見出し画像

4人席、横並び

楽しく、カジュアルに、弱視難聴の日々を発信しております奈良里紗です。


難聴のある私が困ることの1つ、それは外食。

私の聴力は静かな環境ではそこそこ聞こえるのですが、レストランやカフェ、居酒屋のように、周囲がざわざわしている環境では途端に聞こえにくくなってしまいます。

私の場合は対面で座るより、横並びに座ったほうが聞こえやすいので、2人で外食にいっても基本的に横並びで座ります。

横並びでも、周囲のGBMが大きいお店やたまたま隣に座った人がもりあがっていると会話が成立しないことも。

おしゃべりしたくてお店に入ったのに、そういうときにはとても残念で相手に申し訳ない気持ちになってしまいます。

さて、写真は日本に帰ってきて食べたとんかつ。

とんかつ定食の写真


イギリスにいたときは、特に豚肉を食べる機会が少なく、意識的に豚肉を買って調理していました。宗教上のこともあり、豚肉は避けられているのかもしれません。

でも、やっぱり、豚肉はおいしい~。

とんかつは、だいたいロースかヒレをチョイスすればいいという意味で、視覚障害者はメニューを選びやすい食事の1つ。

このお店では、とんかつソースが3種類も!

店員さんの声はマスク越しでだいたい聞こえないので、一緒に食べる人に聞くこともありますが、今回は、おはしでちょこっとソースをつけてなめて判断。

真ん中のソースは、わさびがきいていてちょっと大人な「味。まだまだ、こども舌な私には100年早いお味だったので真ん中以外のソースを使うことに。笑

ちなみに、こういうお店にいったときには、
「ごはん、お味噌汁、キャベツ、おかわり自由だって」
と情報を伝えてもらえると嬉しいです。

自分からきくのはちょっぴりはずかしいという人もいれば、
あまり外食経験がなく、おかわり自由制度を知らない視覚障害者もいます。

店舗によってこのおかわりのバリエーションも違ったりすると思うので、見える人があれこれ教えてくれると嬉しいものです。

そして、視覚障害のお子さんのいらっしゃるご家族の皆様、お子さんがロースとヒレの違いを理解しているか確認してみてください。

ロースとヒレの違いがわからなくて、選べない、なんとなくみんながロースというからロースを選んでいるなどありえますよね。

あと、だいたいロースよりヒレのほうが値段がちょっと高いみたいなことも教えておくと、将来、本人が外食をするときに、
「今月は金欠気味だからロースにしておこう」
とか選びやすくなりますよね。

見える人なら見て勝手に学んでいけることが視覚障害があると未学習のまま大人になってしまうこともありますから、ぜひとも外食を学びの機会にしてみてくださいね。

それにしても、おいしゅーございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?