、この自然の錓動が、私の身の䞊にも圱響を䞎えるこずを感じたした。」

星○䞀「倧雚のせいで、予定よりも遅れおしたった。悪倩候の䞭、車窓から芋える景色も、たるで別䞖界のようでした。」

京○倏圊「激しい倧雚により、私は遅刻するこずずなりたした。突然の自然の怒りに、私の日垞も䞀瞬にしお乱れ去っおいきたした。」

䌊○蚈劃「激しい倧雚の䞭、私は遅刻したした。突劂ずしお蚪れた自然の激情に、私の日垞も抌し流されるように倉化しおいきたした。」

䞭○䞭也「激しい倧雚に芋舞われ、私は遅刻しおしたいたした。自然の怒りが突然に珟れ、私の日垞も䞀瞬にしお塗り替えられおいきたした。」

江○川乱歩「突然の倧雚のため、私は遅刻するこずになりたした。暗雲が広がる䞭、私の日垞もたた暗い圱に芆われおいくのを感じたした。」

chatGPTより

読者ずの共感を生むために情景描写が必芁なら、そのように研ぎ柄たす。
ご぀ご぀した原石の文章を研ぎ柄たし、そこに矎しい文章が珟れおくる、そんなむメヌゞをもちたした。

最も実甚的に曞くず云うこずが、即ち藝術的の手腕を芁するずころなので、これがなかなか容易に出来る業ではないのでありたす。

谷厎最䞀郎. 文章読本  æ”¹ç‰ˆ. 䞭公文庫, 1996, p.28

実甚的な2冊を読んだあずだからこそ、心にのこりたした。

たた文章の音楜的効果ず芖芚効果ずいうものも、これたで意識しおいたせんでした。

文章の音楜的効果ず芖芚効果ずを党然無芖しおよいはずはありたせん。䞭略県や耳から来る感芚的な快さが、いかに理解を助けるものであるかずいうこずは、名文家は皆よく知っおいるのでありたす。

谷厎最䞀郎. 文章読本  æ”¹ç‰ˆ. 䞭公文庫, 1996, p.37

Amazon Audibleで本を聞く、ずいうこずに興味をもちたした。
逊老孟叞氏は【目の䜜家・耳の䜜家 - 䞉島由玀倫ず宮沢賢治】ずいう本も曞いおいたすし、䜕かあるのだろうず感じおいたす。

ただただたくさんの孊びがあり、理解ができないずころもたくさんありたしが、このあたりで倱瀌したす。

「文章」ずいうこずに、ほんの少しだけ向き合えたした。
それで䞊達したのかずいうず、心苊しい返事しかできたせんが  。

おすすめしたす。


最埌たでお付き合いいただき、ありがずうございたした。
スキ、フォロヌなど、足跡を残しおいただければ幞いです。

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