やっぱりショートブルゾン!?出し惜しみなしの春の本命アウター特集!
さて年度末なので、2日連続でコンテンツを配信していきたいのですが、まず今夜は春アウター特集です。
この春のアウタートレンドとしては、昨シーズンに引き続き「ロングコートからショートブルゾンへ」という大きな流れがあります。
これはですね、誤解を招かないように言っておくと、決してロングコートがオワコンというわけではありません。
相変わらず皆ロングコートは相変わらず大好きだと思いますし、新しいトレンドが一つ前のトレンドを駆逐するようなものでは決してないんですね。
ただ「もう皆ロングコートは持っているから…」という。
後ほど解説しますが、そんなショートブルゾンのトレンドは、着丈が短く、袖は大きく長く(オーバースリーブ)という、まあ取り入れるのが難しい形…。
それを嫌って、というわけではないのでしょうが、今シーズンは人気ブランドが軒並みGジャンをリリースしていることもあって、Gジャンがキテます。
トレンドとしては弱まりましたが、ロングコートは特に厳選したアイテムの紹介をしていますよ。
Gジャンがキテる中で、究極のシンプルデニムジャケット「絵に描いたようなGジャン」とは?
この春はショート丈のアウターを皆欲しがっているということで、Gジャン・デニムジャケットがキテます。
まあGジャン・デニムジャケットは永遠の定番人気ですから、そんなのはいつものこと。
とは言え、昨年秋にCOMOLIがデニムジャケットをリリースし(今季は直営店限定でリリース)、AURALEEもこの春にブランド初のデニムジャケットをリリース。
ブランドの代名詞的な存在であるチェックブルゾンなんかは結構苦戦してますが(今年の出来は良いと思いますが)、デニムジャケットは絶好調でした。
AURALEEのデニムジャケットは以前レポートしましたけど、今フリマアプリなんかを見るとプレミアが付いていますからね…。
COMOLIもまあアホみたいな値段で売られていますから。
知り合いの店員さんも「今年はデニムジャケットを他のブランドも出すからAURALEEはスルーしたら一番の目玉だった…」と悔しがっていました。
ただAURALEEは割とデニムに関しては定番化しているので、デニムジャケットもこの春のまま定番化するんじゃないかな?
その他のブランドでも、ちょっとビックリするぐらい完売が早かったり。
まあ今ちょっと、トレンドアウターとして「ショート丈」っていうのはあるものの、これまでのように今年はMA-1だ、コーチジャケットだ、というような具体的な「型」が無い年だけに、Gジャンの安定感には惹かれるものがあります。
ユニクロUもデニムジャケットの出来が良かったですよね。
そして、現在まだ買えるデニムジャケットということで、私のオススメはwellderの「Tracker Jacket」を紹介しておきたいと思います。
Tracker Jacket 32000円
「トラッカージャケット」というのは、リーバイスのサードタイプという、Gジャンの中でも最もポピュラーなカタチの別称。
これを現代的にリファインして…というのはまあよくあることなのですが、ウェルダーのアプローチはなかなかおもしろい。
ボックスシルエットに直線的で「取って付けたような」独特の肩の落とし方をさせたウェルダーの昨シーズンからの定番の形は、偶然の賜物だそう。
このブランドでは全てのデザインをコンピューターで行うそうなのですが、数値を誤って入力したら、独特の面白い肩の落ち方になったので、これそのまま行ってみよう、みたいな。
これに背中のダーツの入れ方も相まって、非常に構築的な、綺麗な見え方をしてくれるんです。
ドロップショルダー仕様のデニムジャケットというのは、ここ2,3年あるにはあったのですが、こういう計算された見せ方をするものはなかなか無いですね。
デザイナーがパタンナー出身ということで、後ろや横からの見え方もこだわっているということで、一見シンプルGジャンなんですけど、なかなか奥の深いアイテムになっています。
素材は、ウールとコットンの糸によって作られた薄手の生地。
いわゆる一般的なデニムとは異なる、軽くて柔らかい素材ですね。
この着心地の良さ、軽さは、普通のGジャンでは決して出せません。
この手のデニム系で軽い素材というと、ダンガリーとかシャンブレーとかシャツ素材かリネンになってしまうのですが、そこはAURALEEと同じ生地屋を母体とするオリジナルの全く新しい素材を使用しています。
厚みは無いのだけれど、デニムに見えるだけの見た目の重厚感みたいなものはしっかりあるし、何より落ち感がある。
リネンのデニムとかも良いんですが、どうしても綺麗にシルエットが出なかったりするので…。
分厚いデニムだと、着れる期間が限られますが、この素材ならかなり夏に近い時期まで着れると思います。
デニムシャツとも違ってしっかりデニムジャケット感がありつつ、というのが日本の気候的に嬉しいですね。
この素材感がまた、何だか「Gジャンを絵に描いた」ように思わせるんですよね。
デニムジャケットであって、デニムジャケットでないというか。
一度生のGジャンをコンピューターグラフィックに落とし込んで、それをまた生のGジャンに再現したような。
メンズは「シンプル」っていう言葉が大好きですが、一口にシンプルって言っても色々なアプローチがありますよね。
絵に描くと、自然とディテールが簡略化されて削ぎ落とされるので、そうやって生まれたある意味究極のシンプルGジャンかなと。
結構、シンプルなGジャンって世には溢れていて、下手するとユニクロにクオリティでも負けますから(ユニクロの中でも特にクオリティが高いのがデニムアイテムですからね)、良いアプローチだと思います。
もうこれまで何度も普通のGジャンを買ったことがあるとか、Gジャンって生地がゴワゴワしていて着心地が悪くて何か苦手…という人にオススメですね。
ただ生地にシワが入るとスチーム掛けたりしないといけないので、しっかりと着用後ハンガーに掛ける必要はありますよ。
デニムジャケットのようにそこらへんに放って置いても大丈夫みたいなことはありません。
だからこれがデニムジャケットとしてベストな素材!なんて言うつもりは全く無いのですが、ようやく寒さが終わったと思ったらすぐに暑くなってしまう日本の春を考えると、かなり良い選択肢の1つなんじゃないかなと思います。
サイズは私の場合コンパクトに着たければ3(Sサイズ)、ややルーズ感を出して着たい場合は4(Mサイズ)という感じですね。
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