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ジェネラリスト市場、日本!このままでは危ない

楽しく、カジュアルに、障害に関する情報を発信しております弱視難聴の研究者なら里紗です。

さて、私は17歳のときに視覚障害と診断され、途方に暮れるわけですが、幸い、プロフェッショナルな支援を受けることができ、あれよあれよと物事がすすみ、大学に進学することができました。

その後も、困ったときには支援が得られたからこs、今、こうしてイギリスのバーミンガム大学で国際客員研究員として研究に取り組むこともできています。

もし、あなたが脳卒中でたおれたら、すぐに救急車がやってきて、救急隊員が判断をして、より適切な病院に搬送され、そこで治療を受けることができます。
脳卒中でたおれて、手術が必要なときに、精神科医が治療にあたるなんてことはないわけですよね。

救急車に乗務している隊員が、3年ごとに人事異動があって、3年間は救急車、3年間は消防車、3年間はパトカーなんていうこともないわけですよね。

当然、術後のケアもその道のプロがかかわるからこそ、脳卒中でたおれたとしても、一命をとりとめることができます。場合によっては、リハビリによって元通りの生活、あるいは、それにちかい水準まで回復することもあるでしょう。

ところが、視覚障害分野においては、プロフェッショナルな支援がどこへいっても受けづらい状況があります。
それこそ、1人の専門家が、脳卒中の患者も、統合失調症の患者も、心筋梗塞の患者もすべてカバーしなければならないような状況にあるのです。

その結果、どうなるか、一番困るのは患者であることはいうまでもありません。

人生100年時代において、人が視覚障害にあんる可能性はどんどんあがっています。私たちの眼は、50年間ぐらいであれば、ぎりぎり何の問題もなく使うことができますが、残りの50年間はそれなりのメンテナンスが必要なのです。

なぜ、こんなにもプロフェッショナルがいないのか、それは国が社会がジェネラリストを求めた結果です。

イギリスン医療制度をみてみても、ジェネラリストがまず入り口になっていますが、ジェネラリストがこれは専門家からの治療が必要と判断すれば、その道のプロから治療を受けることができます。
ダブルデッカーバスと同じで、2階建ての仕組みになっています。

日本は、すべて平屋でなんとかしようとした結果、ものがはいりきらない状況なのですね。困った困った。

じゃあ、どうすればいいか。

2階建ての仕組みを作り、ジェネラリストは残しつつも、プロフェッショナルをきちんと育てる必要があります。

今日も私のところには駆け込み寺的に相談がよせられています。もちろん、私は全力でサポートをします。でも、私だけが頑張っても限界があると思うのです。社会全体をよりよいものへひきあげるためには。

最後まで読んでくださりありがとうございました。
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