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1万円台で買えるダウンジャケット!ユニクロ+J(プラスジェイ)vsMujilabo(ムジラボ)・無印良品

この記事は、無印良品でオシャレする!は可能か?2021年冬編の一部先行公開記事となります。




1万円台で買えるユニクロ+J(プラスジェイ)のダウンジャケット、高いポテンシャルも着こなしは難しい?それでも一見の価値アリ!


 昨年9年ぶりとなる復活を遂げ、熱狂的なヒットとなったデザイナーズコラボ、ユニクロ+Jプラスジェイ
ただ正直今年は、早くもこのコラボレーションにユーザーが慣れてしまった感があり。
思えば、2009年に衝撃的とも言える登場を果たした初代プラスジェイも、尻すぼみになっていつの間にか終了した感がありました。


当初からの契約の問題もあるとは思うのですが、話題性があるうちに華々しく終える、というのもアリでしょう。
ちょっと今回の、前回との落差を見ていると、これで終わりで良かったのではないか…とも思ってしまいますね。
華々しいデビューだったJ.W.アンダーソンも、売上が芳しく無かったためか、今や部屋着・ワンマイルウェア中心にされてしまって、「続けることが目的」化してしまっていますからね…。




さて、そんなプラスジェイで、良かったアウターが実はダウンジャケットです。


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ダウンオーバーサイズパーカ


「ダウンオーバーサイズパーカ」。

名前だけなら昨年人気を博したハイブリッドダウンオーバーサイズパーカの後継的なアイテムですが、見た目も中身も全く異なります。昨年は一部ダウン、一部機能性中綿素材を使用した「ハイブリッドダウン」でしたが、今回はちゃんとダウンです。

しかも90%ダウン・10%フェザー。この割合は保温性と弾力性を両立させるための黄金比。
安物はフェザーの割合が高いというのが定説でした。
まあ今は、安いダウンもほとんどこの割合ですけどね。


その分若干高額になっていますが、それでも1万円台をキープ(定価17900円)。ここ10年で、かなりセレクトショップオリジナルのダウンジャケットが充実してきていますが、それでも定価3~4万円はしてしまうものです。


2万円を超えてしまうと、あとちょっと出してセレクトショップオリジナルのダウンジャケット買ったほうが…となってしまうだけに、差別化という意味で価格設定は良いと思います。


あと今年は寒くなるのが早かったので、売上が好調なのか、例年のように楽天などでポイント還元率が大盤振る舞いされていないんですよね…。
だから例年より、相対的にダウンジャケットが高価なのです。


今回の+J、コート類もそこそこ良かったのですが、お値段もそこそこ高価で。
これだともう少し出すとセレクトショップオリジナルのアイテムも視野に入ってきてしまい、明確な価格優位性が無かったのです。
その点この価格帯のダウンジャケットは、ライバルが限られてきますからね。



さてこの+Jダウンオーバーサイズパーカ、無地だとよく分かりませんが、切り替えデザインになっています。

もう一型・切り替えを強調したバージョンを見るとわかりやすいですね。


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ダウンオーバーサイズパーカ 69 NAVY  (色・柄違い)   


こちらは無地のダウンオーバーサイズパーカと同商品・色違いという立ち位置ですが、よりガッツリと切り替え部分に色差を出しています。こちらほど分かりやすくはありませんが、無地版も切り替えデザインになっています。

本体のツヤのある素材に対して、切り替え部分はフラットでツヤ感の無い、コットン風のものに。いわば補強パーツのようなデザインになっています。


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これが甲冑みたいなデザインで、このダウンを表現するワード「無骨さ」を強調していますね。


さらにサイズアップすると、化けます。まあ無茶な提案だとは分かっているのですが…。元々オーバーサイズを名乗っているダウンを、さらにサイズアップって、ねえ…。

このアイテム、現物を羽織ってまず感じるのは「デカいっ!」ということなんです。オーバーサイズとは明記されていますが、他のオーバーサイズアウターと比べても、一際大きく感じられて。これは、かなり固い質感・シルエットだからということもあるでしょうが。
マッシブ(重厚な、いかつい)と言うか、なんかロボットみたいな感じになってしまうと。
オンラインストアみたいなモデルさんが着ているとカッコいいんですけどね。

だからまさかサイズアップなんて考えもせず、最初にMサイズ試着して、次にSサイズ…とジャストサイズ~サイズを下げる方向でばかり考えていたんです。で、後からLサイズ試してみると、これがすごく良いんですよ。


いきなり語彙力下がりますが、めちゃカッコ良いじゃないですか。


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ジャストサイズでは生まれなかった、シルエットの伸びやかさが生まれるので。もちろん元からオーバーサイズ設定なので、さらにさらにオーバーサイズにはなってしまうのですが、こういったオーバーサイズのダウンジャケットというのは最近よく見ますし。

特にこの太さを強調して表現出来るアームが、すごく良いのですよ。


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ダウンジャケット全体に言えることですが、下半身はなるべくスッキリとまとめる必要はあります。オーバーサイズダウンジャケットにワイドパンツ合わせてサマになるのは、メンズノンノとInstagramの世界だけです。


ユニクロU レギュラーフィットジーンズ着用

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ただここで問題が…。

オーバーサイズ故に、上半身が大きくなるわけですが、下半身にスッキリとした細身系のパンツやテーパードパンツを合わせると、バランス的に上半身と下半身で上半身が優位になり過ぎます。
その組み合わせでも、上半身が優位になり過ぎない、元々下半身が優位な体型の方でないと、ハマりづらいかもしれません…。あるいは、それを補正するようなパンツが欲しいな。


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似合う・似合わないが出てきてしまうのですが、それでもふとした瞬間に見せる高級感は、今までのユニクロには無かったもの…。
ここまで爆発力のあるダウンジャケットはユニクロでは滅多に無いと思います。

ユニクロの服って、本当に値段にしては頑張っているのですが、どうしても隙がないように、文句を言われないように…という感じで、悪い言い方をすれば、つまらない出来になってしまうことも多く。


ユニクロなんてそんなものでしょ?と言ってしまえばそれまでですが、私は3万円4万円のダウンジャケットなんて今年は買えない…でも、ディズニーにデートしに行くという時に何か良い服ありませんか?と言われて、堂々とこれ良いよ?と言えるものを出来れば紹介したいんですよね。


これはそういうポテンシャルのあるアイテムでした。


インライン(通常ライン)では無いですし、+Jは最後ですし、おそらくこれで見納め。
何かYouTubeとか見る限り、そこまで評価されていないので、街に溢れるとかでもなさそうですしね。


気を付けたいポイントとしては、重いです。
補強パーツなどデザイン重視なこともあって、ダウンジャケットなのに普通に重い。手に持つと、ウッ…となります。着るとそうでもないのですが。

その重厚感が高級感を生む一方で、固く・重い質感で、羽織ってみた時に気軽さが無いのですが、オーバーサイズにすることでそこも少しですが解消されます。


ちょっと外に出る時気軽に羽織れるダウンが欲しい、という要望には適わないかもしれません(その分しっかりサマになりますが…)。

今洋服は「着ていてラクか?」ということが大きな評価ポイントになってきていますから、その点では威張れないアイテムですね。
私も以前に比べると重い服とかどんどんシンドくなってきましたし。


それだけで大減点するには惜しいアイテムですけどね。
まあ全てを兼ね備えた完璧なダウンジャケットが1万円台だったら、業界は崩壊しますし、何か秀でたものの代わりに欠点があったほうが健全なのかなと思わなくもないですね。


またフードの形が、あまりカッコ良くキマるそれではないので、取ってしまうのもアリなのですが…。フードには視線を上に持ってきて、体型を補正する作用があるので、それが無くなることに注意です。


フードは、いわばバランサー。
フードを取るなら、最初からそれ前提のサイズ感で考えたほうが良いので、今回提案したようなオーバーサイズで着るというのも考え直さないといけません。

カタチ自体は、芯のしっかりしたスタンドカラーなので、スタンドカラーダウンジャケットとしても使えます。
フードはジップで簡単に着脱可能で、アタッチメント部分も隠れるので気になりません。


新型ウイルス禍が落ち着いて、このまま行ければ、冬に色々なものが解禁となると思いますが、アクティブに行きたい場面で、これかなり使えるんじゃないかな…。


もちろんサイズを上げることは、万人にオススメ出来ることではありませんが、一度試してもらいたい…。
全店舗取り扱いアイテムで試しやすいですし。

発売当初から言っていたことなのですが、これおそらく在庫残るのでセールになるだろうと。
そして、案の定値下げされました。


何回も言いますが、ユニクロらしくないと言うか、万人向けのアイテムではなく、合う・合わない確実にあるアイテムです。


ただその分ポテンシャルも確実にあるアイテムですね。


無題2

ダウンオーバーサイズパーカ


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