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#障害者

障害者に対して「失礼」にあたるNGワードって何ですか?

障害者に対して「失礼」にあたるNGワードって何ですか?

弱視難聴の研究者@奈良里紗です。

よくご質問いただくことの1つに
「障害のある方に聞いてはいけないことや失礼にあたるようなことは何でしょうか」
というものがあります。

では、質問です。
「あなたの性別に対して聞いてはいけない質問や失礼にあたるようなことはあるでしょうか?」

私は障害=属性の1つだと考えています。

私は障害者という属性のほかに、女性という属性ももっています。

女性に対して、

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通常学級で過ごすグレーゾーンの子どもに対しての支援ってありますか?

通常学級で過ごすグレーゾーンの子どもに対しての支援ってありますか?

皆さん、こんにちは。奈良里紗@身近に感じる障害科学に関する情報発信をモットーに活動しています弱視難聴の研究者です。

さて、今日の質問はこちら。

「通常学級で過ごすグレーゾーンの子どもに対しての支援ってあるのでしょうか?」

いい質問ですね!!

グレーゾーンのこどもたち、つまり、障害として正式に認定を受けていない、あるいは、医師からの診断書などがないこどもたちのこと。

でも、本人、家族、ある

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お金を使うかどうか=学び×貢献の有無で即決が吉★

お金を使うかどうか=学び×貢献の有無で即決が吉★

こんにちは。弱視難聴の奈良里紗です。

「奈良さんって、何やっているんですか?」

今日もまたもや言われてしまいました。笑

「何をやっているんですか?」
といわれると、
「いろいろ」
となんともあいまいな答えになるわけですが・・・

さて、今日は「お金」にまつわるお話。

日本人はマネーリテラシーが低いとよくいわれるそうですが、
そりゃ、しょうがないでしょう。だって、そういう教育を受けてこなかっ

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私が銀行の窓口にいきたくない理由

私が銀行の窓口にいきたくない理由

銀行の窓口ほど、いきたくないと思うところはない。

なぜかって。

視覚障害のある私は書類を代筆してもらう必要がある。

銀行はお金を扱うところだから、慎重になるのは当然だと思う。

だがしかし、最初から視覚障碍者が利用しない前提で作られているため、「代筆」に関するハードルがめちゃくちゃ高い。

金融庁がもうずいぶん前から、視覚障碍者に対する代筆は銀行のサービスとして提供するべし!としているものの

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視覚障害のある奈良さんは、どんなときに社会の障壁を感じますか?

視覚障害のある奈良さんは、どんなときに社会の障壁を感じますか?

本日もご質問いただきましたので回答していきたいと思います。

普段、生活をしていて「社会的障壁が!」とかんじることはあまりありません。
ただ、思い返してみると、いくつかの場面でそういったことに苦しんだと思います。

1.テーマ―パークにて視覚障害者は付き添いがいないと乗れないといわれた
2.資格試験を受けるとき、自分の読み速度に応じて柔軟な合理的配慮をうけることができなかった
3.出産したときに、

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近く障害者はどうやってはかりを使っていますか?

近く障害者はどうやってはかりを使っていますか?

パンを作ったり、ケーキを焼いたり、様々な場面で必要なのが図り。だけど、どれもこれも視覚的に測定するもので視覚障害のある人は秤を使うのは難しいのではないか?と思われている。
もちろん、私も自分が視覚障害者になるまではそう思っていた。
だけど、世の中には便利なものがあるもので秤で測定した数値を音声で教えてくれるものもある。しかも、市販されている商品の中にこのような機能が付いているものもある。ちょっと前

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障害は個性だと思いますか?

障害は個性だと思いますか?

視覚障害のある高校生からいただいた質問。
障害は個性だと思いますか?

私の答えは、
障害は障害、障害以上でも障害以下でもない。

ただ、自分にとって障害とは個性であると考えている人の考え方を否定するつもりもない。自分にとって障害は個性であると感じているのであればそれで良いと思う。逆に、障害者として生きる事に辛さを感じている場合には到底それは個性にはなり得ないだろうし本人の中でも極めてネガティブな

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役所で補装具や日常生活用具を申請するときの工夫

役所で補装具や日常生活用具を申請するときの工夫

補装具や日常生活用具という言葉、そもそも、知らないという視覚障害当事者は少なくない。

補装具は白杖や遮光眼鏡、単眼鏡等のこと。

日常生活用具は拡大読書器や音声体重計、音声時計や触覚時計などなど。

言われれば、
「あぁ、そのことを難しい言葉でそんなふうにいうんだぁ~」
というぐらいの認識ではないだろうか。

私もそうだった。

そして、これら私たちの生活を快適にしてくれる、あるいは必需品である

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どうやって勉強していますか?

どうやって勉強していますか?

よく視覚障害のある学生さんや保護者の方から
「どうやって勉強していますか?」
という勉強法に関する質問をいただくことがあります。

視覚障害ゆえに工夫している勉強法というものがあるにはあるのですが、今回、この本を読んで
「あ、これって視覚障害者固有の学習法ではないのかも」
と気づかされました。

その本とは、「東大No.1頭脳が教える頭脳の鍛える5つの習慣」というもの。
https://www.a

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