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選択肢がたくさんあることを知ってほしい&専門家に相談して決めてほしい

「視覚障害があります」
というと、さぞかし不便な生活を送っているのだろうと想像されることが多いのですが、実際はそれほど不便を感じずに生きています。

大学で授業をするときに、
「困ることはどんなことですか?」
と尋ねられると、一瞬、答えに困るぐらい日常的に
「大変だ、大変だ!」
と感じながら生きているわけではないのです。

なぜ、それほど不便ではないのかというと生活をする上での様々な選択肢を知っているからだと思います。

例えば、冷凍食品を食べるとき、調理法が見えなくてわからないということが発生します。

このとき、私はいくつかの選択肢の中から自分のやりやすい方法をチョイスすることができます。

例えば、
・拡大読書器という視覚障碍者用の機器を使って拡大してみる
・ルーペを使ってみる
・iphoneで写真をとって拡大してみる
・ヘルパーさんに見てもらう
・Be my eyesというアプリを使って誰かに見てもらう
・電子レンジの冷凍食品温めモードを使う

ね?
こんなにたくさんの選択肢があるのです。

ただ、このことを知らないと
「視覚障害があると冷凍食品を調理することもできなくなる」
という「できないこと」探しになっちゃうんです。

私も視覚障害者になりたてのころはそうでした。

できないことだらけでした。

それがどんどんできる化していったのは人との出会いでした。

同じ視覚障害のある人との出会い、
専門家との出会い
これらによって私の選択肢は格段に増えていったのです。

当事者とのつながりは
「そんな方法もあるんだぁ!」
という新たな発見があります。

一方でその人のやり方が私にあっているかどうかといえばそうではないこともあります。

こういうときは、専門家に助言を求めるのが一番です。

あなたには困ったことがあったとき相談できる専門家はいますか?

かかりつけ医のように、困ったことを相談できるロービジョンケアの専門家とつながっていると、きっと、自分では思いつきもしなかったような選択肢を提示してくれるはずです。

たくさんの選択肢は暮らしを、人生を豊かにしてくれますよ。

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