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オーケストラに恋をした ♫

楽器は音を生み出し、
音には奏でる人の気持ちが乗っています。
人が作り出す音の総決算の音楽が
オーケストラの演奏です

私は楽器の演奏者ではなく、オーケストラを支える運営側を事務局を含め通算8年間ほどやっていました。
見返りを求めない、一緒にいることが幸せ
恋としかいいようがないです笑。

私が事務局をしたオーケストラは、
実はジュニアオーケストラ
です。

プロオーケストラと違い、学業メインの学生、学校の部活、保護者との関わり無しでは行えない、いわばもう一つの学校生活の運営でした。

私はピアノ経験者ですが、もちろん音大は無縁 笑。
音楽の趣味はジャズ、洋楽ポップスやソウルに凝り、クラシックはピアノをやっていた頃からつまらないと思っていました。

オーケストラに興味を持ったきっかけは2つ。

3大テノールの1人、ルチアーノ・パヴァロッティの歌声を直で聴いたこと

人の声は病を治す、
という言葉が浮かびました

粘りのあった血がスーっと澄んで、
滞った流れが雄大なうねりを作って
一気に全身を流れていく感覚が起きたこと。

もう一つは、NHKの番組有名な指揮者が、
ある小学校で子どもたちに
ベートーベンの第5番、通称「運命」を教えている
のを見たのです。

「ジャジャジャーン」という有名な出だしを、

指揮者は、ベートーベンがどんな状況の時に生まれた曲か、を話す。
次に指揮者は子供たちに絵を描かせました。
この曲を聞いてじぶんが思い浮かぶものを描いてご覧、と。

その絵を見ながら、指揮者は子どもの説明を 1人ずつ聞いていく。
それは全ては正解。間違いは存在しない。

それから演奏を始めた子供たちの顔は、
明らかに曲の演奏に引き込まれ、
思いが乗っかっている
のがわかりました。

そして指揮者のリードで各音が調和した楽曲を作り上げる。
これがオーケストラ
です。

数日後、家の近くにジュニアオーケストラが練習をしている噂を聞き、見学にいったことが始まりでした。

もしもそれが音楽でなかったら、
私はお手伝いはしなかったでしょう。

とにかく私は音楽が好きなのです。
だからライブの音楽空間には、
魔法にかかったように体が吸い寄せられる。

そのジュニアオーケストラの特徴は、
譜面が読めない、楽器を持っていない、 
でも、音楽をやってみたい!という子も、

全員テストなしで受け入れていました。

ですから、レベルはバラバラ
楽器も高価なものではありません。

でも、この姿勢を貫き、多くの子どもたちの、楽器への憧れを叶えようというものでした。

現在は創立39年です。日本にこの姿勢を貫いてこれだけ長く続けている私設オーケストラはおそらくないと思います。
世界でもない
かも知れません。

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小学校低学年から高校3年生の卒団まで、
団員たちは学校や家族のようなオーケストラ活動を通じて、貴重な感動体験をします。

ここから音大、そしてプロへ進む子も当然出てきます。

オーケストラは交響曲、合奏です。
いくつもの楽器が同じ舞台に存在し、
それぞれの音色を活かした旋律を奏でる


パートが交じり合い、響きあうために、
自分の音と周りのパートの奏でる音に
耳を傾け、美しいハーモニーを生み出す

それが交響曲、シンフォニーです。

オーケストラの話はまだまだ入り口ですが、
また、近いうち続きを書きたいと思います。

それでは、私がクラシックとオーケストラに入るきっかけになった偉大なるテノールを。
ルチアーノ・パヴァロッテイ  
プッチーニ作曲「誰も寝てはならぬ」


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