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勝利者となるために ~徳川家康と天武天皇~

経営者として成功するコツ。
効率的な勉強法。
最高の決断の仕方!

現代もっとも必要な知識を教えてくれる人は、高名なビジネスマン…
たとえば松下幸之助とか、稲森和夫とか。

お手本となるかたがたくさんいますけど、そこにまじってよく登場するのが「徳川家康」です。


徳川家康の先生

戦国時代の国造りを会社の経営になぞらえて
成功した戦国武将たちの「リーダーシップ」とか「手腕」とか「決断」とかを学ぶことが今も盛んです。

特に徳川家康は、その中の覇者。最終的に勝った人。
今でもその戦術から生涯から、どんな人柄だったのかまで取り沙汰されるわけでしょう。

では、この徳川家康が学んだ人は?

我々がお手本にしたい「家康」の「先生」ならば、もっと色んなことを教えてくれそうです。

家康のブレーンはきっとたくさんいたでしょうが、その中でも「古代の王」として名を馳せる人こそ「天武天皇」です。

天武天皇と壬申の乱

天武天皇。

今から約1350年前、日本の基礎を形作った天皇です。

彼は元々、兄・天智天皇の右腕として働いていた人でした。

当時、皇位継承は兄弟間で行われていましたので、兄の跡を継ぐのは自分だいう自覚を持ちつつ、新しい国造りに邁進する兄を全面的に支えていました。

古代の日本に色んなターニングポイントがありますが、そのひとつがお隣の超大国「唐」の勃興です。

あの巨大な中国大陸をまとめ上げ、一つの国へと導いた唐。

その国の巨大さは、イコール軍事力の巨大さでもありました。

唐と地続きで繋がっている現在の朝鮮半島は、あっという間に唐と手を組んだ新羅に統一され、次は日本が取り込まれるのか!?と戦々恐々としていた頃です。

日本としては、国内を整え、国外にも打って出なければいけない。
非常に難しい舵取りの真っ最中でした。

天智天皇の政治は、日本国の運命を左右する非常に大事なものでした。

その右腕として働いていたのですから、その両方にのしかかる責任と重圧。そして、兄を助けることは日本を助けること。いずれ兄の跡を継いで自分が天皇になった時は、さらに良い政治をしなければならない…。

身命を賭して兄のもとで働いていたはずなのに、なぜか徐々に政治の中心から遠ざけられ始めます。

そのうち、兄の子供であり、自分に取っては甥にあたる青年・大友皇子が、重要なポジションに抜擢される。天武天皇は「東宮」という次の天皇候補(皇太子)とに任命されていましたが、大友皇子は「太政大臣」に据えられました。これは、これまで天武天皇が担ってきた仕事を奪うことと同じだったのです。

そんな中、兄が病に伏します。

お見舞いに上がった天武天皇は、兄から「皇位をお前に譲りたい」と打ち明けられました。

しかし、天武天皇には分かっていたのです。
これが罠であることを。
まんまと「皇位くれるんですか~ もらいまーす」なんて言った日にゃあ、兄はがばっと起き上がって「貴様…皇位がほしくてたまらなかったんだな! 貴様が皇位目当てに働いていたのか、そうでないのか試したのだ! すぐさま逮捕だ~」
となりかねないことを。

天武天皇は、兄がかつてのように、自分を信頼してくれなくなっていたことを知ってしまっていたのです。

「私は病気がちで(うそ)とても皇位は告げません。あなたの跡は、大友皇子にお譲りになさいますように」

そう言って、即座に髪をそり、武器を放棄して吉野にて仏道修行に入りました。

天武天皇が、本気で仏道修行に邁進するつもりだったのかはわかりません。

しかし、少なくとも吉野に退いたあとも…自分を追撃するようなそぶりが見え始めた時、彼は決断したのです。

戦うことを。

日本国史上、最大の内戦。
そして非常に近しい血縁同士。
お互いが、皇位を継ぐ血を持っている者同士が争った最初の大戦でした。

これを「壬申の乱」と呼びます。

戦場に選ばれた場所こそ関ケ原。

そう、壬申の乱から約1000年後に天下分け目の大戦として名を馳せた「関ヶ原の戦い」は、天武天皇の「壬申の乱」にその原型があるのです。

徳川家康が布陣した「桃配山」こそ、天武天皇が布陣した場所でもあります。

徳川家康は、天武天皇に学ぶことで、天武天皇と同じ天下を手に入れました。

壬申の乱について語るイベントやります!

この壬申の乱について語るイベントを東京でやります!

この戦争は、古代を語る上で欠かせない大きな節目です。

ここから生まれたたくさんのドラマは、今の私達に「絶対に争ってはならない」ときびしく語りかけてきます。

また、現在の日本の原型ができたのも、この戦争で天武天皇が覇者となったからでした。

過去を知ることで、今の私達のなすべきことを知ることができます。

■なぜ古代と戦国時代の英雄は「関ケ原」を選んだのか?
■身内で殺し合う悲劇…戦後もつづく悲しみの連鎖を万葉集から学ぶ
■チーム天武の大脱走!? 最後にものを言うのは体力やんね!フルマラソンなみの大脱出
■日本のはじまり~神様の物語「古事記」 歴史書「日本書紀」 すべては天武天皇から始まったお話

天下分け目の関ヶ原ナイト!
ぜひお越し下さい\(^o^)/

【イベント情報】
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『忠内香織の天下分け目ナイト!/旅するmikibar』

◇日時:2022年9月2日(土)
夜18時30分~21時00分頃まで
(開場18時00分より)

◇会場:基地キッチン
台東区浅草橋1-19-1 祥松ビル4階  EDITORY浅草橋内
URL https://kitchkitchen.tokyo/
JR総武線 浅草橋より徒歩1分

◇参加料:おひとり様 3,000円
(奈良にちなんだ軽食&ドリンク付)
※フード&ドリンクは個別にお出しします。
※飲み物はアルコール/ノンアルコールそれぞれご用意ございます。

お申し込みは(5) 忠内香織の天下分け目ナイト!/旅するmikibar | Facebook
にて「参加する」ボタンを押していただき、ただうち香織か林美貴までご一報下さい。


冒頭イラストはみんなのフォトギャラリーよりすがみはなさんのものを拝借しました。はなさんありがとうございました。


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