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展覧会レポ:グッチ銀座ギャラリー「YUZURU HANYU: A JOURNEY BEYOND DREAMS featured by ELLE」

【約2,800文字、写真約10枚】
グッチ銀座ギャラリーで開催された羽生結弦さんの写真展に行きました。その感想を書きます。

結論から言うと、普段、グッチや羽生結弦さんに興味が薄い私でもそれぞれの魅力が伝わる展覧会でした。グッチ銀座ギャラリー第1回目の展覧会としても相応しい仕上がりだと思いました。今後の展覧会にも期待です。

展覧会名:YUZURU HANYU: A JOURNEY BEYOND DREAMS featured by ELLE
場所:グッチ銀座ギャラリー
おすすめ度:★★★☆☆
会話できる度:★★★★☆
ベビーカー:ー
会期:2023年6月28日(水) – 8月20日(日)
休館日:無休
住所:東京都中央区銀座4-4-10 グッチ銀座7階
アクセス:銀座駅から徒歩約2分
入場料(一般):無料
事前予約:LINEによる予約必須
展覧所要時間:約10分
混み具合:ストレスなし
展覧撮影:所定の場所からのみ撮影可能
URL:https://www.gucci.com/jp/ja/st/stories/article/a-journey-beyond-dreams


▶︎ アクセス

グッチ銀座

開催場所は、グッチ銀座の7階です。今までグッチ銀座には入ったことがなかったため、開催場所だけ聞いてもピンと来ませんでした。
和光本店がある銀座四丁目交差点の近くにあります。なお、展覧会はLINEによる事前予約が必須です。

住所:東京都中央区銀座4-4-10 グッチ銀座7階

▶︎ 「YUZURU HANYU: A JOURNEY BEYOND DREAMS featured by ELLE」

衣装はすべてGUCCI

”撮影では、フィギュアスケートを通じて培ってきた感情表現や腕の動かし方などを生かすことができ、リンクで納得のいく演技ができたときのように充実感がありました。写真展では、グッチをまとった羽生結弦の新たな一面を発見していただけると思います”

羽生結弦さん(公式サイトより

グッチ銀座の7階にギャラリーがオープン、第1回目の展覧会が、羽生結弦さんの写真展(撮影:TAKAY氏)です。グッチが新しくギャラリーをオープンすると聞いて訪問しました。

(略)2022年7月にプロへと転向してから1年を経て、新しい道を歩む中で、このたび初めて本格的なファッ ションポートレート撮影に挑みました。グッチ銀座ギャラリーのオープニングを飾る本写真展では、羽生結弦さんがグッチをまとい、グローバルに活躍するフォトグラファーTAKAY氏がファッション誌『エル・ジャポン』8月号のために撮り下ろした作品を展示 (略)何にも縛られず自己を表現できる世界を目指すグッチのフィロソフィーを見事に体現し、新境地へと挑み続けるその姿勢は、多くの人々に新たな感動をもたらしてくれるでしょう。会場内には、『エル・ジャポン』8月号掲載ビジュアルとともに、本展限定公開となる多数の作品を展示(略)

会場内の説明より

展示物では、約20枚の写真パネルに加えて、カーテンで仕切られた小部屋の中で約3分の動画があります。展示数は少ないので、ゆっくり見ても10分〜15分で見終わります。

左の写真がこの展覧会のメインビジュアル

グッチ銀座が7階でギャラリーを開くのは今回が初めて。ギャラリーのこけら落としに羽生結弦さんをもってくる作戦が「うまい」です。

都内にあるエルメス、ヴィトン、プラダなども旗艦店内にギャラリーを置いており、どこも現代アートを主軸にして開催しています。グッチ銀座はそれらと違い、羽生結弦さんの写真展を開くのはキャッチーな印象です。羽生結弦さんはファンが多いため、この展覧会がグッチ銀座の入店客数増につながっている点は、他のブランドや企業も参考になると思いました。

床もピカピカ

東京・銀座のフラッグシップショップ、グッチ銀座の上層フロアにオープンする「グッチ銀座 ギャラリー」は、ブランドのコアバリューであるクラフツマンシップやイノベーションを体現する企画展を通してユニークな体験を提供するとともに、国内外のアーティストやクリエイターとのつながりを育んでいきます。

公式サイトより

グッチ銀座でギャラリーを設ける目的が、公式サイトに明確に書かれている点もポジティブでした。ブランドや企業がギャラリーを設ける際、その目的が書かれていないことが散見されます。販売を本業とする企業が、なぜアートを無料で見せるのか?それをしっかり明示することができれば、ブランディングに寄与できると思います。

この展覧会では、現代アートなどを置いて遠回りにブランディングするのではなく、有名カメラマンがGUCCIの衣装を着る羽生結弦さんを撮った作品が並んでいるため、アート(写真)がダイレクトにGUCCIのブランディングに結びついている点が戦略的に「うまい」と思いました。

私は今まで羽生結弦さんに特別の興味をもって見たことがありませんでした。この展覧会を通して、改めて写真や動画に写る羽生結弦さんを見ると、体だけでなく、表情や目線から醸し出される表現力が高いと思いました。

羽生結弦さんは、彫りが深い欧米のダンディな顔立ちではないですが、アジアのモデルのようなアンニュイな含みをもつ魅力があると感じました。

陸上選手なら顔立ちの如何にかかわらず、タイムが早ければ勝ちます。一方、フィギュアスケートでは、4回転を成功させたから勝てるわけではなく、総合的な表現力が必要な芸術に近い競技なんだな、と気付きました。

写真撮影は黒いテープ内でのみ可能という珍しい形式

この展覧会は、LINEによる完全予約制です。私は予約が開始してから数日後にアクセスした時、土日のコアタイムの予約はほとんど埋まっていたくらい人気でした。時間ごとに人数を絞っているため、作品をゆっくり鑑賞することができましたし、写真撮影する際もストレスは感じませんでした。

(余計なお世話ですが)コートの袖にGUCCIの織りネームを付けたまま撮影しているのが気になりました。街中で、織りネームを付けたままのコートを着て闊歩している人をよく見かけます。織りネームを付けたまま撮影することで、それが正しいと勘違いする人が増えるのでは、と心配になりました。

また、案内が若干不親切だった点も気になりました。7階でエレベーターを降りると係の方に「写真展は初めてですか?」とお声がけいただきました。「写真展は何度も行ったことがあるし、この係の人は何を聞きたいんだろう?」と私がモゴモゴしてるうちに注意点の説明を始めてくれました。聞くなら「この写真展は初めてですか?」と聞いた方がよいと思います。

▶︎ まとめ

いかがだったでしょうか?展示数は少なかったものの、グッチと羽生結弦さんの良さが両方楽しめるお得な展覧会だと思いました。グッチ銀座の近くには、さまざまな企業やブランドが運営するギャラリーがあります。今後、それらとどう差別化した展覧会を開くのか楽しみです。

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