UNIQLO and JW ANDERSON(アンダーソン) 22SS、ユニクロ不遇のコラボ、意地を見せる!?
ここ数年、ユニクロの注目度を上げるカンフル剤な役割を果たし続けてきたデザイナーズコラボシリーズ。
ただ、その中でも不遇を囲っているように見えるのがUNIQLO and JW ANDERSON…。
やっぱりそのデザイン的な遊び心が、ユニクロとは相性が悪く、「それ(デザイン)が無ければ良いのに」と言われてしまう始末…。
元々はユニクロUに並ぶものになるかのように、大々的に始まったコラボシリーズではあるのですが…年々規模を縮小したり、時期的に他のデザイナーズコラボの後に回されたり。
昨秋は部屋着シリーズのような扱いをされてしまったり…。
おそらく何年間と決まった契約期間を全うしなければならない(から打ち切れない)のだと思うのですが、それにしても不遇感のあるコラボです。
ただ今春は、ユニクロ+Jが終了し、ちょうど昨年プラスジェイが発売された時期にアンダーソンの春夏コレクションが発売されました。
全くテイストが違いますから、プラスジェイの代替にはなろうはずもなく、注目度も比べようもないのですが、それでも意地を見せていると思いますよ。
アンダーソンに関しては、コラボだからと言って、無理やり取り上げても…という感じで毎回紹介は2、3点程度だったり、ときには全く紹介しなかったこともあったのですが、今回は歴代アンダーソンと比べて「なかなか良い」という手応えです。
相変わらず「これはどうやってもダメだ…」みたいなアイテムも散見されますが、今回のコレクションは3アイテムだけ見ればOKです。
できれば先の3連休中に速報レポート的なものを出したかったのですが…。
ちょっと前半雨に祟られて、3月ラストスパートに向けてしておきたかったリサーチに遅れが出てしまったり、オンラインストア限定のサイズを試したかったということもあり…。
何より一番は、今回は提案の仕方がより大事かな…と思い、即完売といったことも考えづらいコレクションではありましたから、あまり速報といった形ではなく、じっくり提案を考えさせて頂きました。
オーバーサイズブルゾン(カラーブロック)
まずは一番印象深いこのブルゾンから。
いやーインパクトありますよね。
生地的に言うと、昨年のプラスジェイのコートなどと同じ、塩縮のような細かいシワ感を付けたナイロンです。
プラスジェイと違うのは、やはりこのカラーリング。
プラスジェイはとにかくシックをイメージしたものでしたからね。ただその割にユニクロの限界か、ちょっと安っぽくなってしまって、その狙いとのギャップがありましたが。
アンダーソンは諸々チープなところも許せるテイストですし。
この裏地メッシュも、プラスジェイでは安っぽさを際立たせていましたが、アンダーソンだとテイストに合っていて別に気にならない。
私としてはレトロなスポーティージャケットではなく、旧来型(健在ですけど)のドメスティックブランド、FACTOTUMやnonnativeを想起させる素材感とカラーリングの組み合わせなんですよね。
これ結構出来が良い、みたいなところは、実物を目の前にして頂ければ、何となく分かって頂ける、細かいことをダラダラ解説しなくとも実感できるレベルに仕上がっているのではないかなと。
特に首周りのディテールが良く出来ています。
重過ぎず、軽過ぎない、ちょうど良いバランス感で。
ユニクロのショートブルゾンとしては、定価7990円は決して安くはありませんからね。
今季ユニクロUでちょっと話題になった、オーバーサイズフーデッド ブルゾンも7990円ですからね。
アンダーソンだからってなめるなよ、と。
本気も本気のアイテムじゃないでしょうか。
ただ…これ見たときに誰もが思うのは、そう、
「どうやって合わせよう…」。
57 OLIVE(オリーブ×ブラウン)、66 BLUE(ブルー×レッド)、どちらにしてもレトロなマリンジャケットから着想したということで、このカラーリングはこのアイテムのキモと言えますが。
おそらく何を合わせてもしっくり来ることはなく、このブルゾンとは違和感が生じるでしょう。
トーン(色調)が、街着のそれとは全く違うので。
その違和感がオシャレ、となるべきアイテムでしょうし、あとはその違和感の中でどう都会的に仕上げるか?
「山登りに行くのではなくて、オシャレで着ているんだよ」というメッセージをコーディネートに落とし込めるか?ではないかなと。
もうね、本当すぐに野暮ったくなってしまうので。
本来的な意味で、調和する、「合う」アイテムは、例えばリブパンツみたいなスポーティーなアイテムなのでしょうが、それも素材感などを気を付けないと、山登りでなくとも「ランニングですか?」みたいになる。
だから、ちょっと即席ではあるのですが、いくつかコーディネートパターンを作ってみました。
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