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なにもできなかったから、なにもかもしてやろうって。

31歳、カメラマン。
これが今のぼくの肩書きだ。
10年かけて手に入れたものだ。
 

こんな肩書きを持っていてもこれと言って人生の中で上手くやってきたことなんか何もなかったと思う。
今だってそう『何もできない自信がある!』
だからこそ、何もかもやってやろうって思った。
 
10代の頃も友達を作るのが下手で、そのくせ強がりたくて、でもそんなの何も意味はなくて、世間から離れるように学校の友達から離れるように現場の世界に足を踏み入れていた。
周りの職人に比べたら何もできなくて、頭も働かなくて、筋肉もなければ、何もできないただの子供だった。

何もできない自分にできるのはこんなことしかないと思って、誰よりも早起きをして一番に集合場所に向かっていた。
 
20歳の頃も途方に暮れたように生活して、旅に出ても何もできないただのちっぽけな人間だった。

勉強が苦手だったから、学校に行かなかった。
親しい友達を作るのが苦手だったから、新しい人に出会い続けることにした。
お金の貯め方を知らないから、貯めることを諦めた。

だから、大人になってからは勉強の仕方を変えた
だから、親しくなるよりも、距離感を大事にした
だから、使いたい分だけ稼ぐことにした。

何が正しいとか何が間違っているとかはなまだぼくにはわからないことばかりだけど、それでも今この生き方をすることで半径二メートルっていう狭い範囲にいる誰かには『なんでもできそう』だなんて思ってもらうことができるのだ。

何にもできない奴が、何もできないと吠えるだけにはなりたくなくて
何もできない奴が、できない理由を探すことをしたくなくて

何もできないからこそ、今からなんでもできるじゃないかって。
何も持ってないからこそ、なんでも手に入れれるじゃないかって。

なんでもそつなくこなしていくように見えるぼくだって、一応それなりに苦労はしているつもりなんだ。なんでもないように見えてね、本当はできないことばかりの連続でいつも夜毛布にくるまりながらパソコンやYouTubeを見ては情報を仕入れて、それらを整理して自分の頭に落とし込んでいるのだ。

カメラマンになれるほどの力量はあの頃の自分にはないとわかっていたし、そもそも顧客をつかむためのノウハウもなかった。
そんなぼくは人に会い続けて、カメラマンだと言い続けて、シャッターを切り続けて、今だってどんな時だって、自分の撮る写真に鮮度があるようにいつもデータを更新し続ける。

ポートフォリオを作りたいと思っていざ作ってみたらそれはそれは残念な結果になっていたりもしたけど、今のぼくは『STUDIO』というノーコードでHPをデザインするサイトを使って様々なサイトを作り上げている。


元々何も知らない人でもここまで作れてしまうし、なんなら作るだけなら無料なんだからやれるだけやってみて作りまくって覚えちゃえばいい。
そこにどんな意味があるのかとか、批判されるんじゃないかとか、下手くそになるんじゃないかとか、そんなこと考えてる暇なんかぼくにはなくて。

必死にYouTubeで『STUDIO』でのノーコード編集の仕方とさまざまなやり方を何度も聞いて、見て、繰り返して今の形になっている。

おかげ様でというとなんだか変なのだけど、ポートフォリオも充実してシェアハウスも問い合わせが来て、WEBメディアもいい感じに文章をかけている。

こうやってみればなんでもできる人に思えるかもしれないけど、本当にまだできないことの方がぼくは多い。

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