見出し画像

この春着たいのは、ミリタリー感のない「緑のシャツ」!?

 

 今日はちょっとトレンドの色の話を。
 

この春は、おそらくアイテム的なところで言うと「ロングコートからショートブルゾンへの転換」がさらに進むと思われます。

またざっくりとした色味的なところで言うと、ベージュ・ブラウン系の「温かい・優しい」色味からネイビー系の「冷たい・クール」な色味への転換でしょう。

もちろんこれらは、一気に淘汰がなされてしまうようなものではなく、ここのところアウターと言えばロングコート一辺倒だった人がショートブルゾンを取り入れてみる、ベージュ・ブラウン一辺倒のスタイリングにちょっと青系の冷たい色味を挟んでみる。

そんな形で緩やかに進むと思われます。


そして今春地味に増えたな~、と思わされるのが、「非ミリタリーのオリーブ」カラーのシャツ。

そう、緑のシャツなんです。


オリーブは黒・白・ネイビー・グレー・ベージュ・ブラウンなどと並びメンズの基本カラーの1つ。


ただ、カーキと並んでミリタリーカラーのイメージが強いと思います。


今年の春のオリーブは全然、軍モノっぽくないんです。


IMG_9338-2 - コピー


最近はアイテム紹介、オススメ度を述べてからコーディネートの着こなしポイントアドバイスやワンポイント解説を行っているのですが、私ナル男のnote、なんとフォロワー数7000人を突破したということで、今回は着こなしポイントアドバイスを先にやっちゃいたいと思います。


普段こういうことをやっているよ、というのを定期購入者の方以外にも知って頂きたいので。


今週発売される完売必至のあのアイテム達の話にも触れたいと思います。



難しいイメージの緑のシャツ、意外と簡単!?



 おそらく「緑のシャツ」なんて言うと、「難しい色だな…」と思う方がほとんどのはず。

シャツの色といえば、白やネイビーなどが一般的ですからね。

こういう色のシャツを取り入れたい!でも難しそう…という色に出会った時、無難に合わせられるのが、やはり黒、ということになるんじゃないかなと思います。


IMG_9275-9 - コピー


黒という色は、他の色に影響を与えづらい色。

パンツ・ボトムスはまずは黒いものを買おう、と言われるのも、黒が最もシルエットをクッキリとシャープに線を強く描いてくれるのと同時に、色合わせに困ることも最も少ないからです。

毎日使うような小物なども黒で揃えると、合わせる色に困らなくて済みます。

そんなん当たり前やんけ!と思われるかもしれませんが、昔はまずはインディゴのデニムパンツを穿け!だったんですから、時代は変わりましたね。

今はまずは黒のパンツ、ですもんね。



ただちょっとだけ注意して欲しいのが、ミリタリーアイテムに使われるようなオリーブのように「濁り」、つまり黒っぽさを持った緑である場合。

合わせたアイテムの黒がその濁りと同調して、より引き出してしまうので、コーディネート全体がどことなく濁り感のあるものになり、クリーンな雰囲気が損なわれてしまう、ということです。

今回紹介するような非・ミリタリーのオリーブや緑のシャツなら、この濁りが少ないのであまり問題が無いんですけどね。


ミリタリーっぽさ、つまり濁り感がちょっとでもあるオリーブには、まっ黒ではなく、ダークネイビーを合わせると、この濁り感があまり出ずにクリーンにまとめることが出来ますよ。


IMG_7741-2 - コピー




画像3


ネイビーとグリーンは、色相的にも近い、同じグループに入りやすい色なので、色と色のレベルで合わない、ということが起こりにくい関係でもあります。

黒に近いダークネイビーとまっ黒は、その差も微差も微差なのですが、ダークネイビーは黒と比べてほんの僅かでも色が入っているので、色合わせの工夫をすることが出来、無難な黒に少しだけ差をもたらすことが出来ます。


もっと分かりやすくカンタンに洒落感が出るのが、グレーとの組み合わせ。



IMG_9391-3 - コピー


グレーは、モノトーン、つまり白と黒だけで作られた無彩色の一つ。

だから白や黒と同様に、どんな色とも合わせやすく、かつ白黒にはない柔らかさがあるため、コーディネートにほんの少しだけ抜け感をもたらしてくれます。


IMG_9403-3 - コピー


あまり明るいライトグレーのパンツだと、トップスにこれまた明るい色を持ってきたときに上下で明・明となってしまい、全体的にボヤッとした印象になるので、難易度が高くなります(全体のトーンを明るめで統一したスタイルは上級者向けです)。

ちょっと暗めのチャコールグレーだと、黒ほどではないにしてもシルエットをクッキリとシャープに線を強く描いてくれるというメリットもあるので、まずはグレーのパンツとしてはチャコールグレーを選ぶと良いでしょうね。


色相表で緑とは反対方向にある赤系グループの茶色などを合わせるとグッと上級者感は出ますが、そのぶん色同士のバランスを壊してゴチャゴチャっとした印象になるリスクもあります。

合う場合もあるし、合わない場合もある、ということなのです。


このあたりは、私のファッションにおける考え方の基本となっている「同調」と「相反」の基礎コラムを読んで頂ければ良いかなと思います(宣伝です)。




今後も読んでいなくても都度都度フォローしていきますし、読んでいなくてもコーディネートのポイントが理解出来るようにしていくのでご安心を。


ここから先は

10,929字 / 25画像
随時更新。その月に配信される有料記事はもちろん、過去の多数のマガジン収録記事が読めます。最低限の更新(週1本程度)は保証しますし、本数にはこだわらず情報と考えを必要な時に必要なだけ供給することを心がけます。 絶対損はさせません。

随時更新。その月に配信される有料記事はもちろん、過去の多数のマガジン収録記事が読めます。最低限の更新(週1本程度)は保証しますし、本数には…

サポートも毎回大変ありがたいのですが、「スキ」を押して頂けることや、シェアして頂くこと、またコメントを頂けること等、そうした皆さんの反応がとてもとてもとても励みになります! もっともっと精進してコンテンツを充実・発展させていきたいと思います。 応援よろしくお願いいたします!