【セレクトショップ】スラックスと言えばココ…スティーブンアランが相次いでセールに!今の時代を反映したユーティリティなアイテムも紹介!
お待たせしました、パンツ特集「セレクトショップオリジナル編」となります。
早くもセールになっているアイテムや、発売して直後のアイテムも紹介していますので、じっくり見ていってくださいね。
では早速まいりましょう!
セレクトショップオリジナルでスラックスと言えばココ!
世の中に「セレクトショップ」は数多くありますが、結局「セレクト」って似てきてしまうんですよね…。
インポートにしてもドメスティックブランドにしても、このセレクトショップでしか取り扱いがない!というのは稀で。
仮に先見の明があって人気ブランドを一足先に取り扱うことが出来たとしても、次の次のシーズンくらいからはどこのセレクトショップも追随してきて、すぐに飽和してしまって…ということの繰り返し。
今季で言うと、昨年人気が爆発したCIOTA(シオタ)のコートやデニムをどこのセレクトショップもセレクトし、あっという間に飽和してしまいました…。
だから結局のところセレクトショップって別注品を含めたオリジナルで勝負するしかないんですよね。
オリジナルになにかウリがあるセレクトショップは強いです。
そんな中で「スラックスと言えばココだな」と思っているのがSTEVEN ALAN(スティーブンアラン)。
スティーブンアランはその名の通りスティーブン・アラン氏がニューヨークで創業したアメリカのショップであり、ブランドですが、日本国内における店舗展開に関わるライセンスはユナイテッドアローズが取得、運営しています。
そして日本のスティーブンアランでは、今はもう本国で企画・生産されたアイテムはほとんど取り扱いがありません。
今の日本のスティーブンアランはユナイテッド・アローズの細分化された1つのセレクトショップ形態であり、スティーブンアランのアイテムは「セレオリ」と言って良いでしょう。
ここらへんややこしいところなのですが…。
スティーブンアランは数年前にテーパードシルエットのスラックスがカジュアルシーンで着用されるようになった当初から、そのカテゴリーで良品を提供し続けてくれたこともあって、すっかりスラックスと言えばココ、というブランドになりました。
スティーブンアランのベースはアメリカンカジュアル、アメカジですが、2010年代前半までは細身・モードなテイストのトレンドが強かったので、デニムにTシャツorラフなシャツ、という従来のザ・カジュアルなスタイルでは対抗出来ず、しっかりと綺麗なシルエットで下半身を作る、という発想が必要だったのでしょう。
定番品の型を素材を変えながら継続的に出してくれる安定感と、新規に多種多用な型を出してくれる幅の広さがあります。
特に、同ブランドが継続的に出してくれる「SUPER BAGGY TAPERED」という名前は覚えておくと良いでしょう。
シルエットも腰回りがゆったりとしていて、スソに向かってテーパードしていく…という、今となってはすっかり普及したワイドテーパードと呼ばれる形のスラックスです。
ワイドテーパードのスラックスは、日本人にありがちな脚の弱点をカバーして脚を綺麗に見せてくれるので、ファッションの基礎である「下半身を固める」(こう言うとスポーツの基礎みたいですが…)ことが比較的カンタンに出来てしまいますよ。
すっかり普及したとは言え、スティーブンアランの「SUPER BAGGY TAPERED」シルエットは同価格帯でワイドテーパードシルエットはもちろん「綺麗なシルエットのスラックス」を探している場合は覚えておいて欲しいですね。
これは間違いなく同ブランド、同アイテムの過去最高傑作だ!ということで、先月先行で紹介させていただいたのがSteven Alan(スティーブンアラン)の「120S WL SUPER BAGGY TAPERED HALF EASY-JUST」。
<Steven Alan> 120S WL SUPER BAGGY TAPERED HALF EASY-JUST/パンツ
これはどうしても価格帯的にウールのアイテムとなると化繊混紡となることが多いスティーブンアランのスラックスにしては珍しいウール100%の生地を使用。
この型の春夏バージョンでは初ではないかな?と。
ウールならではの、シルエット形成力の高さ。
見た目の質感も凄く良いし、チクチク感はまったくなく肌触り滑らかな生地感の良さもあって、ほぼケチを付けるところのないアイテムでしたね。
様々な意味で「中途半端」な立ち位置故に、厳しい目で見る必要があるセレクトショップオリジナルアイテムですが、これは十分定価で購入しても良いアイテムだったと思います。
現在は残念ながらオススメのブラックはオンライン及び全実店舗で完売となっており、また再入荷の予定は無いとのこと。
正直これと比べてしまうと、同じスティーブンアランの同価格帯のスラックス達は定価ではちょっと辛い…。
やっぱり比べてしまうと、どうしても「120S WL SUPER BAGGY」の方をオススメしたくなってしまいますから…。
ただそんなスティーブンアランの春夏スラックス達、早くもセールに掛かっております。
「120S WL SUPER BAGGY」と比べると定価ではオススメしづらいけれど、セールに掛かって価格差が生まれるようであれば、俄然勝負になるぞ!と思っていたアイテム達。
しっかり紹介・解説していきたいと思います。
まずは「TW GABA MID/STRAIGHT PANTS-JUST」から。
<Steven Alan> TW GABA MID/STRAIGHT PANTS-JUST
「TW」というのは、テトロンウール、つまりポリエステルとウールの混成生地のこと。
その昔ポリエステルはテトロンと呼ばれていたので、未だにポリエステル・ウールの混成生地をTWと言うのですが、テトロンって今では全く一般的ではないですよね…。
生地的には、ウールのスラックスに見えるよう作られた「ウールの偽物」という感じはしません。
そこは目指しておらず、化繊はソリッドな質感だったり、ややスポーティなテイストとして作用している感じですね。
ウールが入ることによって少しナチュラル感だったり、生地の伸びやかさだったりを出している感じですね。
化繊混紡ってどうしても安っぽいイメージが付きまといますが、これに関してはウールと化繊の良いところが出ていると思います。
もちっとしたコシのある質感で、生地に揺れ感は無いのですが、シルエットの安定感は抜群です。
シルエットは、「MID/STRAIGHT」とある通り、細くもないし太くもない、という本当に中庸なもの。
レングス(丈)もジャストに設定してあります。
この生地感だと、シーズンも問いませんね。
素材的にもシルエット的にも、本当にニュートラルで、そもそも黒のパンツなんてどんなトップスともある程度合ってしまうものですが、これはさらにどんなトップスでもいけますね。
テーパードシルエットの次はストレートシルエット…とよく言われるのですが、巷に出回るストレートはかなり太いものが多いですから、取り入れるのには若干の心理的ハードルがあるかなと。
これくらいだと取り入れやすいと思います。
正直高級感や面白み、際立った洒落感みたいなものには欠けますが、テーパードシルエットもアンクルカットも、かなり普及してトレンド的には一息付いたところがあり、今回紹介するもう1本の黒パンツとともに、新しいスタンダードなパンツとして紹介したいなと。
非常にスタンダードなアイテムなので、今とにかくパンツに困っている!という人に見て欲しい一本ですね。
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