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正しい労い方は「すごいね」ではなく「ありがとう」

職場の同期の提案に対して「すごいね、いいね!」といった内容の発言をした後に、なぜか心がムズムズしました。
そして少しした後に「他の同期の立場からしたら、今の自分の発言は上から目線のように聞こえていたのではないか」と気になるようになりました。


これと同じように、自分が発言した後に「今の上から目線に聞こえてないかな?」と思うことが度々あります。
自分としては、心理的安全性を確保しようと思って相手を褒めたりしているところもあります。


しかし「すごい」や「いいね」といった褒め言葉は、「ここで“すごいね”と言っておけば、心理的安全性が確保できるのではないか、相手のモチベーションが上がるのではないか」という配慮ができている自分が“すごいね”と、
自分がいい気分になるために発していたのかもしれません。
というか、その自覚は少しありました。



私が尊敬している先輩が、以前次のような言葉を言っていました。

「おめでとう」は縦の関係だが、
「ありがとう」は横の関係である。

この言葉を覚えていたからこそ、「もしかしたら褒められた相手は自分のことを下に見られていると感じているのかも」という感覚が自分の中にあったのかもしれません。


確かにそれが本当に”上司と部下”のような縦の関係性だったらいいかもしれませんが、今回の私のケースのように横の関係性だった場合は、相手が不快な思いを感じるかもしれません。

また縦の関係性だったとしても、褒め言葉ばかりになってしまうと、部下はその外発的動機づけのみを頼りに仕事をするようになります。
これは短期的にはいいかもしれませんが、長期的に見たらあまり効果的であるとは言えません。
これは親子という縦の関係性においても当てはまることだと思います。


褒め言葉がダメというわけではないですが、使い過ぎには気をつけないといけませんね。
普段からどのような人が相手だったとしても、同じ仲間であるという横の関係性を意識して「ありがとう」という言葉を使っていくようにしたいと思います。



「すごいね」や「いいね」のように相手の言動を自分が評価して褒めるのではなく、相手がやってくれたことそのものに対して感謝をするようにしたいです。
「あなたのおかげで〜ができそう、〜になりそう」という事実を伝えてあげるのもいいかもしれません。


今回の件に限った話ではないですが、気づかないうちに自分が評価者になったつもりで、誰かを評価していることがあります。
たとえそれが無意識であったとしても、そうなった時点で自分はどこか相手のことを下に見ているということになります。

そしてそれが相手に伝わると相手は不快な思いをすると思うので、常に相手と対等な視点で感謝の気持ちを忘れずに接していくと、さらに良好な人間関係が築けそうですね🍀

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