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プレイエル上での編曲で学ぶこと。

黒で書いたのであまり解らないけれど、
フォルテピアノ上でTutti感が出る様に音を改造しました♪

ベームのグランドポロネーズ op.16

プレイエル上での編曲は、モダンピアノとはバランスがあまりにも違うので、
なるほどという事が多すぎて、、
ショパンなどの作曲、配音の理解へと繋がり、とても勉強になります✨
音は、やはり”その楽器が”美しく鳴る配置に😌

高音のフォルテは特に、1人ぽっち(1音ぽっち、1声部)ではなく
下に音を重ねてあげないと、音がしんどそうで、
ヒ〜っとなっていて、、可哀想でした(笑)😊💦

これで上の子達(音)も心地良さそう、、良くなりました😊💕
私自身も無理がなく、弾きやすくなります。

以前、二胡の為の編曲をしていた時も、
やはり二胡奏者さんが同じ事を仰っていたなぁと思い出しました。。😌
高音は、下から倍音で順々に支えてあげてから出す😌
倍音の柔らかな響きの空気のベッドが近い下にあって、
その上で高音さん達はやっと踊れる。。😊🛏

あの時も、二胡のか細い、枯れそうな高音がなんとも素敵で。。
二胡にはあり得ない高音を結構使って編曲したのですよね。。😌
枯れそうな音、弱い音は、
ある場所では大きな魅力になる。
プレイエルとよく似ていました😌💞

他も気になる所をスコアを見つつ変えて、オケの音や倍音を入れ込み。
かなり楽に、音楽しやすくなりました♫

オケ作品の編曲版の場合は、練習してもしても効果的にならない、
楽器も自分も満足行かないような、音楽的に弾きにくい音がよくあり、
モダンピアノでもいつもこの作業が必要です。

今回はフォルテピアノ上なので特に楽器の性質が違い🌿
フォルテは基本、強さではなく、音数で出す。。😌 

あとよくありますのが、スコア上のコントラバスのオクターブ下の実音が、
ピアノ譜では入っていない事。。
こちらも1オクターブ下を入れてあげるだけで、弾くのがかなり楽になります☘️
楽曲構成上の各クライマックスなども、無理に盛り上げなくても
その低音が盛り上げてくれるので。。😊

特に、古典やバロック作品は、最高音も構成のガイドになりますが、それよりも
最低音にクライマックスが来るように楽曲として作られていることがほとんどで。
低音の配置は、編曲上でも構成として重要です😌

実際演奏する楽器に合った配音は、演奏上本当に大切ですね。。😌



9/27のコンサートは、フルートの里子さんセレクションのプログラム💞
19世紀と言えど古典的スタイルの作品が多く、
音も少なく、そうすると、一音の意味や責任がより大きくなります。
(音が多い作品だと、音の配列がもう表現してくれるので、
こちらがあまり過剰にする必要がなく。。😊)

音を弾くというよりも、音の表現作りにより集中できて、
練習がとても楽しいです。。。😊☘️

プレイエル上で、ショパン以外の同時代の作品を
アンサンブルで聴いて頂けることで
またその楽器の特性、作曲家たちの姿を
より感じていただけるのではないかと思います😌♡


太田里子 早川奈穂子 デュオリサイタル
〜19世紀のフルートとピアノで聴くサロン音楽〜

1829年製フルート(Sax)、1830年製フルート(Godfroy)
1845年製フォルテピアノ(Pleyel)を使用

2022年9月27日(火) 
兵庫県立芸術文化センター  19:00開演

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