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【ヨガ日記】意味を求めることの無意味さに気づく

なんで生きてるんだろう?
なんで自分は生まれたんだろ?
なんでこんなに辛いんだろう?

アイディンティティクライス。
実存的危機。
色々な呼び名がありますが、端的に「生きてる意味がわからない」という状態です。
多くの方が体験したこと、思い悩んだ事があるでしょう。

この悩みは誰が知りたがっているのでしょう?

これは大脳新皮質です。

脳幹という部分は、ひたすらに生きようとしています。
今この瞬間も体に栄養や酸素を運び、その量や濃度を調整し、体温や水分量を調整し、とにかく生きようとしています。

大脳新皮質というのは、空想が好きで、すぐ物語の世界に没頭してしまう癖があります。
生きている意味というのも空想の世界です。
現実の世界は、生きているという現象しかありません。
そしてその生きるということは実は大変なことで、脳幹は必死になって生きるための仕事を大脳新皮質が寝ている間にもしてくれています。

つまり、現実の世界には意味などなくても生きるという大前提があります。
しかし、空想の世界では、意味を求めて彷徨ってしまうのです。
空想の世界では、意味がわからないと不安という恐怖が襲ってくるからです。
この恐怖は、現実の恐怖ではありません、空想の恐怖です。
実際にサイオンがいたら多くの人は必死に逃げます。
その時には、空想に浸ってられないからです。

面白いことに、生きる意味を探している人の多くは、そういう現実の恐怖には晒されていない人です。
目の前にライオンはいないのに、恐怖が怖いので、安心のための意味を探すのです。

まず、不安が襲ってきたら、それが空想なのか現実なのかを見定めましょう。
空想は相手にする必要はありません。
現実の恐怖や不安は払拭しなければいけません。
なぜなら死んでしまうから。
逃げる必要がありますし、または戦う必要があります。
空想の場合は、現実に戻りましょう。

呼吸をしている現実に。
食べ物を消化している現実に。
体温を調整している現実に。
体は確実に生きようとしています。

意味というのは、物事の関連性の中で勝手に作られるものです。
偉人や歴史上の人物を見てみて下さい。
彼らの功績や功罪を同行言っているのは、後世の我々です。
つまり自分の人生も死んだ後に後世の人達が勝手にいうものですから、自分が生きている時には気にする必要はありません。
自分がしたいこと、自分の信念の赴くままに生きれば良いだけです。

良い親だった、悪い親だった、、、それは子ども達が後から決めます。
良い職員だったダメな職員だった、、、、それは退職した後に残った人達が勝手に決めます。
良い先輩だった、悪い先輩だった、、、それは後輩が後から決めます。
自分にとっては今すべきことに集中して、快適な状況を見つけ、自分らしく生きれば良いのです。

意味という空想に振り回されないこと。
意味を探すという事が無意味だと気づければ、空想から自由になります。
今を現実を見ていきましょう。

ヨガにはそういう現実を見つめる力があります。
体を動かし、呼吸に意識を向け、空想から現実へ。
ないものをあるという空想から自由になり、自分らしくいる練習です。

アーサナアナトミカルアプローチは、ヨガの古典的な教えを大切にしつつ、現代の科学に基づいて安全で効果的なヨガの実践を伝えています。

お近くにもアーサナアナトミカルアプローチを学んだ先生がいると思います。
生きてる意味を探したくなったら、ヨガをすると良いでしょう。
それも理にかなったヨガを。
現実に生きると空想から自由になります。

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