レザージャケット特集!ギリ手が届くセレクトショップオリジナルで最上位アイテムを紹介していく!【フィーチャー】
かつてなく暑かった、ほぼ夏と言って良かった9月もあっという間に終わり。
来月こそは本格的な秋の訪れとなりそうです。
今月無印特集もまたやりたかったのですが、どうにも最近出たアイテムまで網羅したくて、少し遅れています。
来月10月6日にはユニクロUが発売ということもあり、そこと上手くリンクするような構成にしていく予定ですので、もう少しお待ちください。
やっぱりユニクロUの方が良かった…とならないように考えていますので。
「レザーカーコート多過ぎ問題」と、それでも一番良いと思ったセレクトショップオリジナルカーコートについて
今、本当にレザーがトレンド。
合皮・天然皮革問わず、価格帯問わず充実していますし、これだけ酷暑でなかなか秋冬物アウターへのテンションが上がらない中でも反応も上々。
今コート類が今ひとつコレといった形、「売れ線」を作り出せない中で
「今年はレザージャケットを買おう!」と決めている人が多い気がします。
ただ、じゃあどんなレザージャケット買えば良いのか?というのが、様々な情勢から難しくなってきているんですよね。
まずここのところのレザージャケットトレンドは「カーコート」型を中心に動いていました。
カーコートは、防寒性の低い時代に車に乗るために着られていたもの。
年代によって丈感が異なるものの、概ね膝上の、コートとしては短めのものが多いですね。これは運転の妨げにならないため。
レザージャケットといえばレザーライダースを思い浮かべる人は多いでしょうし、実際2010年代はレザーライダースが主流でした。
ただTOKYOBASEグループ(STUDIOUS、UNITED TOKYOなど)をはじめとして、比較的安価にレザーライダースを作るようになり、結果大量にレザーライダースを着ている人が生まれると徐々に特別感が無くなってしまいました。
ちょうどビッグシルエットトレンドが到来し、洋服全体にリラックス感が求められることも相まって、タイトなレザーライダースはトレンドではなくなり。
そして2020年代に入り、レザージャケットの主役となったのがこのカーコートタイプなのです。
レザーのカーコートはまず古着から火が着きましたが、その名の通りコートですから、ジャケットほどコーディネートについてあれこれ考えることなくばさっと羽織ることが出来。
タイトでも無いので、締め付け感もなく、リラックスして着れるんですよね。
GAPなど、かつて量産品として作られたものでも古着でそこそこの値段で取引されることになっています。
それもあって、この秋はレザーカーコートを出していないセレクトショップの方が珍しいくらいに、どこもレザーカーコートを出しています。
元々昨年冬〜今年春の段階で「レザーカーコート増え過ぎ問題」というか、まあ渋谷とか歩いていると何人着ているんだ…という状況だったのですが、今年の冬はこれがさらに進みそうな情勢です。
で、これに関しては良いこともあって。
カーコートが流行って、皆が欲しがって、色々なところが作ると「競作」状態となってその中から一番良いものを選べるのです。
今、セレクトショップオリジナルの価格帯(大体4万円〜5万円)で一番良いカーコートは、JOURNAL STANDARD relumeのものです。
JOURNAL STANDARD relume Relume Original ラムレザー カーコート
今季初めてレザーカーコートを作るところは多いのですが、JOURNAL STANDARD relumeもその一つ。
カーコートはデザインで差を付けることが難しく、どこもほぼこの形。
チンストラップ(エリを留めるためのストラップ)が付くか付かないかくらい。
またこの価格帯だとレザーの品質的な差も付けづらく、方向性の差異こそあれど、際立って「これは革質が良い!」なんてことも言いづらい。
となると、あとはシルエット的な話になってくるのですが、これは羽織った姿が本当に綺麗です。
まず着丈が良くて、ある程度長さを出しているので、バランスが取りやすいんですね。
よく着丈が短いとバランスが取りやすいなんて言いますが、短ければ良いわけではなくて、短いとコートというよりブルゾンやジャケットに近くなってしまって、かえってバランスが取りづらいこともあります。
これはやや長めに取ることで、あくまでミドル丈のコートとして、コーディネートなどあまり考えず、バサっと羽織るだけで成立する、カーコートに求められている着方をするのにちょうど良い長さです。
ここからほんの数cm短くするだけで、途端に着づらくなったりしますからね。
インナーの着丈なんかもほぼ気にすること無く、カットソーでもニットでもスウェットでもシャツでも、ある程度何でもオッケー。
また肩からアームに掛けての落ち方が綺麗で、そこもまた羽織った時にサマになりやすい大きな要素です。
一般的には、やや長く感じる方が多いと思うのですが、トレンド的にはこれくらい長さがある方が良い。
そこらへんもよく抑えられています。
やたら肩がデカくて、綺麗に落ちるというよりは張ってしまうようなレザーカーコートもあるなかで、この肩からアームに掛けての落ち方の良さは目を引きましたね。
本当数が多くて全部着るの大変だったのですが、自分自身もそうですし、モデルの子に着てもらった感じも抜群でした。
革質はこの価格帯では差がつかないと言っても、綺麗な方向性と古着っぽい方向性があると思いますが、これはやや後者寄り。
この価格帯で綺麗な方向性目指すとピカっとしちゃうのですが、そういう感じはなく、ところどころシワ感があってこなれた質感です。
もちろん高級感はちょっと感じ取れないのですが、レザーの高級感を競う時代でも無いと思うんですよね。
このジャケットはラムレザーを使っており、柔らかい。
今この価格帯でレザー買うならラム一択になります。
理由は、リラックスした洋服に慣れすぎた私達に固い牛革はもう絶えられないから。
レザージャケットの老舗中の老舗、Schottが今もこの価格帯で牛革のレザージャケット作っていますが、この価格帯の牛革だと硬くて、とてもではないですが着れません。
このランクの牛革がラム並みに柔らかくなるには下手すると数シーズン掛かるので。
「レザーは育てるもの」的な発想で、そこも含めて楽しんでいた時代はありましたが、今はあまりそういう時代ではないのかなと思います。
今季この価格帯でレザーカーコートなら、まずはこれがイチオシです。
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