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書くことをもう一度、始めたい

小さい頃から書くことが好きだった。作文で賞をもらったこともある。佳作だったけれど。

学生の頃は新聞記者に憧れていた。取材をして何かを深く知ろうとすることも、その内容を人々に伝えるために文章にすることも、どちらにもとても興味があった。

しかし地方大学出身で世間知らずの私の就活は困難を極めた。最終的にはどこでもいいから就職しなくてはと、憧れなどどこかへ消えてしまった矢先に母校への就職が決まったのだった。


あれからかれこれ14年。慣性の法則で、一度働きだしたら簡単にはやめられない。それに、大学での仕事は意外と面白く、奥が深かった。10年続ければプロになれるなんて言うけれど、この世界は教員も職員も皆定年まで勤め上げる人ばかりなので、14年経ってもまだまだ若手だ。

しかし、長年勤めれば仕事はそれなりにできるようになるし、心にも余裕ができる。大学での仕事はそこそこ楽しいけれど、どんなにスキルを磨いても、いい仕事をしても、給料アップには繋がらない仕組みで、張り合いはない。

「何か別のことがしたい」
14年続けてきたとはいうものの、数年に1度は頭をよぎった。

「もともと事務仕事をするつもりはなかった」
ずっとそんな気持ちを心の片隅に持っていて、同僚には言えずにいた。

転職を試みたこともあったけれど、同じような職に就くのではきっと生活は変わらないだろう。
安定しているのにどこか満たされない気持ちに悶々としていたら、コピーライター養成スクールの広告が目に飛び込んできた。ただの広告だと頭ではわかっているのに、惹きつけられてしまう。

「これで人生変えられる?」
「いやいやそんなはずは…」

魅力的な広告文に惹かれ、2週間程度の無料トライアルにまんまと申し込み、導かれるようにスクールに加入してしまった。

そして私は、先日週末Webライターとしてデビューするに至った。
かつて憧れていた新聞記者にはなれそうもないが、取材ライターの端くれとしていつか仕事ができる日を夢見ている。

noteには、これまで書かずに溜まっていた沢山の気持ちや普段のなんでもない日常を文章にして綴っていきたい。こんなに気軽に書いて、誰かに読んでもらえる時代になっていたなんて、知らなかった。

いつか私の文章が、誰かを励ましたり、笑わせたりする日がくるといいな。


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