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【エッセイ】考えていること

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考えていることや、性別のこと。幅広く書いています。
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記事一覧

僕らはボーッと生きてない。

僕らはボーッと生きてない。

「ボーッと生きてんじゃねぇーよ!」

というお決まりの台詞が妙に流行った、NHKの番組がどうにも苦手だった。
番組の内容どうこうではなく、上記の台詞が気に食わなかった。ただそれだけ。
きっかけは番組をほとんど知らない頃に、親戚にいるちょっとデリカシーにかけるおばさんからこの台詞を言われたことだった。おばさんとしては流行り言葉を面白おかしく言っただけだったろう。だけど思いがけず僕の逆鱗に触れてしまっ

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きちんと生きたいから「もっと自由に生きる」

きちんと生きたいから「もっと自由に生きる」

後半とはいえ1月内のnoteということで、今後の自分についてちょっと心が楽になったことについて書いていきたいと思います。

僕のnoteを読んでくださっている方はご存じの方もいると思うのですが、僕は実の母親とあまり折り合いがよくありません。
この年始で、少し母とのことに進展があり。
帰省の際に思うことがあったので、住まいに戻ってから親として感謝している前提として、今僕と母はあまりいい関係ではないと

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今年もブックサンタの季節がやってきた!

今年もブックサンタの季節がやってきた!

こんにちは!椎名です!!
今年もブックサンタのキャンペーンが開始&早速参加してきたのでその後報告と、これを読んでくださっているかたにもぜひぜひ参加いただきたいのでnoteに書かせていただきます!!

ブックサンタって???

『ブックサンタ』は、NPO法人チャリティーサンタが運営する全国の大変な境遇に置かれた子どもたちに本を贈るための社会貢献プロジェクト。
全国の提携している書店もしくはブックサン

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 仄暗く、仄甘く #推し短歌

仄暗く、仄甘く #推し短歌

note公式の企画も相まって、周りのフォロワーさんもちらほら書いている「推し短歌」。言葉の通り、推し活をテーマに短歌を詠んでみようという企画です。
これでも僕は人生の多くの時間を何かを推すこと、つまりはオタク活動に捧げてきた古のオタク。今では「推し」が一般的ですが、何なら「萌え」も「BL」も僕がオタクだと自覚した後に一般的になった言葉でした。

あーだこーだ言いましたが、要は今流行りというか一般的

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お母さんヒス構文に救われる人もいる #呑みながら書きました

お母さんヒス構文に救われる人もいる #呑みながら書きました

呑みながらというか、ランチしながらなのでスープとか飲みながらの、ほぼ“食べながら書きました”。

写真の旨だしだし豆乳スープと、紅茶花伝ころころ果実のフルーツティー、大変美味しいのでおすすめです。

今回は最近YouTubeで見ている「お母さんヒス構文」について。
芸人ラランドのラジオで募集されている「お母さんヒス構文」。YouTubeショートの切り抜きなどでも聴くことが出来ます。

そもそもでお

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もらった勇気の備忘録

もらった勇気の備忘録

※この記事は僕が友人から勇気をもらった備忘録です

2023年7月13日。
前日、12日にひとりのLGBTQ+インフルエンサー(この表現は正しくないかもしれない)が自ら命を絶ってしまった。
なぜ、どうして、もしかしたらこれが原因?という憶測は置いておくとして、SNSのトレンドワードやニュースサイトに並ぶ自死の言葉が信じられなかったし、信じたくなかった。

彼(They)がもうこの世にいないことは、

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落ち込んだときの答え探し

落ち込んだときの答え探し

───ああ、多分これはひとしきり泣かないと立ち直れないやつだ。
大好きなディズニーソングを聴きながら歩いていた僕に、ぽつりと雨粒が落ちるように答えが落ちてきた。

4月の終わりから、先週にかけて久しぶりにみっちり働いた。いや、それ以前もまじめに働いてはいたのだけれど、「とても忙しい」という感覚が2か月以上続くのは、昨年頭に前職場から逃げ出して以来久しぶりのことでした。
副業で月に何本か(5,6月は

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プライド月間にスタエフにゲスト出演したのでみんな聴いて!

プライド月間にスタエフにゲスト出演したのでみんな聴いて!

友人のちゃんまりちゃんと相方のめいちゃんがジェンダーや性教育について発信しているStandFM、『Mellowing Coke』にゲスト出演させてもらいました。

6月が世界的なプライド月間だったことから、LGBTQ+当事者をゲストで招いての企画で、僕もLGBTQ+当事者として参加しました。
パートナーとのことや、今当事者を取り巻く社会的政治的な面に感じていることについておふたりとおしゃべりしてい

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太陽に愛された肌の子どもたち

太陽に愛された肌の子どもたち

最近公開された実写版リトルマーメイド。
上映が開始されるもっと以前からその配役について賛否両論あったことは、きっとご存じでしょう。

僕もディズニー作品は大好きです。しかしリトルマーメイドは一番好きな作品というわけでもなかったので、「黒人の起用は珍しいな」程度の認識でした。批判も集まっていることを知った際、イギリスで上演された舞台版ハリーポッターのたしか初演時(うろ覚えで申し訳ない)にハーマイオニ

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LGBT当事者は“時代の最先端”じゃない

LGBT当事者は“時代の最先端”じゃない

プライド月間ということで、LGBTQ+当事者として暮らす中で最近モヤモヤしていることを書いてみようと思います。ポジティブなテーマの方がいいかな?とも思いましたが、等身大のものを選びました。
あまり長くないのでサクッと読めるはずですので、読んでいってください。

身体の性は女性で、心の性は男女どちらにも定めないxジェンダーのLGBTQ+当事者として生きてきた。女性のパートナーがいて、平凡ながらに幸せ

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中田裕二の音楽が必要だった夜

中田裕二の音楽が必要だった夜

中田裕二の音楽ほど、心をズタズタにして働いた夜に傍にいてくれる音楽はないと思う。

2022年の2月末までのおよそ8年半勤めた会社は、なかなかに過酷なところだった。確実に成長出来たし、「女性活躍」という下駄を履かせてくれたので昇進は社内でいう、男性社員のストレート昇進と同じくらいの早さだった。昇給もしてもらえていたので、マンションも購入することが出来た。

しかしあの頃働きながら心を削り続けたのは

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すべての愛し合うふたりに、「ハッピーエンド」を

すべての愛し合うふたりに、「ハッピーエンド」を

子どもの頃にみたおとぎ話のラストシーンは、お姫様と王子様が結ばれるハッピーエンドだった。
この頃、僕と彼女には物語でいうハッピーエンドが本当の意味では訪れないのだろうな、と、ふと思ってしまった。

21歳で「自分の心の性別を男女のどちらにも決めない」と決めた僕に、もうすぐ34回目の誕生日がやってくる。
13年の間に、世の中はゆっくりと、しかしたしかに僕を含めたセクシャルマイノリティにとっていい方向

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僕がライターとして顔出しをしていない理由。

僕がライターとして顔出しをしていない理由。

こんにちは、椎名です。

2020年の秋ごろから細々と見よう見まねでライターのようなことをはじめ、21年7月からは「by them」さんというメディアで不定期でコラムの連載をさせていただいています。

今は複数、定期でリピートいただいているそれぞれ別のクライアント様の案件をいただいています。本業があるので今はちょうどいい量と言えば量なのですが、ライターの端くれとしてもっと色々なところで書いてみたい

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【by them更新のお知らせ】レスに向き合う。

【by them更新のお知らせ】レスに向き合う。

こんにちは、椎名です。

今回の更新では、パートナーシップの中でも大切なコミュニケーションのひとつでもあるベッドでのコミュニケーションについて、そのタイミングが合わない際に「したい側もしたくない側も悪くない!」をテーマに書かせていただきました。

カラダを重ねたい側・重ねたくない側。どちらも絶対言ってはいけない「夜の禁句」

※もちろん、お互いの同意の上で尊厳を守られた行為が大前提です。

したい

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