ますます存在感を増すAURALEE(オーラリー)を深堀り!春のデリバリーがピークのドメスティックブランドをどんどんレポートしていくよ!【レポート】
今回は春モノの発売がピークとなっているドメスティックブランドのアイテムをレポートしたいと思います。
今回はAURALEEメイン。
もう少し価格帯を抑えたい方向けのセレクトショップオリジナルアイテムのレポートも準備中なので、もう少しお待ちください。
シャツやスラックスなど、価格抑えめで良いアイテムどんどん見つかっていますから!
※在庫探しには下記ページをご活用下さい
定番品も維持しつつ、新しい要素をどんどん取り入れているAURALEE、早くも春前半戦がデリバリー完了!じっくり見ていこう!
さて、円安、原料価格・人件費高騰などの煽りをもろに喰らっているのがドメスティックブランド達…。
食事をカップラーメンに置き換えてでも(そのカップラーメンすら高くなっているのですが…)、服にお金を出すことを惜しまない!という服好きが顧客とはいえ、昨今の値上がり具合はかなり痛いはず。
服を買う点数を減らしたりして自衛するしかなく、ブランド側も供給を絞る、インバウンドに活路を見出すなど、一部の強者以外は何かしらの変化が求められる時代になってしまいました。
そんな中で、ドメスティックブランドとしてさらにさらに存在感を高めそうなのがAURALEE。
AURALEEですら数年前と比べればかなり値上げはしているのですが、その度合いはまだ比較的…比較的…緩やかな方。
またアイテムの供給数もしっかりあって、少点数しか供給されないブランドも多い中で、全国のディーラーも含めてかなりの量が供給され、発売後即完売で普通の社会人にはどうやっても手に入らない!なんてことが少ないのです。
それでいて、昨今隆盛を極めるフリマアプリなどにおけるリセールバリューも安定して高く推移しており。
ブランドとしての安定感や安心感が、本当にしっかりしています。
だからオススメしやすいし、実際多くの方に満足して頂けるブランドではないかと思っています。
そんなAURALEEの24SSシーズンは、いつになく新しい要素を取り入れ続けています。
よくそんなこと出来るな…というくらいに、「遊んで」いるのです。
それでいて、既存のブランドファンおよび新規ブランドファンが買いやすい定番品も充実。
とにかく展開するアイテムの数が多く、定番品もチャレンジも、両方欲張りなほどに同時進行で楽しませてくれる。
トップブランドだからこそ、という幅の広さを見せてくれます。
ブランドを代表するアイテムの1つになっているのが、ライトウールマックスギャバジン生地を使用したスラックス。
AURALEE Light Wool Max Gabardine Two-Tuck Slacks
ライトウールマックスギャバジンというのは上質な極細繊維のスーパー140’sウールをこれでもかというくらいに高密度に織り上げた生地。
AURALEEは21SSシーズンにおいて、それまでのウールマックスギャバジン生地をライトウールマックスギャバジンへと変更。
よりライトに、通年使用が出来るアイテムにしました。
私も不勉強だったのですが、この手のウールギャバジン生地は薄くする方が難易度が高く、また生地単価も高くなるそうで、それを理由として春シーズン用のアイテムを諦めたブランドもあるくらいです。
それだけではなく、仕上げにウールの伸縮性を活かしてハリコシを最も強く出す加工と撥水加工を施しているため、ゆったりとしたシルエットでアイテムを作ってもシャープでクリーンな見え方がする、ブランドを代表する生地になりました。
さらにさらに22AWシーズンでは、このライトウールマックスギャバジンを使ったスラックスに、従来のノータックストレートシルエットに加えて、ツータックのワイドテーパードシルエットも追加。
AURALEE 23AW Light Wool Max Gabardine Two-Tuck Slacks
2タックの装飾性が加わり、またよりワイド感のあるボトムシルエットを作ることが可能になりました。
あとはトップスは適当に着ておけばスタイルが出来てしまうような、それでいてニコルソンとかあのへんまでは全然行かない、そんなバランスの良い名作スラックス。
ワイドテーパード型ではあるものの、テーパードしていることはあまり感じさせない緩やかさで、わざとらしさがなく。
スソ幅はノータックストレートタイプと同じくらいに収めています。
個人的にはトップスが軽くなればなるほど良いと思っているスラックスで、Tシャツ、シャツ、スウェット、ニットなどをアウター無しで一枚で着てもサマになる、そんなアイテムだと思っています。
定番色となっているトップブラック(「トップ」と付いていますが、ほぼ真っ黒のノーマルな黒です)に加えて、各シーズン限定のシーズンカラーが楽しみなアイテムでもあります。
23AWシーズンのダークブラウンも良かったのですが、24SSは春らしい軽さのあるカーキに加えて、このシリーズでは初の白(表記はナチュラル)がリリース。
AURALEE Light Wool Max Gabardine Two-Tuck Slacks
白パンは難しい…という人が多いと思いますが、その通り、どんなシルエットや素材で作っても白パンは難しい。
ただ今のトレンドからいけば、このくらいの太さで、なおかつシャープさを失わないこのライトウールマックスギャバジン生地で作るというのは一つの正解なのかなと思わせてくれます。
このくらいの太さなら、もはや死語ですがギャル男にはならないですし、イタリアオヤジ(こちらもほぼ死語なので、わからない人は検索してください、そういうテイストのことです)的な雰囲気にもなりづらいですし。
特定の属性に見せずに、白パンを楽しむことが出来ます。
またこのシャープ感を保ってくれる生地のお陰で、ちょっとしたことでだらしなくも見えてしまう白パンを清潔感をもって穿きこなすことが出来ます。
さて、白パンの色味の話もしておきたいのですが、世の中の白パンの白は、だいたい真っ白ではありません。
Tシャツなどでは、漂白をバッチリ効かせた真っ白がありますが、実は真っ白ってパンツに使うと強過ぎる色なんですよね。
本当の真っ白で作ると、まるで下半身が光り輝くみたいな感じになってしまうので。
絵の具で言うと白に数滴ブラウンを垂らしてベージュ方向にしてみたり、ほんの数滴黒と黄色とか緑を足してアイボリー方向にしてみたりといった感じで、とにかく真っ白からズラしていく。
まさに白って200色あんねん、の世界ですが、それくらい白パンって奥が深いんですよね。
ベージュ方向の白パンは、黒やブラウンと相性が良いですが、アイボリー方向の白パンだとネイビーと相性が良くなってきます。
お互い冷たい色味なので。
今回のAURALEEのナチュラルは、どちらかと言うとベージュ方向の白。
間近で見ると結構ベージュっぽいのですが、穿くとしっかり白に見えます。
原則通り、ベージュ寄りの白なので、黒やブラウンと相性の良い色味。
ネイビーとは、絶対に合わないわけではないですが、出来ればそれを最優先とした合わせ方はしないほうが、メンズにおいては無難でしょう。
どちら方向の白パンにも合うチャコールグレーも良いと思います。
まあ本当は、AURALEEらしく、淡いブルーとか淡いグリーンとか、そういうものと合わせるのがブランドの本流なのでしょうが、まずはリアリティを持って穿けることが一番かなと。
白パンって、写真だとなかなか伝えきれないのですが、リアルだとたとえ無難でも穿いているだけでそこそこ垢抜けられるものなので。
AURALEEのパンツはたとえメンズ最小サイズの3であってもしっかり股下は長めに確保されています。
今回のスラックスで言うと股下は公式だと76cmほどあります。
これはおおよそ身長175cm以上無いと、合わせる靴によっては裾上げが必須になってくる長さ。
他のドメスティックブランドだと裾上げ無しで穿けるものが多い中で、裾上げとか俺って脚短いのかな?とか思わなくて大丈夫です。
公式のモデルも、市販品と同じものかは別として(撮影用のサンプルの可能性も)、かなりスソダルダルで穿いてますし。
革靴やアディダスのローテクスニーカーならともかく、ニューバランスなどある程度ボリュームのあるスニーカーと合わせるなら、クッションがかなり気になってくると思うので、裾上げした方が良いでしょう。
白パンツはちょっとしたことで清潔感が無くなるので。
AURALEEのパンツは股下がしっかりあり、なおかつウエストは少し余裕があるため、最小サイズが最もレンジの広い需要があるため、サイズ3から売れていくので。
気付いたらサイズ3がどこにも無い!なんてことになりがちなので、早めに動くのが良いでしょう。
真夏は着れないかわりに、もう少しでも暖かい日には着れる万能な生地感ですしね。
AURALEE Light Wool Max Gabardine Two-Tuck Slacks
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