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酒好きな父と。酒を飲む

あと何回、父とお酒を酌み交わせるだろうか
実家に帰るたびに父とお酒を飲むようにしている
今年のお正月も一緒に飲むことができた
お酒が好きな父
お酒を飲む口実ができてうれしそうだ

父が「うれしい」と言葉にすることはない
「わたしもお酒のむ」と言うと少しだけにこやかに、いそいそとお酒をとりにいくのでたぶんうれしいのだろう・・と想像している


わたしは体質的にお酒は飲めるが、家では飲まない
わたしにとってお酒は必要不可欠なものではないからだ

非日常として誰かと空間をともにするとき、少しだけ口にする
もちろんそんな時でも飲まなくてもいいのだけど
でも父が少しだけうれしいと思ってくれる気がして、わたしもお酒を飲む

いつか父もお酒が飲めなくなるのだろう
あるいはお酒は飲めても、わたしのことを認識しなくなるかもしれない

お酒の味とともに父との限られた時間も味わいたい


そういえばここのところ父にプレゼントを渡していなかった
今年の父の日にはお酒を贈ろうか
わたしも飲める大吟醸を

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