奈良で過ごす良さ
奈良のお寺の行事。特に今年は東大寺さんの節分行事、法隆寺さんの修二会のあとの鬼追いを見学させていただいて、すごく楽しかったんですね。
東大寺さんの節分行事では、豆まきする人の中に、東大寺さんが手掛ける福祉事業に関わりのあるおばあちゃまが車椅子で登場して、法隆寺さんの鬼追い式では、地元の子供たちがキャーキャー言う姿を目の当たりにしました。
豆まきに登場するのが芸能人とか話題の人でなくて、支えてくれる人や大事にしている人、そして地域の人というのが、すごくいいなと思ったのです。どこに重きを置いているのかが見える気がして。
法隆寺さんの鬼追いは始まるのも遅い時間だし、ふつう子供はあまり来ないと思うのですけど、けっこう沢山来てました。
親御さんも子供の頃来てたんじゃないかと思います。
どちらもそれぞれの理念や伝統や、大切にしてきているのものの上にあるのがよく分かる光景でした。
2月のいまじぶんってすごく寒いじゃないですか。
もう外に出たくないし、なんなら一日中こたつにはりついていたい。
でも、そこをあえて出かけていって、福をわけてもらって、真摯に祈るお坊さんの姿を見て、名前も知らないひとたちと鬼を見てさわぐ。
奈良の行事やお寺が守っているものに心を寄せていく。
奈良で過ごす良さがここにあります。
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