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あの頃は先のこと考える暇なんて

家を片付けていたら、写ルンですが出てきた。
保証期限が2010年なので買ったのはそれよりも2~3年は前になるはずだ。
フラッシュ付きだが、当然電池は切れていて使えなくなっていた。

フィルムが半端に残っていたので、家の回りの写真などを撮って使いきり、現像に出すことにしたのだが、ここで問題が発生する。
近くに現像できる店がないのだ。
以前は商店街には必ずと言っていいほど写真屋さんがあったものなのだが近くでは見つからず、結局少し離れた川崎駅のアトレまで行かなくてはならなかった。
現像をお願いしたのはカメラのキタムラ。今は写真を現像してプリントするだけでなく、データで受け取ることもできるようになっていた。
デジカメやスマホで写真を撮るようになって以来、フィルムの現像というものをすっかりしなくなってしまい、どんな感じだったかも忘れてしまっていた。現像にいくらくらいかかっただろうか。カメラのキタムラでは現像が950円でプリントは1枚50円だった。このくらいだったか。
ともあれ現像サービス廃れていないところを見ると、フィルムカメラもまだ生き残っているようだ。そういえば写ルンですもまだ現役で売られている。


私は何故部屋干しの洗濯物を撮ったのだろうか?

現像した写真は2007年頃のものだった。
友人の結婚祝賀パーティーのものと、山梨の倉岳山に登ったときのもの。そして、その頃に住んでいた小金井の、地の果てのようなアパートのものだった。
今でも付き合いのある友人にはLINEで送っておいた。ネガを焼き増しに出さなくても済む。便利になったもんだな、などと思えるのもフィルムカメラの時代を知っているからではある。


昭和98年 東京

使いきりのために撮った写真はフィルムが劣化していたためか発色が悪くなっていたが、それはそれでいい味わいになっていた。いつもの風景が昭和の風景のように見えて、奇妙な懐かしさを感じた。

京浜急行の車内にて

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