きちんと生きたいから「もっと自由に生きる」

後半とはいえ1月内のnoteということで、今後の自分についてちょっと心が楽になったことについて書いていきたいと思います。

僕のnoteを読んでくださっている方はご存じの方もいると思うのですが、僕は実の母親とあまり折り合いがよくありません。
この年始で、少し母とのことに進展があり。
帰省の際に思うことがあったので、住まいに戻ってから親として感謝している前提として、今僕と母はあまりいい関係ではないと思っているとはっきり伝えました。直接言えたらよかったのですが、勇気がなくLINEで。簡潔に言えば母は僕との関係を悪いものだと思っていなかったようで、ショックなのかロクに返信を貰えていない状況です。
LINEのきっかけになった、新年にあった「思うところ」については割愛しますが、パートナーは僕からそれを聞いてとても怒ってくれました。僕は怒りよりも悲しみや諦めの方が強くなってしまっていて、怒る気にもなれなかったので本当に嬉しかった。

その時パートナーに言われたのが、
「あなたももっと自由に生きていいんだよ。」
という言葉でした。

付け加えられた「家のローンが毎月ちゃんと返せていれば、大丈夫なんだから」という言葉からは、そう伝えることで良くも悪くもある程度真面目な僕が安心できるよう背中を押したい彼女の優しさを感じました。

元々実母が「楽しく生きた人間が勝ち」という、良くも悪くもとても自由な考えのもと生きている人なので、「自由に生きる」ことに対して「自分勝手に生きる」というイメージを持ってしまっていて。
特に前職を辞めて転職活動を始めた2022年初頭から、拘束時間の比較的短い今の職場に勤めている最近までは家事の比重を自分に置くようになったこともあり、「ちゃんと生活する」をめちゃくちゃ“ちゃんと”やりたくなってしまった。仕事を急に辞めてしまったことへの後ろめたさもあって、やりたいとは言うものの“やらなくちゃ”にかなり近い状況でした。もちろんパートナーから強いられてというわけではありません。彼女はむしろ、感謝してくれつつも手を抜いていいしもっと分担しようと申し出てくれていました。ただ、僕が頑なだったんです。
僕とパートナーの身体の性が同性で、パートナーシップは宣誓できても同性婚が法整備されない日本で暮らしているから、必要以上に“家庭”っぽくちゃんと暮らしたかったのもあったと思う。

「自由に生きていい」と言われても、30代の半ばまである程度真面目にちゃんと生きてきてしまったので、ちゃんとすることに居心地の良さもある程度感じています。だから「自由に」と言われるとちょっと困ってしまう。
家族旅行に頻繁に行く家庭で育ったわけでないからかそこまで旅行への欲もないし、夜はすぐ眠くなってしまうから夜更かしも得意でもない。
手の届く範囲でやりたいことはやってきた方だと思う。特に2018年の秋にnoteをはじめてからの5年ほどは。noteでこれまで閉ざしがちだった交友関係を少しずつ開いていった際に、周りでみんなが色々なことに挑戦したり毎日を楽しんでいる様子がよく目に入るようになり、素敵だな、羨ましいなと思うことが増えたからだと自分では思っています。
「いいな」「羨ましいな」そう思うのは簡単。だけど僕はその羨ましさの多くをエッセイで感じていたから、その裏側にある苦労だったり体験者の感じる喜びが一足飛びでないことも一緒に理解することが出来た。
「羨ましい」という気持ちは心をソワソワさせて少し疲れてしまう。その内面倒になって「羨むなら自分もやってみればいい」と自分なりに意識してなんでも楽しんでみるようになった。だからか、自由にと言われたときに余計にわからなくなってしまっていました。

そんな僕だけれど、パートナーに「自由に生きていい」と言われたことで、空想してみることが少しだけ増えたように思います。
今まで自分の手に余る部分にあった、例えば「急に思い立って土日で一人旅に出かけてもいいんだ」とか。「いつもご飯作って家で待ってるけど、仕事場の近くまで迎えに行ってディナーデートなんて素敵じゃない？」とか。
そう思うとなんとなく自分の中にまたせっせと作ってしまっていた「こうあるべき」みたいなものが崩れる気がして、なんとなく気が楽で。
やれることを増やすと余計に忙しくなるから手を出さなかったジャンルの手芸にもチャレンジしてみたい。

実際出来ることは気楽にやってみようと思います。
旅行も、ディナーデートも、ものづくりも。
今年もどこかでMANGA ART HOTELも泊まりたいし、暖かくなったら仕事終わりに銭湯とかお風呂屋さんも行きたい。親知らずの抜歯が2月に控えてるから、落ち着いたらひとり呑みも。
もちろん友人たちに会うのだってしたい。

こうして書いてみると僕の自由ってきっと小さくて、些細なことなんだろうな。
だけど、そんな些細な自由を謳歌してちゃんと生きることが僕の居心地のいい生き方なんだと思う。

きちんと楽しんで、ちゃんと生きたい。

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